遊び馬券が・・・思わず

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　日本中央競馬の開催日、時おりくじ引きの如く、面白い投票をすることもある。
　朝から多忙でじっくり競馬ができない場合。
　資金的に余裕のある場合。
　
　好きな番号とか、誕生日とか、語呂合わせとか。
　また、専門紙「競馬エイト」欄に掲載されている「最強数と穴」。
　１３日（日）は、「最強数７番、穴１４番」とあった。
　
　「最強数と穴」の２つの数字には、やや魅かれることもあるが、通常はあまり意識していない。
　ところが、半年くらい前だったか、それ以前であったか。
　この２つの数字の馬連が、万馬券どころか１０万馬券だったこともあった。

　ところで、今回の７番と１４番には、苦い思い出がある。
　もっとも、２番、７番、１４番の３連複馬券であるけど・・・。

　２００２年の第６３回菊花賞。
　つまり、あの１番人気（単勝２.５倍）のノーリーズン（鞍上・武豊騎手）が、ゲートが開いたところで落馬した菊花賞である。
　かの有名な大荒れの菊花賞

　前々日の金曜日は東京出張だった。
　その出張帰り、関西の娘宅に回って土曜日に京都競馬場へ向かった。
　さらに翌日は、難波ウインズにて菊花賞などの馬券を投票。
　その菊花賞の馬連と３連複の馬券を多数投票していた。
　狙いの軸馬は、当時大好きだった７番ファストタテヤマ。
　
　菊花賞馬となった２番ヒシミラクルも抑えていた。
　さらに３連複を７番から、相手５、６頭くらいへ投票。
　また、２番から７番を抜いた３連複も・・・。
　
　ところで、前夜に検討した際のマークシートでは、その時の３着馬だった１４番メガスターダムも塗っていた。
　すると、同馬の父はマイル王だったニホンピロウイナーだったことから、マイルの倍近い距離の３０００ｍは持たないであろうと、購入の際にそのマークシートから１４番メガスターダム除いてしまった。
　つまり、３連複３４万馬券の３００円分の２番、７番、１４番の的中馬券を外す痛恨のミスをしていた。
　的中していれば帯封である。
　悪夢の１４番だった。

　帰りの高速バス、短波放送（現：ラジオNIKKEI）の実況を聞いていた。
　すると、４コーナーから直線を向いたところで、１４番メガスターダムが先頭に躍りでた。
　さらに３、４コーナー中間から先団へ上がっていた２番ヒシミラクルが、１４番メガスターダムに馬体を併せるように伸びてきたらしい。
　
　直線半ば、この２頭が後続を突き放したと実況している。
　当方には、悪魔のささやきである。
　ウソだろう、ニホンピロウイナー産駒が思わず頑張っていた。
　後方追走の７番ファストタテヤマが、馬群をぬって伸びてきた。
　何と、なんと、同馬がゴール寸前１４番メガスターダムを交わして２着に上がっていた。
　
　配当を聞いて、ビックリ仰天。
　当方、馬連（９万馬券）をゲット。
　さらに３連複はどうだったか、興奮の中でウインズ難波に出向く寸前１４番メガスターダムを消していたことを忘れ、帯封かと思いポケットにある馬券をそーっと覗いた。
　
　何と、愚かな、何ということか。
　いくら見ても、１００万超の馬券は見当たらなかった。
　一度、塗ったものをなぜ消したのか、僅かな金額を惜しんだのではない。

　父親のニホンピロウイナーさえ、見なかったなら。
　もっとも、母父がマルゼンスキーだったから、こちらに気づけばそのまま残していたのに・・・。
　
　悔やんでも、悔やみきれない、２番、７番、１４番。
　その１４番が、トラウマになっていた。

　１３日（日）の競馬エイトの「最強数７番、穴１４番」の数字。
　これを見たとき、何か分からないが、あの「２番、７番、１４番」が脳裏をかすめた。
　さらに違ったヒラメキもあった。

　よーっし。
　この日は、この７番、１４番で「東京・京都・福島」全場の馬連（２７点）を投票。
　
　競馬中継を見ないで、午前中はグラウンド・ゴルフの練習に出向いた。
　帰宅後、遅い昼食を済ませた。
　その日は、京都７レース、９レース、１０レース、１１レース、１２レース、東京１１レース、１２レース、福島１１レースを投票し観戦。
　京都７レースの始まる前、あの７番、１４番が気になるもので結果をチェック。

　何ということか、福島４レースに７番、１４番の馬連があった。
　それも４２０倍余・・・が。
　やったね。
　
　あの悪夢の２番、７番、１４番の数字から解き放たれた思いだった。
　競馬とは、不可思議なもの、分からないものである。
　次週以降も、謙虚に、謙虚に。（夫）
　
参考資料：競馬エイト、サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他



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