咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

いつもの鮨(すし)屋にて・・・隠れし名店

2014-03-05 22:24:42 | グルメ
 
ポチッとクリックお願いします
人気ブログランキングへ

 「鮨屋に行ったときは
  シャリだなんて言わないで
  普通に
  『ゴハン』と言えば
  いいんですよ
」(男の作法より)

 40年くらい前の独身の頃、雀荘に鮨を出前に来ていた若い頃の“大将”。
 家内も独身の頃、その大将をよく知っていたらしい。

 その後、当方らの新婚時代、我が家に出前に来たときの大将の第一声。

 「なぁ~んだ。お前ら夫婦だったかや・・」

 それ以来、懇志にしてもらっている。
 その後、江戸前鮨の”川端寿し南店”として独立した大将。
 我が家の娘と息子たちも成長し、何度も連れだって出向いていた。
 今でも、帰ると川端の鮨を食べたいと・・・言ってくれる。

 現役時代と違って、年金生活にドップリ浸っている現在。
 以前のように、そうそうカウンターに座ることもできない。
 一抹の寂しさが漂うものである。

 一昨夜、久しぶりに出向いた。
 いつものことながら、カウンターに座ると。
 大将の第一声は・・・。
 「当たったか」
 である。

 この日も、一息競馬談義に華を咲かせた。
 そのうち、いろいろと面白い話も飛び交う。

 脂ののったトロ、ハマチ、ヒラメ、イカ、ウニ、エビ、アワビ、ウナギ・・・。
 手品師のように、片手でくるりと巻き上げてくれる鉄火巻。
 ご飯は少なく、上に乗るそれぞれが大きいから・・・美味しい。
 我が家では、ここが最高の場所である。

 「鮨屋に行ったときは
  シャリだなんて言わないで
  普通に
  『ゴハン』と言えば
  いいんですよ」

 「飯のことをシャリとか、箸のことをオテモトとか、醤油のことをムラサキとか、あるいはお茶のことをアガリとか。そういうことを言われたら、昔の本当の鮨屋だったらいやな顔をしたものです。それは、鮨屋仲間の隠語だからね」

 「鮨屋に限らず万事、そういう知ったかぶりが多い」(男の作法より)

 なぁ~んて、池波小説の宣伝も
 大将は納得。
 いろいろなお客さんがいるから・・と。

 そのうち、大将がいうには。
 飲食業仲間では、書き入れどきに長時間居座られることには閉口との話があるとか。
 つまり、モーニングタイムとかランチタイムで、低廉価のサービス品で何時間も井戸端会議をする輩らしい。
 次のお客さんが、待っているのに平気で席を空けない人たちが多いとの苦情。
 店の方でもせっかく来てもらっているお客さんなので、コーヒー1杯で3~4時間粘られても文句が言えないとの話。

 なるほどね。
 “気ばたらき”が足りない人たちである。

 そのうち、我が家の手づくり味噌の話も・・・。
 秋口には、持参する約束。(笑)
 いろいろと盛り上がって、ビールも飲み、美味しい鮨をお腹に詰め込み、家内の運転で帰宅。
 この日は、家内の誕生日であるが、酒が飲めないから当方がほろ酔い気分。
 “ワルイ、わるい”

 その夜、剣客商売「春の嵐」を完読。
 最終ページの常盤新平氏の解説。
 そこでいい話を見つける。

 「『人間の心底(こころのそこ)のはかり知れなさ』
  これは、『剣客商売』のテーマではないか」・・・と。

 これも池波小説の神髄であり、だから何度でも、繰り返し読むのであろう。
 またしても、小説の話で閉じてしまった。(夫)



下記のバナーへのクリックをお願いします。ご協力、ありがとうございます

人気ブログランキングへ


にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。