今年の夏頃から、なんだか気になってしようがないお姫様の話がある。アンデルセン童話に出て来るお姫様だ。タイトルは・・・『エンドウ豆とおひめさま』、だったかな?
ある国に、どーーしても姫の中の姫、ホンモノのお姫様と結婚したい!という、高望みを持った王子さまがいた。
ホンモノかニセモノか、どうやって見分けるかと言うと、お姫様を何枚も重ねた敷き布団の上で一晩眠らせるのである。その敷き布団の一番下には、エンドウ豆を一粒入れてあるのだ。
朝になって、お姫様が起きたとき、「昨夜はよく眠れましたか?」と聞いて、「ええ、とっても」とにこやかにお答えになったお姫様は、ニセモノなのだそうだ。
ある嵐の夜、みすぼらしいなりのお姫様がやってきたので、一晩とめてあげた。あのエンドウ豆の上の布団で一夜を過ごすことに鳴ったお姫様は、翌朝いままでのたくさんのお姫様と同じ質問をされる。「昨夜はよく眠れましたか?」
「なんだかよくわかりませんが、なにか背中にごろごろするものがあったので、余り眠れませんでした」というのが、彼女の答である。これほどセンシティブな女性はホンモノの姫に違いない! ということで、王子と結婚を果たすという結末なのだが、何だか釈然としない。
だって、異様に神経質なだけじゃないですか~?
これといって特技はないみたいだし、美人とか優しいとか、外見も内面もまるで無視だよ? この不思議な話は、一体なんなんだろう? アイロニーなのか警句なのか? 考えれば考える程、謎は深まるばかりである。
結局、金や権力にものを言わせて、「一番」「トップ」「ベスト」と評価されるものを欲しがると怪我をする、と言いたげな気がする。だって、「異様に神経質」な人と結婚して、幸せになれるとはとても思えないもの。
一体アンデルセンは、何を考えてこのシュールな姫の出て来るお話を作ったんだろうな。一生気になる童話かもしれない。(何しょーもないこと、気にしてんねん!)
ある国に、どーーしても姫の中の姫、ホンモノのお姫様と結婚したい!という、高望みを持った王子さまがいた。
ホンモノかニセモノか、どうやって見分けるかと言うと、お姫様を何枚も重ねた敷き布団の上で一晩眠らせるのである。その敷き布団の一番下には、エンドウ豆を一粒入れてあるのだ。
朝になって、お姫様が起きたとき、「昨夜はよく眠れましたか?」と聞いて、「ええ、とっても」とにこやかにお答えになったお姫様は、ニセモノなのだそうだ。
ある嵐の夜、みすぼらしいなりのお姫様がやってきたので、一晩とめてあげた。あのエンドウ豆の上の布団で一夜を過ごすことに鳴ったお姫様は、翌朝いままでのたくさんのお姫様と同じ質問をされる。「昨夜はよく眠れましたか?」
「なんだかよくわかりませんが、なにか背中にごろごろするものがあったので、余り眠れませんでした」というのが、彼女の答である。これほどセンシティブな女性はホンモノの姫に違いない! ということで、王子と結婚を果たすという結末なのだが、何だか釈然としない。
だって、異様に神経質なだけじゃないですか~?
これといって特技はないみたいだし、美人とか優しいとか、外見も内面もまるで無視だよ? この不思議な話は、一体なんなんだろう? アイロニーなのか警句なのか? 考えれば考える程、謎は深まるばかりである。
結局、金や権力にものを言わせて、「一番」「トップ」「ベスト」と評価されるものを欲しがると怪我をする、と言いたげな気がする。だって、「異様に神経質」な人と結婚して、幸せになれるとはとても思えないもの。
一体アンデルセンは、何を考えてこのシュールな姫の出て来るお話を作ったんだろうな。一生気になる童話かもしれない。(何しょーもないこと、気にしてんねん!)
子どもの頃に消化しきれない(深い)ものに出会うことの重要さもね。
ここのパン屋のおかみさんが、もしも近江商人のおかみさんやったら・・(まだいうか)。
「近江商人のおかみさん」にまで考えが及ぶとは、さすがです!(笑)
アンデルセンの童話は何度も読んだのに、小学生のキャパには収まりきれずに、大人になってからも持ち越しているところがありますよね。
ほかにも「パンを踏んだ娘」という話も気になって検索してみたら・・・なんとNHK教育で人形劇になっておりました!
しかも子どもにとっては余りに恐ろしい歌までついていたため、この話&歌がトラウマになっていた(!。!)方もいらっしゃるほどだそうです。さもありなん。
30年まえの話なので、もうその頃は私は人形劇は卒業していましたから、テレビは見ていませんが、二色刷りの本の挿絵で、(この話に出て来る)水中地獄の風景を見ました。いまだにそれが瞼に焼き付いていますもんね。
おそるべし、アンデルセン!
あ、そういえば、いままでの姫の中でも、もしかしたら寝苦しかった人もいたのかもしれないけど、遠慮して言わない、という可能性も考えられますよね? そうではなく、正直にストレートなものいいをする、というのがチェックャCントその2だったのかも。
なるほど~~。明治の日本のお嬢様たちの大胆で思い切った行動や、歯に衣着せぬご発言のエッセイなどを読むと、育ちがいいとはこういうことか、と思ったりしますもんね。
貴重なご意見ありがとうございます。おかげで永年の疑問に王手がかけられた気がします。
近江商人のおかみさんやったら、きっとその『ひとつぶ』を見つけだし、夜中に庭に撒いていたかもしれませんね。暖まって湿気もあったので、発芽も早いとか。で、新たにエンドウ御殿を建てるとか。
とても含みの多い文章ですね。シュールなアンデルセンは折にふれて、思い出すのがとても懐かしく、しかも新たな発見がありますね。