今週は、9日(日)には中京でシンザン記念、10日(月)には中山でフェアリーSが行われます。
暮れのGⅠ、牝馬の阪神JFは12月第2週、朝日杯FSは12月第3週なので、2歳馬の有力どころも、何とかGⅠに間に合わせようと、必死に調教を重ねてきますが、なかなか間に合わないこともありますし、相手関係を考えても、あまり無理せずに、年明けまで待つという判断をするケースも。という訳で、1月第2週のシンザン記念では、将来の名馬の原石が見つかることがしばしば。
2012年の勝ち馬は、牝馬のジェンティルドンナ。牝馬三冠の他、GⅠ7勝の顕彰馬であります。2014年の勝ち馬はミッキーアイル。マイルGⅠ2勝にして、種牡馬としても好成績を上げています。2016年の2着馬はジュエラー。この年の桜花賞を勝ちました。2017年の3着馬はペルシアンナイト。マイルGⅠを勝ち、2000mのGⅠでも好走。2018年の勝ち馬はアーモンドアイ。牝馬三冠にしてGⅠ9勝の史上最強牝馬も、ここでの勝利がスタートでありました。2021年の勝ち馬はピクシーナイト。3歳にしてスプリンターズS(GⅠ)を勝ちました。
今年も、キタサンブラック産駒ラスールなど、将来JRAを牽引するかもしれない名馬の原石候補が目白押しです。中京のマイル戦を注目して参りましょう。
また中山のフェアリーSも見逃せない一戦です。かつては、レベルの低い3歳牝馬重賞だったのですが、ここ5年で状況が一変しました。
2017年の2着はアエロリット。NHKマイルCを勝った上、天皇賞秋では、アーモンドアイやダノンプレミアムと死闘を演じたスピード因子の権化です。2018年の勝者はプリモシーン。マイルGⅠで活躍、アーモンドアイさえいなければ、GⅠを2つや3つは取れたと思われる名牝です。2020年の勝ち馬はスマイルカナ、2021年の勝ち馬はファインルージュ。どちらもGⅠ級の名牝であります。
暮れのGⅠには間に合いませんでしたが、ここを3歳クラシックやNHKマイルCへの足掛かりにしたいと考える原石たちが集結しています。このレースにも注目です。