紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

重箱の隅

2007-03-12 20:39:52 | テレビ
 NHKの朝の連続ドラマ『芋たこなんきん』がラストスパートを迎えている。先週の土曜日にあった今週まとめての予告編だけで、「ああ、このエピソードは・・・」と涙、涙の予感たっぷり。

 今日は深刻な事件の予感と軽めの会話が、振り巾の大きいコントラストを描いていた。不吉な前兆を、美しい音の効果音で印象づける。誤解からくる別の人の騒動が、フーガのような効果をあげる。能天気な町子の出立と家族の幸せのプレリュードが、突如暗転する今日のラスト。うまいわ~!! 脚本も演出も小道具さんも衣装さんも音響も、もちろん役者さんたちも、唸る程うまいわ~。

 どれくらいうまいかというと、番組が終わってから8時半のニュースを読むアナウンサーさんがすっかりドラマに引き込まれていたくらいなのだ。彼は8時半を過ぎても、頭の中はドラマから抜けられずに、『明日、どうなるんやろ~~??』と顔中に落書きされていた。『ニュースどころやないやけ~』っていう空気すら流れていた(ような気がする)。

好きなドラマは、画面の隅から隅までとことん味わいたい。ほんと、重箱の隅をつつくように。
 町子さんのちょっと浮いてるかにみえるファッションは、時代や彼女のキャラを計算しているもののように思える。
 彼女が執筆する机の端に普通のコップに飾られた花も、いつもさりげなく清楚で可愛らしい。そして過去の花と重ならないよう、とても神経が使われているようだ。
 みんな一緒にご飯を食べる居間のタンスの上には、奄美から持って来たとおぼしき貝細工などがある。
 医院の待合室にある本も、私が子どもの頃読んでいたような懐かしい児童書が置いてあった。

 今日の重箱の隅的『芋たこなんきん』の見所は、ご近所の酒屋のおじさんの前鰍ッである。おなじみ藍染め白抜きの酒屋さんの前鰍ッは、最近密かなブームだそうである。そんなブームの中、よくぞ見つけた!な前鰍ッを、彼はしていた。店名だったかが上部に横書きしてあり、その下に丸か八角形の枠があり、その中に漢字二文字。「勉強」と。
 本日見逃した方は、今週土曜日のBSの一週間まとめての再放送にてご確認ください。

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