神坐(かみいま)す山の物語
目次
神上(かむあが)りましし伯父
兵隊宿(へいたいじゅく)
天狗(てんぐ)の嫁
聖(ひじり)
見知らぬ少年
宵宮の客
天井裏(てんじょううら)の春子(はるこ)
あらすじ:奥多摩の武蔵御嶽山にある神官屋敷で物語られる、怪談めいた夜語り。著者が少年の頃、伯母から聞かされたのは、怖いけれど惹きこまれる話ばかりだった。切なさにほろりと涙が出る浅田版遠野物語ともいうべき御嶽山物語。
浅田次郎の来歴:母の実家は奥多摩の御岳山(みたけさん)の神官を務めていた。
「神上りましし伯父」の伯父は、浅田の母の年の離れた長兄である。その伯父は神官を務めていた。浅田の体には、遥かな昔から神に勤仕(ごんし)してきた祖先の血が、半分流れているらしい。
昭文社 山と高原地図「奥多摩」より
青梅線の駅は「御嶽」だが、ケーブルカーの駅は「御岳山」、山名も御岳山になっている。
本では、御嶽山になっている。ちなみに大岳山も大嶽山になっている。久しぶり(2020年8月以来)に御岳山に登りたくなりました。暖かくなったら(5月くらい)行こう