アンゴラ 池田 信夫 より
「尖閣諸島も日清戦争の帰趨が見えた1895年1月に日本領土に組み入れられ、その3カ月後の下関条約で台湾、澎湖島が日本の植民地となった」と台湾の併 合と一体のように書いているが、両者は無関係だ。これについても中国が抗議したことはなく、中国が尖閣諸島の領有権を主張し始めたのは、石油資源があると 報じられたあとの1971年だ。
要するに、日本の「アジア侵略の歴史」と領土問題は何の関係もないのだ。この声明が「石原都知事の尖閣購入宣言が、中国に挑発と映っても不思議ではない」 というのはその通りだが、李明博大統領の挑発はどうなのか。中国の暴動については何もいわないで、日本だけ攻撃するのはどういうわけか。
こういう幼稚な平和主義は 危険だ。中韓のメディアが大きく報道して「侵略しても日本国民が後ろから弾を撃ってくれる」と誤解すると、かえって戦争を誘発するからだ。こんな話は「市 民」だけならベタ記事にもならないが、大江氏が名前を貸しているために韓国に利用されている。人間は年をとると幼児に返るというが、これ以上、晩節を汚す ことはやめたほうがいい。