紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

物語に没入

2008-12-16 23:59:14 | 読書
 ただいま『寄生獣』の物語世界に没入中。

 主人公に中途半端に寄生してしまった(脳を奪うのに失敗して右手に寄生して共生)寄生獣/ミギーが、どんどんチャーミングに思えて来るから不思議。それにしても主人公の少年がミギーに「おれたちって、鬼太郎と目玉親父みたいだな」っていうところが、やけにほのぼのしていた。絶叫場面!?続出の物語だけに、こういうほっとする場面がないと持たないのかも。

 それにしても、あのミギーの天然なお茶目さは、どこかで読んだなあ・・・と記憶を探れば、伊坂幸太郎/作『死神の精度』に登場する主人公の死神に通じるテイストがあるようで。作品としては『寄生獣』の方が先行しているので、もしかしたら伊坂さんは『寄生獣』を読まれているのかも。

 それから研究熱心で知的でクールで自らのルーツを知ることに人生?を賭けているような完全な寄生獣/田宮良子については、赤ん坊を産んで育てることで、もっとあたふたした生活になるはずなのに、相変わらずクールで、あまつさえ赤ちゃん連れで大学に通って講義をきいたりしているのだ。

 これは経験者からひとこと言わせてもらえば、「あれ?」な場面。クールで合理的な人間ほど、赤ん坊という理不尽なくらい手のかかる存在によって、ひっちゃかめっちゃかにされるはずだと思うんだけどなあ。

 あと4巻あるので変化は現われるのかもしれないが。

 年末年始どころか、クリスマス前に読了しそうな勢いである。でもその方がよかったのだ。だって、どっぷりと物語世界に埋没している私なので、目を閉じれば寄生獣の正体表したときのビジュアル残像が立ちはだかる(泣) だからホラーはダメなんだよな~。

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2 コメント

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Unknown (紙魚子)
2008-12-20 23:31:28
ようこそ、真花さん。
私も本日やっと全巻読了でした! ミギーはいいですよねええ(はーと)! かわいいし賢いしお茶目だしドライだし。好きにならずにいられないですよね!
田村玲子さんもミギーも新一に別れを告げる時、最後に「ありがとう」っていうんですよね。こんなに重みのある「ありがとう」に、うるうるでした。そして新一は最後の戦いで「ごめんね」というんです・・・もう、作者の思う壷にはまりっぱなしでした。
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Unknown (真花)
2008-12-20 13:37:50
お久しぶり。この日記読んで、家にある寄生獣を読み始めたら、全部読み終えてしまいました…。すごく面白かった!ご紹介に感謝です。

ミギーはとってもチャーミングで、私の右手にもミギーがほしいと思ったほど。彼女の健気さと強さが、幽遊白書を連想させました。そういえば、絵柄も似てる。
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