紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

本のあいだに

2006-08-18 09:02:16 | 読書
 台風が来そうなので、念のため早めに書いてみた。支障が無く、うまくいけば今日は2回アップできるかも。

 さて、とりあえずのカテゴリーは「読書」だが、今回は読む話ではない。

 さっきbraryさんのブログ「東京brary日乗」を読んだら、古い雑誌に昭和初期の書類や新聞の切り抜きなどが挟み込んであった、と記されてあった。70年ぶりに日の目をみるそれらの書類を発見したときの彼女の感慨を想像して、思わず微笑んでしまった。これを読んで思い出した事がある。

 夫がオーディオ関係の、多少古い(でも昭和後半だからそう古くもない)雑誌を何年分かまとめて購入したことがある。ネットで親の遺品整理の素人さんから買ったものだ。

 その1冊を開いた夫が、「ちょっと、ちょっと」とひそひそと呼ぶ。ふたりしかいない場所で「ひそひそ」もないと思うが、行ってみると「これ、みて」と便せんに肉筆の手紙が雑誌にはさみ込まれてあった。読んでみると、どうやら不倫がばれて(ばれそう?)云々、という内容らしい。
 なるほど。思わず無用に「ひそひそ」した訳がわかった。

 本人は上手く隠したつもりだろうが、まさか赤の他人に自分の所行がバレてしまうとは。あるいは草葉の陰でほぞを噛んでいらっしゃるかもしれない。

 それにしても本の間に、人はいろんなものをはさむ。

 私は以前子どもの回虫卵検査(朝、べったりしたセロファンをお尻に貼付ける、あれです)の説明書?を栞代わりにして、そのことを忘れ去っていた。そのままその本を夫に貸した所、「あんたなぁ~」と顰蹙(ひんしゅく)をかってしまった。忘れもしない清水義範さんの集英社文庫版「世界文学全集 I」(世界文学のパロディ。わりとマイナーだけど原典にのっとったパスティーシュ。軽く読めるわりに、作者の苦労が忍ばれる作品)だった。

 職場ではお正月明けの返却本の山をチェックしていたら、のし袋にはいったピン札が3万円出て来た。返却直後で画面にまだデータが残っていたので、持ち主に連絡してあげる事ができたからよかったものの、次の返却本に移っていたら、永遠に薮の中だった。危ない所だったのである。

 ほかにも手づくり栞、請求書のハガキ、お店の案内、写真、つまようじなどなど、いろんなものが挿んである。

 間違っても、お金ははさまないように。本を返す(売る)際には、くれぐれも中味のチェックをお忘れなく。ヤバい書簡類を、早めに処分するのもね。 

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