はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

「DV被害者支援研修会」

2010-11-16 | ジェンダー関連

2010年11月16日(火曜日)
午前中、市役所でヒアリング。
午後からは、つるがCAP主催の「DV被害者支援研修会」に参加。
講師はジェンダーの研究やデートDV、労働問題で活躍されている
伊田広行さん。

最近、10代や20代の若者の間に増えてきているデートDV・・・
研修会の冒頭、NHKのクローズアップ現代で放送された
デートDVのビデオを観る。
番組には携帯電話やメールが相手を束縛し監視するツールになっている現状や
相手を束縛し束縛されることが愛情だと思い込む恋愛幻想の罠に
落ち込んでいく若者たちが登場する。

ワークショップ形式で始まった研修会の参加者は15人。
敦賀市の男女共同参画センターの相談員のかたも参加。
相談員の方からは高校生対象の「デートDV」講演会の事業報告があり、
今後もデートDV に対する積極的な取り組みを続けていきたいという話だった。

ファシリテーターの伊田さんのお話はとてもわかりやすい。
労働の対価である賃金は、家族を養うためのものとして決められてきたから
女性の賃金は世帯主である男性を越えられなかった・・・
それがパートタイマーという労働形態をつくりだし、派遣労働へと移行していった
という経済学の話も恋愛の話もジェンダーの視点が中心である。

恋愛感情をカップル単位でとらえることが
DVへとつながる危険性をはらんでいるという。

わたしだけを見ていて・・・
わたし以外の人を見ないで・・・
わたしだけのことを考えて・・・
片時もそばを離れないで・・・
あなたのすべてを知りたい・・・
恋愛感情を持つと相手を束縛したくなる気持ちが募る。
力の弱い側は、相手のいいなりになることが愛情だと思い込んでしまう。
束縛され、監視されてもそれは、愛されているからだと思い込もうとする。
「愛してるからこそ」「愛されているからこそ」という言葉の裏に
DVがひそんでいることには気付かないままに・・・

恋愛の相手がDVの被害者や加害者になってしまうまえに、
ひとりひとりが人としてシングル単位で自己決定ができる主体性を持った
生き方を学ぶことが大切だ。

わたしのことはわたしが決めるということは、実はとても難しい。
そこに愛情がからむとなおさらだ。
相手への思いやりの気持ちと、気遣いがときには自分自身をしばってしまう。

わたしは主体性を持った生き方をしているだろうか・・・
を深く考えさせられた研修会だった。

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11月15日(月)のつぶやき

2010-11-16 | 日々の暮らし・議会・市民運動など
04:06 from goo
議会報告会は終わったけれど・・・ #goo_aran1104 http://bit.ly/9leOJ0
by nakaikemi on Twitter
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