紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

なごり雪に笑う

2006-03-30 23:59:01 | ノンジャンル
 春の雪。いきなり三島由紀夫の世界である。

 夕方から、吹雪く牡丹雪で、仕事が終わってスーパーに寄って、晩ご飯のおかずを買って駐車場に戻れば、ちょっとした雪景色になっていた。

 昨日は桜の話だったのに、翌日の景色はクリスマスバージョンに早変わり。帰り道、田んぼの中にあるやたらオープンな墓地では、墓標が銀色の塔のようで、シュールな美しさにみとれてしまった。

 ところで私は車にスノータイヤをはいている。3月中は絶対に雪が降る!という確信があったからだ。
 しかし、この確信をあざ笑うふとどきものがいた。例によって夫・H氏である。「降る訳ないやろ、もう春やで。しかも、充分あったかいやん。」
「でも毎年3月に雪ふるで~。積もるくらい降って『スノータイヤ、はずしたばっかりやのに~(泣)』って3月によう聞くもん」「ほんなら雪が積もる程降るか、賭けよかいな」「ええよ」「よっしゃ、1万円!」「わかった」

 そしてこの仁義なき賭けに便乗する小ずるい男も登場する。何をかくそう、もうすぐ高3の息子Tくんである。「おかーさん応援してあげるし、勝ったら2割ちょうだい」。
 なんの根拠も理屈も無いただのおねだりだが、「応援」という甘いささやきに、うっかり「うん」と言ってしまう。母は息子の甘いささやきには弱いのだ。

 本日私はめでたく1万円を入手する予定が入り、小躍りするほど嬉しい限りだが、うっかり「うん」といったばっかりに、5桁の金額が4桁に目減りしたのが、後悔しきりだったりする。

数日前の写真。僅かにほころび始めたモクレンだが、数日後にまさか雪帽子をかぶる事になろうとはあわれ知る由もなかった・・・。

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