まずは中京のシルクロードS。勝ったのは、ミッキーアイル産駒の4歳牝馬ナムラクレア。中団待機で脚を溜めます。逃げたダークエンジェル産駒マッドクールの前半3ハロンのラップは33秒8で、この馬場としてはやや速いペースだったか。直線に入ると、マッドクールがスピードを加速して、そのまま押し切りに入ります。これを追いかけて、馬場の内側からナムラクレアと、馬場の中央からロードカナロア産駒ファストフォースがマッドクールに襲い掛かります。ゴール前でナムラクレアがアタマ差だけ前に出て勝利。良の勝ちタイムは1分7秒3。2着にはファストフォース、クビ差の3着に逃げたマッドクール、そこから2馬身1/2差の4着にトウシンマカオ、3/4馬身差の5着がマリアズハート。
勝ったナムラクレアは、新ルールの56.5㎏も何のその、きっちり勝ち切りました。ミッキーアイル産駒としては昨年のメイケイエールに続いて2連勝。これで3月の高松宮記念の大本命に躍り出ました。
2着のファストフォースも好位から力を出し切りました。本番も楽しみ。3着のマッドクールは良いレースをしましたが、斤量の有利を活かし切れず3着。GⅠよりもGⅡ・GⅢでもう一度力を見てみたい。4着のトウシンマカオは地力で何とか上位入線。本番に向けて良い試走になったと思います。
そして府中の根岸S。勝ったのは、レモンドロップキッド産駒の5歳牡馬レモンポップ。好スタートから5番手追走へ。逃げたオーロラテソーロの前半3ハロンのラップは34秒6とハイペースに。直線に入ると、レモンポップが早め先頭に立って、そのまま後続を引き離します。それを追いかけて、馬場の外側からオルフェーヴル産駒ギルデッドミラーとイスラボニータ産駒バトルクライが迫りますが、レモンポップが1/2馬身差をつけて快勝。ダート良の勝ちタイムは1分22秒5。2着にはギルデッドミラー、3/4馬身差の3着にバトルクライ、さらにクビ差の4着にタガノビューティー。
勝ったレモンポップは嬉しい重賞初勝利。次はフェブラリーSでしょうが、GⅠの舞台で勝利すれば、次は世界が見えてきます。ぜひ、ブリーダーズカップ・スプリントを目指して欲しい。2着のギルデッドミラーは惜しい内容でしたが、1400mでは仕方なく、本番の府中マイルでは逆転可能。次が楽しみです。3着のバトルクライも同様で、本番に出走できれば楽しみな存在です。