「ほやかてぇえ、けなるいがのぉ~お」
リハビリの隣のベッドのおばあちゃんが若い療法士さんに
言っているのが聞こえた。
でも、若い人には通じなかったのである。
「けなるい」は「うらやましい」という意味だ。
ずっと、方言だと思っていたら
「異(け)なり」という古語なんだそうな・・・
東京以外の全国で使われているとも書かれていた。
け・れ・ど・・・最近、あまり使われなくなった言葉でもある。
おもわず「ひさしぶりに聞いたわ。けなるいって」
と、お隣さんに話しかけていた。
懐かしい言葉に出会った今日・・・
もひとつ、なつかしいもん見つけたんやわ・・・
「サルナシ」の実だ。
福井のベルの「こっぽい屋」に売っていたのだ。
直径2センチ足らずの「サルナシ」は、もう十分に熟していた。
キウイとそっくりの切り口だし、味もキウイそのものだ。
昔々から言い伝えられている「サル酒」は、
さるがこの実を、木の洞にためてできたものらしい。
名前の由来も、サルが我を忘れてこの実を食べるからだとか・・・
昔、池河内湿原や中池見でも食べたことがある。
あんまりなつかしさけ、ついこうてもたげな・・・