ウルトラ祈願

　昨日に引き続き、９月１４日の中日新聞の記事である。あのいつもの私がチェックを怠らない、テレビ欄の裏面左下の小さな記事だ。

　ウルトラマンシリーズ誕生四十周年記念映画「ウルトラマンメビウス＆ウルトラ兄弟」（小中和哉監督、明日１６日公開）に出演するキャストが東京・永田町の日枝神社で映画のヒット祈願をした、という記事なのだ。この映画はハヤタ隊員役の黒部進さん（６６）ら歴代主役、なつかしのウルトラ戦士が一同に会する記念作らしい。

　だからといってこの映画の主演である五十嵐隼士さん（２０）やウルトラヒーローたちはまだしも、極悪宇宙人のザラブ星人までが参加するとは。いやいや、よく読めば「ザラブ星人ら極悪宇宙人」って書いてあるではないか！　写真には写ってないだけに、極悪宇宙人が何名お参りに来たのか、好奇心をくすぐられるところである。

　しかし極悪宇宙人が、素直にヒット祈願などするわけがない。いうまでもなく、良からぬ事を祈願しているに決まっている。写真を見れば、一目瞭然。

　たとえ極悪宇宙人がウルトラの方々と共に、仲良くクツを脱いで拝殿、おはらいを受け、絵馬奉納をしてもさー。絶対、ウラがあるんだから。・・・え？　クツって？　ボディとお揃いのカメレオン的クツ、ということになるのか？

　それにしても宇宙人や怪獣に「おはらい」って・・・それ、見てみたいよ！　それに絵馬ってどんな絵柄？　普通に考えると、やっぱり戌年なので犬の絵が書いてあったりするのだろうか？　バルタン星人が書いてあったりしないのだろうか？　

　京都府八幡市の石清水八幡宮にはエジソンの顔の絵馬があったんだから、バルタン星人の絵馬があってもおかしくはないと思う。（八幡市の窒ﾍエジソンが電球のフィラメントに使ったことで有名。境内には、エジソンの大きな碑もあったように思う）

　だから主役のミライ役の五十嵐さんも、大吉のおみくじを引いたくらいで声を弾ませてはいけない。極悪メンバーのたくらみに、映画公開中もご注意を、とひとことクギをさしておきたい私である。