今夜も月に付き合う・・・
もひとつ、月・・・
昔、中原中也が好き・・・という人がいた。
わたしは、寺山修司が好き・・・といった。
ふ
たりのあいだには、何もおこらなかった。
相手の好きな詩人のことを、知ろうともしなかったから・・・
それでも
汚れちまった悲しみに・・・の詩を目にするたびに
その人のことを、唐突に思い出す。
「月蟲」をなぜか、買ってしまった。
作者は、敦賀出身の内池久貴さんである。
本
の帯に
『月(おんな)と蟲(ランボオ)に憑かれた詩人、
中原中也は生涯、一人の女を愛して、唄った。』
とある。
月に魅入られた秋・・・である。