はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

寺町ともまささんのエッセー

2007-11-08 | 日々の暮らし・議会・市民運動など

2007年11月8日(木曜日)
 わたしのかけがいのない友人の一人でもあり、
住民監査請求や訴訟など直接民主主義の
手法を学ぶ先生でもある
寺町ともまささん。

 そのともまささんが、今月から
朝日新聞岐阜県版の企画特集
【いきいきセカンドステージ】に
エッセーを連載することになった。
7日の朝刊から記事をアップ。

 ともまささんは、有機農業の担い手でもある。
ブログも常に、ランキングの上位に
位置している。

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

【お米ハツシモ 岐阜の味】
2007年11月07日

 稲刈りは農家にとっての秋の区切り。
今は市街地で暮らす人でも
「実家は米を作っている」と言う人は少なくない。
田舎暮らしに入った人にも身近な作業の一つだろう。
ちょうど、私のところも先日、
稲刈りをすませたばかり。
稲の品種は、もともと地元・岐阜の
最もおいしいお米として知られるハツシモだ。
 コシヒカリやアキタコマチなど軟質米は、
秋に採れてしばらくはおいしいが、
時間とともに香りや味が落ちる。
硬質米で寿司米にも使われるハツシモは味が落ちない。
「年を越すと味が増す」と言う人がいるほどだ。
 ハツシモは、背が高く、
秋に倒伏して稲刈りに困るとして
一般農家に好まれない。
しかし、ベテラン農家は
「最近は背が低く倒れにくくなった」と言う。
私は、収穫量より味を大事にする場合の気配りとして、
化学肥料ではなく市販品でよいから
発酵した菜種粕などを勧めたい。
 このお米を除草剤などの農薬を使わずに
作って30年近くになる。
味も質も自慢だ。
今はその新米を食べている。
農家ならではのぜいたくだろう。
 最近、家庭菜園やプチ農業、
田舎暮らしを実践する人が増えたが、
始めてから苦労する人が少なくない。
残念ながら、テクニックを
無視した我流では苦労が絶えない。
 ちょっとしたコツや発想の転換で、
農作業はぐっと楽しくなる。
そんな視点を大切にしながら、
田舎暮らしの場から発信しようと思う。


 てらまち・ともまさ 
岡山大農学部園芸学科を卒業後、
有機農業を始め、
米や野菜を消費者に直接届ける業態を続けた。
現在はオンブズマン活動で知られる山県市議。
コメント
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