ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

仲畑川柳欄

2013-07-30 10:35:06 | 新聞を読んで
毎朝の楽しみ、川柳欄。

思わず笑ってしまう、というのがいい。

川柳は客観視してないと書けないと前に書いた気がする。

それと、まなざしが皮肉っぽいのも多いけど、温かいのも多い。

それに何と言っても、物事を違う立場から捉え書いてるものが多い。

もしもし、それは一方的な見方じゃないですか・・って。

今日のこの句「無駄吠えと言うが犬にも事情あり」安堵の日さん作。

ホント、犬には犬の事情あり、だね~

「『お前には俺がついてる』からやばい」風の又やんさん作。

「ルアーとは魚から見れば詐欺である」別人28号さん作。

ハウスを重油で暖めて、植物に季節を勘違いさせるなんてのも詐欺かな。

それに、よくぞ別人28号なんて考え付いた。

「夫婦って必ず片っぽ現実家」摘んでご卵さん作。

この句は人と人の相互作用をよく表してるなぁと思う。

自然とバランスをとろうとしてしまう、のかと思う。

「痩せてから頻繁に乗る体重計」石井理江さん作。

うんうん、わかるわかる。

こう云う句が生まれるからにはそれ以前に、

太っているこんな自分がある。・・・

痩せたいと思っていながら、食べたいだけ食べてると、

体重計に乗るのが怖い。増えているだろうと思うんだけど・・

はっきりとそれを示されるとショックを受けそうなので、

乗らない、見ないことにする。

自分の重さを受け入れがたいとわかってる。

現実逃避って奴なんだ。でも、

そういう自分(自分じゃないかもしれないけど)を、

温かいまなざしで観てる感じがする。

そういう自分だからこそ、反対のこの句がある。

これも面白い。

「買おうかな言いそなチラシ抜いておく」はにわゆうさん作。

これを創ったのが、夫なのか妻なのか親なのか、わからないけど、

なんでもすぐに欲しがる夫だから、そっとチラシを抜いておく。

そんなに買って欲しくないけど、買うなとも言えない、

優しさを感じる句。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする