本を読んだ。
★一路(上)(下) (中公文庫)
著者:浅田次郎
出版社: 中央公論新社 (2015/4/23)
読んで字のごとし。
とにかくまっすぐな物語である。
これだけまっすぐだと、
これは可笑しい。
これは笑える。
読後に残る爽快感と生きる事の辛さと哀しみ。
日本版ドンキホーテです。
時代は幕末。
その後の彼らは、
怒濤の時代をどのように生きたのだろうかと気になった。
浅田さんは、《一路》の眼を通して
幕末、維新の時代をどのように描くのだろうかと。
五月、
妻籠宿の松代屋さんに泊まりました。
夜には、静かな宿場街を歩きました。
コヒーがほしく、宿のすぐ横の珈琲ショップに入りました。
ジャズの音が軽快に響いていたのです。
テーブルの上にさりげなく置いてあったのが
この浅田さんの《一路》。
しおりがはさんであったので開いてみると
主人公の一路が、松代屋さんで鯉を食べる所でした。
京都に戻り、
このことはすっかり忘れていたんですが、
たまたま本屋さんで文庫本が眼に止まり、
買い求め読んだ次第です。
なるほどに、ねぇ。
面白い本でした。