倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

ピアノ選び

2018年10月21日 | 音楽

英で10年くらい弾いてきた
1930年代Challen 製造のベビーグランドと
今年6月にサヨナラをした。
もう随分老化が進み、限界が来たのと
生徒で電子ピアノから
切り替えたい子がいたので、
機が熟したとみた。

っと同時に
ピアノ探し。

日本の実家にはヤマハのC3があり、
ずっと子供の頃から愛して弾いてきたので
ロンドンでは、
ヤマハのベビーグランド!
っと思い購入しかけたのだが、、
部屋に搬入され、
弾いてみると
随分音がこもっていて、
鍵盤も重く感じる。
“音がモコモコこもっている”
のは腱鞘炎経験者の私にとって
致命的。
無意識に音を出そうと力が入って
手の調子が悪くなる。
よって即返却。

慌てて鍵盤も軽めで
メカニックも絶対的に優れていると
勧められた
ベヒシュタイン・アカデミーの
アップライトを購入。
じっくり選ぶべきだったけれど、
仕事上常に使うから
ピアノが無い期間ってのが無理。




最初数日はいい気分で弾いていたのだが
どうも残響の無さや
やはりコレもこもっている感じが
気になる。
っと思っているところ
7月一杯ゴルドベルクの録音で
チェンバロに集中し、
ピアノ中断。

8月に本腰を入れて
おニューのベヒシュタインアップライトで
さらい始めると、
時々ランダムに
鍵盤が鳴らなくなるという問題が発生!

買ったお店に問い合わせると
新しいからだと言われ、
8月中は弾き込んでみて
9月に技術者を派遣してくれる事になった。
技術者が問題のダブルエスケープを
改善してくれたものの
アップライトは限界があると言われる。

え!?散々ベヒシュタインの
アップライト勧めといて
今更それってないじゃん!?
かなりブーイング👎
ベヒシュタインもアカデミー系は
お安い分ちょっと質が落ちるとか。
とにかく
精一杯、感じ良く文句を言って、
カワイのベビーグランドと
交換して貰う運びとなった。

このカワイのベビーグランドは
随分と音が明るい。
力まず音が出るというのは
私にとってとっても大事。
鍵盤が随分と重いのが
心配ではあるけれど、
やっぱりアップライトとは
響き方も違う。

狭い部屋に
チェンバロとグランド両方、
無い袖は振れぬ状況に於いては
ベストなチョイス。

重い鍵盤だと
弾き飛ばせないし
意識的に1時間以上は
弾き続けないから
良い練習が出来るかもしれない。

今回ピアノ選びで思った事:
-アップライトはグランドには敵わない
-アップライトに高いお金を払う必要無し
-どのメーカーのピアノも1960-1970代製造の方が今のよりも質が高い。
-よって良い中古のグランドの方が新品よりもベター。(今回良い中古に巡り会えず残念!)

徐々に慣れて
この楽器に愛着が湧いてきますように!

既に私物化している者あり。