「あんたきょう暇ですか?」
「なんでです?」
「私買い物に行きたいんですけど、よかったらつきおうてもらえませんか」
「いったい何を買うんです?」
「靴ですねんけど」
「ああ晩ごはんのおかずですね。チキンですかトンですか」
「何ですか?」
「ぼくの好みはチキンですけど、トンでも別にかまいませんよ」
「あんな堅いもん食べられまへんで」
「カツ違うんですか」
「クツでっせ」・・・(以下省略)
漫才の台本ではない。詩集『(お)もろい夫婦』(思潮社・刊)の中の「誕生祝い」という詩である。妻が夫に前唐オで誕生日のプレゼントをねだり、夫はボケながらそれを阻止しようとする、夫婦の攻防を描いている。作者は小説も書き戯曲もものする詩人、平田俊子さん。この中の「せき」という散文詩もお気に入りで。激しい「あるある!」感と、こんな悲惨な状態でよくも笑いをとろうと思えるなーとあきれながら笑ってしまう。
上記だけ読んだらとんでもなく色物詩人みたいですが、
「ブラックユーモアを多用した乾いた作風はそれまでの女性詩のスタイルを一変させ、現代詩の新しい地平を切り開いた」と紹介されているし、
「楠かつのりが設立した『詩のボクシング』で優勝し、第2代チャンピオンの谷川俊太郎に続き、第3代チャンピオンとなった」人でもある。
そして主な受賞歴は以下の通り。
* 1982年、現代詩新人賞『鼻茸』
* 1998年、晩翠賞『ターミナル』
* 2000年、舞台件p創作奨励賞(現代演劇部門)
* 2004年、第12回萩原朔太郎賞『詩七日』
* 2005年、第27回野間文倹V人賞『二人乗り』
さらに主な作品は以下の通り。
* 『ラッキョウの恩返し』
* 『アトランティスは水くさい!』
* 『夜ごとふとる女』
* 『(お)もろい夫婦』
* 『ターミナル』
* 『手紙,のち雨』
* 『開運ラジオ』(戯曲集)
* 『昨日の雫』(散文集)
* 『詩七日』
ちなみに『(お)もろい夫婦』の表紙は蛭子能収さんの装画。裏表紙は彼の4コマまんがになっています。中味が詩だなんて思えません(汗)。
「なんでです?」
「私買い物に行きたいんですけど、よかったらつきおうてもらえませんか」
「いったい何を買うんです?」
「靴ですねんけど」
「ああ晩ごはんのおかずですね。チキンですかトンですか」
「何ですか?」
「ぼくの好みはチキンですけど、トンでも別にかまいませんよ」
「あんな堅いもん食べられまへんで」
「カツ違うんですか」
「クツでっせ」・・・(以下省略)
漫才の台本ではない。詩集『(お)もろい夫婦』(思潮社・刊)の中の「誕生祝い」という詩である。妻が夫に前唐オで誕生日のプレゼントをねだり、夫はボケながらそれを阻止しようとする、夫婦の攻防を描いている。作者は小説も書き戯曲もものする詩人、平田俊子さん。この中の「せき」という散文詩もお気に入りで。激しい「あるある!」感と、こんな悲惨な状態でよくも笑いをとろうと思えるなーとあきれながら笑ってしまう。
上記だけ読んだらとんでもなく色物詩人みたいですが、
「ブラックユーモアを多用した乾いた作風はそれまでの女性詩のスタイルを一変させ、現代詩の新しい地平を切り開いた」と紹介されているし、
「楠かつのりが設立した『詩のボクシング』で優勝し、第2代チャンピオンの谷川俊太郎に続き、第3代チャンピオンとなった」人でもある。
そして主な受賞歴は以下の通り。
* 1982年、現代詩新人賞『鼻茸』
* 1998年、晩翠賞『ターミナル』
* 2000年、舞台件p創作奨励賞(現代演劇部門)
* 2004年、第12回萩原朔太郎賞『詩七日』
* 2005年、第27回野間文倹V人賞『二人乗り』
さらに主な作品は以下の通り。
* 『ラッキョウの恩返し』
* 『アトランティスは水くさい!』
* 『夜ごとふとる女』
* 『(お)もろい夫婦』
* 『ターミナル』
* 『手紙,のち雨』
* 『開運ラジオ』(戯曲集)
* 『昨日の雫』(散文集)
* 『詩七日』
ちなみに『(お)もろい夫婦』の表紙は蛭子能収さんの装画。裏表紙は彼の4コマまんがになっています。中味が詩だなんて思えません(汗)。
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