大変残念なニュースが飛び込んできています。2021年の英愛オークスを大差で勝利したスノーフォールが、骨盤の故障により安楽死になったとのこと。英国メディア『Racing Post』誌などが報じています。
スノーフォールは4歳牝馬で、生産牧場は日本のノーザンファーム、父親はディープインパクト、母父がガリレオという日欧の最高血脈の申し子であり、3歳時には、英国オークスを史上最大着差の16馬身差で圧勝、その後も愛国オークス、ヨークシャーオークスとGⅠを3連勝して、欧州におけるディープインパクト産駒の最高傑作と言われていました。
ヨークシャーオークス後は、精彩を欠いて、その本来の走りが見られなくなりましたが、今思えば、故障の原因が顕在化していたのかもしれません。
日本の感覚からすると、あまりに過酷な馬場での消耗戦を、これでもか、これでもかと連戦を重ねることに違和感がありましたが、こういう結果になってみると、やはり、少し休ませてあげたかった気が致します。
欧州生産界にとっても、この訃報は大きなショックのようです。欧州血脈は、サドラーズウェルズとその息子ガリレオの血が濃くなり過ぎているため、瞬発力とスピードの持続力に秀でたディープインパクトの血を取り入れようと、ここ5~6年、大変な苦労と投資を行ってきました。
サクソンウォリアという種牡馬に加えて、このスノーフォールから連なるディープインパクト血脈の牝系が欧州に根付くはず‥でした。この損失は、欧州生産界にとって、計り知れないレベルになると思います。
スノーフォール、お疲れ様でした。
少し早すぎる終末でしたが、よく頑張りました。
ゆっくりとお休みください。 合掌