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「鮨屋に行ったときは
シャリだなんて言わないで
普通に
『ゴハン』と言えば
いいんですよ」(男の作法より)
40年くらい前の独身の頃、雀荘に鮨を出前に来ていた若い頃の“大将”。
家内も独身の頃、その大将をよく知っていたらしい。
その後、当方らの新婚時代、我が家に出前に来たときの大将の第一声。
「なぁ~んだ。お前ら夫婦だったかや・・」
それ以来、懇志にしてもらっている。
その後、江戸前鮨の”川端寿し南店”として独立した大将。
我が家の娘と息子たちも成長し、何度も連れだって出向いていた。
今でも、帰ると川端の鮨を食べたいと・・・言ってくれる。
現役時代と違って、年金生活にドップリ浸っている現在。
以前のように、そうそうカウンターに座ることもできない。
一抹の寂しさが漂うものである。
一昨夜、久しぶりに出向いた。
いつものことながら、カウンターに座ると。
大将の第一声は・・・。
「当たったか」
である。
この日も、一息競馬談義に華を咲かせた。
そのうち、いろいろと面白い話も飛び交う。
脂ののったトロ、ハマチ、ヒラメ、イカ、ウニ、エビ、アワビ、ウナギ・・・。
手品師のように、片手でくるりと巻き上げてくれる鉄火巻。
ご飯は少なく、上に乗るそれぞれが大きいから・・・美味しい。
我が家では、ここが最高の場所である。
「鮨屋に行ったときは
シャリだなんて言わないで
普通に
『ゴハン』と言えば
いいんですよ」
「飯のことをシャリとか、箸のことをオテモトとか、醤油のことをムラサキとか、あるいはお茶のことをアガリとか。そういうことを言われたら、昔の本当の鮨屋だったらいやな顔をしたものです。それは、鮨屋仲間の隠語だからね」
「鮨屋に限らず万事、そういう知ったかぶりが多い」(男の作法より)
なぁ~んて、池波小説の宣伝も
大将は納得。
いろいろなお客さんがいるから・・と。
そのうち、大将がいうには。
飲食業仲間では、書き入れどきに長時間居座られることには閉口との話があるとか。
つまり、モーニングタイムとかランチタイムで、低廉価のサービス品で何時間も井戸端会議をする輩らしい。
次のお客さんが、待っているのに平気で席を空けない人たちが多いとの苦情。
店の方でもせっかく来てもらっているお客さんなので、コーヒー1杯で3~4時間粘られても文句が言えないとの話。
なるほどね。
“気ばたらき”が足りない人たちである。
そのうち、我が家の手づくり味噌の話も・・・。
秋口には、持参する約束。(笑)
いろいろと盛り上がって、ビールも飲み、美味しい鮨をお腹に詰め込み、家内の運転で帰宅。
この日は、家内の誕生日であるが、酒が飲めないから当方がほろ酔い気分。
“ワルイ、わるい”
その夜、剣客商売「春の嵐」を完読。
最終ページの常盤新平氏の解説。
そこでいい話を見つける。
「『人間の心底(こころのそこ)のはかり知れなさ』
これは、『剣客商売』のテーマではないか」・・・と。
これも池波小説の神髄であり、だから何度でも、繰り返し読むのであろう。
またしても、小説の話で閉じてしまった。(夫)
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