倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

ポニョ紹介

2012年09月04日 | 日記

1歳半です。
しばらく性別が、謎でした。
日々、あるべきものがあるだのないだのと、
夫婦間で議論沸騰。

獣医さんの所で、やっと
カストラートという事が判明。
じゃあ、名前は
ファリネッリ、もしくは、セネジーノ?

鳴き声が、だみ声で、
特に音楽の才能は無さそうだったので、
ポニョっとした手足ゆえ、
ポニョと、決定。

性格:臆病
   むら気
   忍耐強い
   好奇心旺盛
好きな事;狩り・ハエ、蝶々、鳩、ネズミ、リス 何でも追いかけまわす事 
好きなもの;お肉、サラミ、チーズ、アイスクリーム、
嫌いな物:騒音/アコとニコの練習
     掃除機と、ドライヤー
 
イギリスは、人間の医療費が無料ですが、ペットはそうもいきません。
ポニョの予防注射とノミ退治で、我々のお財布、すっからかんになりました。  

近所の人に捨てられたので、引き取る事に。
実は大家さんに内緒。
家の中では、とてもお行儀よく、めったにトイレも行きません。
が、、、
ノミ退治の薬のため、2日間、外出禁止例の出たある朝の事です。
私が眠い目をこすってトイレに起きると、
バスタブの中に、黒い物体が!?
何だろう?スポンジが落ちたのかな??
手で拾おうと近づいて、硬直。

バスタブを、大きなトイレだとポニョは考えた様です。

それ以来バスルームの戸を閉めて就寝。




     

ペリの事

2012年09月04日 | 音楽

夏の終りは、時の流れに、加速度がつきます。


イギリスの学期始まりは9月。
9月が、突然目の前に立ちはだかったと思いきや、無理矢理またサバイバルな日常が、再開しました。
風もひんやり。

私のサバイバルな日常とは?
小学校で、"ペリ”として、ピアノを教え、その微々たる収入で、暮らしつつ、時折演奏会を開いたり、演奏の仕事を依頼されたり。
ロンドンに暮らす音楽家のごく一般的な日常。

このペリという地位、曲者の仕組みです。
要は、個人レッスンを学校を介して行うので、時給制。
生徒がある程度の人数確保され、場所が、学校という以外は、何の保証もありません。

この不甲斐ないペリが、実は、大半のロンドンの音楽家達の、いわゆる命綱です。
みんな結構遠くまで、片道2時間近くかけて、このペリ的教えに通っています。
何故か:
ペリを必要とする学校が、良い地域にある事。
音楽家達は、良い地域に住めない事。
たかがペリでも、コネ無しでは、採ってもらえない事。
などが、主な理由です。

ロンドンは、地下鉄や、電車が、遅れたり止まったりが、日常茶飯事。
ペリにとって、痛い痛い金銭的マイナスとなります。
ストなんて、本当に参ります。

何故、私は、ロンドンに住んでいるのでしょう?
音楽家としての生活が、安定するなら、何処にでも、行きたいのは、山々。
人生なかなか思い通りに進まないものです。


所で、ペリというのは、peripatetic の略。
peripatetic=a person walks from a place to place
patetic と Pathetic って似ていますね~。
綴り間違えると、一層惨めな事になってしまいます。
間違えなくても、やっぱり惨めな語感ですが、、。

今日は珍しい晴天。

長くて暗い冬に備えて、薄い光を身体中のありとあらゆる穴から吸収せねばという切迫感に襲われます。
この有難い晴天に心から感謝して、我が身を励ましつつ、新学期、スタートです!