
翌日は午前中自由行動だったので、ホテル近くのタガビーチを散歩した。少し離れた浜辺で泳いでいる観光客は4、5名で、散歩をしている人も少なく、いたって静かな海岸で海を眺め、木麻黄の木陰で旅の間にとったメモを整理した。
沖に見えるアギーガン(アグイガン)島は現在は無人島で、ウチナンチューが持ち込んだヤギが繁殖し、ゴートアイランドと呼ばれているという。テニアンの人たちもピージャージョーグー(ヤギ料理好き)らしく、島に渡って捕ってきて食べているとのこと。刺身にして食べるのかどうかは聞いてない。
戦前は仕事を終えたウチナンチューたちが、泡盛を飲みながらピージャーを食べ、サンシンを弾いていたのだろう。暑さにまいったときはクンチグスイ(精力剤)にもなる。そういえばかつて沖縄では、選挙になるとピージャーは受難の時を迎えたのだが、今では公職選挙法も厳しくなり、もう昔話になってしまったようだ(シマの隅っこではやっているのかもしれないが)。
集落の様子や山の眺めと同じように、浜辺から見る島の姿も原風景となる。『記念誌 はるかなるテニアン』にもアギーガン島の写真が載っている。島に住んでいた人はもとより、島を眺めて暮らした人たちにも、島の姿は懐かしい風景だろう。
海岸段丘のある平たい島を見ていて、私は今帰仁のピージャーガーやウッパマから眺めた古宇利島を思い出した。
沖に見えるアギーガン(アグイガン)島は現在は無人島で、ウチナンチューが持ち込んだヤギが繁殖し、ゴートアイランドと呼ばれているという。テニアンの人たちもピージャージョーグー(ヤギ料理好き)らしく、島に渡って捕ってきて食べているとのこと。刺身にして食べるのかどうかは聞いてない。
戦前は仕事を終えたウチナンチューたちが、泡盛を飲みながらピージャーを食べ、サンシンを弾いていたのだろう。暑さにまいったときはクンチグスイ(精力剤)にもなる。そういえばかつて沖縄では、選挙になるとピージャーは受難の時を迎えたのだが、今では公職選挙法も厳しくなり、もう昔話になってしまったようだ(シマの隅っこではやっているのかもしれないが)。
集落の様子や山の眺めと同じように、浜辺から見る島の姿も原風景となる。『記念誌 はるかなるテニアン』にもアギーガン島の写真が載っている。島に住んでいた人はもとより、島を眺めて暮らした人たちにも、島の姿は懐かしい風景だろう。
海岸段丘のある平たい島を見ていて、私は今帰仁のピージャーガーやウッパマから眺めた古宇利島を思い出した。