高江のN4ヘリパッド建設工事を行っている丸政工務店の作業員たちは、12日(土)は工事を行わず、午前中にN4南側の森から北部訓練場外に出ると、午前11時45分頃に2台の車に乗って引き揚げていった(と思われる)。1台はすぐに南下し、もう1台は会社のある金武町とは逆に北上していった。おそらく、監視体制の状況をビデオ撮影してUターンするつもりだったのだろうが、こちらが追跡したためにそのまま北へ走り去った。
連休明けの15日(火)、作業員たちは12日に姿を見せた2台にもう1台加えて、県道70号線を北上して南側からやって来た。この2週間、作業員たちが侵入したメインゲート北側に侵入防止対策を行う一方で、N4南側の森の侵入路をくまなく調べてきた。それにふまえて監視行動への参加者を配置し、作業員たちの乗った車がやってくるのを待った。3台の車はN4から南に5キロほど離れた橋の駐車場に待機し、何度かN4を目ざして北上したが、こちらも2台の車で対処した。その結果、作業員たちが乗った車はN4までは来られず、2台は南に引き返していった。
その後、もう1台がN4近くまでやって来た。囮(おとり)の可能性もあり、こちらがその1台に気をとられている間に他の2台が別ルートでやってくることも考えられたので、それなりの対処をした。その1台はUターンして帰ればすぐに会社に戻れるものを、遠回りして北上することにやたらこだわっていた。よほどこちらの配置状況をビデオ撮影したかったらしい。
15日は7月以降、最も多くの人がヘリパッド建設工事を止めさせる行動に参加してくれた。そのことに感謝したい。作業員たちが森から侵入する要所に、きちんと対応できるだけの人がいれば、簡単には工事を進められない。そのことが証明された。逆にいえば、高江のヘリパッド建設工事が進められているのは、沖縄県民の多くが工事を傍観し、思いを行動で表す努力を怠っているからである。
16日も偵察車の動きはあったが、工事は行われていない。高江に駆けつけた人たちの努力の結果である。MV22オスプレイが使用する新たな着陸帯の建設を許さないために、ぜひ高江まで足を運び、行動に参加してほしい。