佐久平から浅間連山を毎日見ているとその天気の表情が日ごと、いや時間ごとに変化するのがわかる。
人口がある市街地から山頂までが近い事が理由なのか、雲のかかる位置が山頂を覆うときもあれば山麓だけにかかる時もある。この日は山頂を覆ったのだが、その雲が冷やされ山麓の木々にキラキラとした霜を着けた。
浅間山麓は小諸、御代田、軽井沢と標高700mから1000mに多くの人々の暮らしが息づいている。その小諸から軽井沢まで通称「1000m林道」という道がある。およそ等高線1000mにあいている林道だ。その林道が天気の境となることが多い。
浅間山の対峙にある蓼科山に上る県道40号線上には「雨境」なる地名がある。標高1300m付近であるが、地名の由来となったであろう天気の境目となることが多い。
写真は小諸市にある「市立小諸高原美術館・白鳥映雪館」
美術館がある飯綱山公園は標高830m、背後にうっすら白髪のように色をつけた木々、そして垂れ込めた雲を見ることができる。