紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ペーパードールふたたび

2006-12-01 09:45:56 | お買いもの
 昨日の京都の一等地、四条河原町にあった書店、丸善の洋書絵本フェアーの続き。ほぼ25年前の話である。やはり地元の本好きの方には、丸善という書店は特別な思い入れがあるようで、「思わずメールしてしまいました」かのような反響が、複数ありました。

 その本は、確かワゴンの中で面出しされていたと思う。いわゆる「お買い得」か「お得感」のあるコーナーだったのかもしれない。

 大判の薄い本で背表紙すら無かった。無造作に3カ所をホチキスで留められ、ドルの値札シールが付いていたようにも記憶している。表紙も中の頁も、厚手のボール紙(のようなもの)だった。しかも片面印刷。そして字はほとんどない。あってももちろん英語で、しかも固有名詞ばかりである。なぜか。

 それは切り抜いて遊ぶ、着せ替えペーパードールの本だったのだ。しかも本体の人形は、すべて有名映画女優である。着せ替えの服は、彼女らが出演した有名な映画の衣装である。豪華キャストに華麗な衣装、こんなもん、ちょっと無いやろ~、これは買わなあかんやろ~!と20歳そこそこだった(と思う)私はときめいた。

 若い頃はイケメンにときめく事は皆無に近かったが、こういうものには、当時より異様にときめいてしまったのである。私なりの乙女心である。それとも幼い頃ひたすらペーパードールで遊んだ記憶が染み付いており、無意識に執着を呼び込んでしまうのであろうか?「三つ子の魂百まで」とは、よく言ったものだ。

 しかし、結婚する時に「持って来る本は、本箱1本まで」と心を鬼にしたのに、こんなものがセレクトの中にあったなんてね(笑) ちなみに価格を見るとアメリカドルで2ドル75セントだった。値段は覚えていないけど、当時のビンボーな私が買えたのだから、1000円以内だったかもしれない。永遠に切り抜くことはないけれど、きっと手放す事もないだろうと思う。そのままに、いつまでも。


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