りそな銀行のATMに用事があり、滋賀県内の「りそな銀行」を検索してみた。彦根と大津に「出張所」がある。大津の方がJRの運賃がはるかに安いので、大津に決める。
大津駅を出て「りそな銀行出張所」を探す。なんか駅のすぐそばみたいだったんだけどな。ちょっと琵琶湖に向かって歩いてみたが、それらしきものは見つからず。
滋賀銀行の向かいにでっかい三井信託銀行があったが、その前の客待ちの路線バスへの案内係のおっちゃんに「りそな銀行、ご存知ないですか?」と訊ねてみた。
うーん、しらんなぁ。すんませんなあ。そや、あそこの銀行で聞かはったらどやろ?
まさか三井信託銀行で「りそな、どこですか?」と聞くわけにもいかず、にこにこしつつお礼をいったが、おっちゃんの進言は却下した。
駅に戻って観光案内所のお姉さん方(というには少し年を・・・)に聞いてみる。ふたりいらっしゃった案内係の女性は、ノートパソコンを広げてのお仕事中だったので、すぐさま検索してくださる。
あ、銀行はありませんけど、ATMならそこの平和堂(スーパー)の入り口手前にありますよ。
出張所って、ATMのこと~!? と心で叫ぶが、顔は平常心。お礼をいって、案内所を去る。
ATMでそそくさと用事を済ませ、ちょっと寂れた町っぽい県庁所在地でお昼ご飯を食べてみようかと、ぶらぶら歩いてみた。
4月から、この地に異動した友人のことを思う。異動したばかりで忙しいだろうなぁ、彼女にときたま通勤途中で会えた昨年度は、偶然の出会いが楽しかったなぁ。
途中、ちょっと小さいけれどあか抜けたパン屋さんがあったので、帰りに立ち寄ることにして、いまはスルー。
いかにも夜は居酒屋やってます、という地下のお店が定食メニューの看板を道沿いに出していたので、ふらふらと吸い寄せられるように階段を下りた。そういえば、居酒屋って、ほとんど行ったことがない。
もう、おじさん率90%くらいのお店。入ったときには、お昼休みちょっと前だったので、作業服を着た3人組のお兄さんが、黙々とカウンターで定食を食べていたのみ。入ってすぐの机には生卵がひとつ入った器があり、どうもこれをセルフサービスでいただけたようなのだが、入ったときには、そんなことむろん知らなかったので、卵を食べ損ねてしまった。べつにいいんだけどぉ(強がり)
ほっけの開きと海老フライ、どちらにしますか?ときかれ、海老フライ定食を注文。即座に出て来た。メニューはたぶん、この2種類だ。
びっくりするほど大きくもないが、けっして貧相ではない海老フライが3匹、ソースをかけられ、あつあつでキャベツの千切りの上に寝そべっている。他にちくわの天ぷらが二切れ、お味噌汁、昆布の佃煮、高野豆腐の煮物、そしてごはん(実はプラス生卵)。生卵がなくても、十分おなかいっぱいだ(しつこい)。
わさわさと食べ終わった頃、ちょうどサラリーマンたちのランチタイムに突入したようで、入れ違いにグループで中年以上の人たちが入店してくる。タイムリーだ。
のんびりと駅に戻る前に、さっきのパン屋さんへ立ち寄る。さっきは客がひとりもいなかった。けれど、私がお店にはいったときには、レジ前に列をなしていた。5、6人も入れば満員な小さなお店なのだ。そこへお昼ご飯を買いに、ぞくぞくと人が集まってくるのだ。
きっと人気があるのだろう。お店のドアには「スタッフ急募」の張り紙もしてある。でも時給は(僅差で)私が勝ったぞ、とちょっと喜ぶ。
駅に戻ってホームのベンチで電車を待ちながら『コラムの花道 2007傑作選』の続きを読む。どれもこれもさすが傑作選だけあり、面白く、かつとんでもなく骨太。
お土産物などが販売されているらしい向かいのビルと線路の間には桜並木があり、もうほとんど葉桜である。わずかに枝の先にしがみつくように少しばかりの桜が咲いている。桜の足下には、あたたかい色調の黄色いタンャの花が咲き乱れている。メルヘンな風景である。葉桜、タンャ、線路。
ホームには桜の花びらが散り敷かれ、こんなところで春の平日のお昼をのんびりと過ごすなんて、夢のようにロマンチックである。
平日の極楽なひとときを過ごした。幸福な時間にうっとり。
大津駅を出て「りそな銀行出張所」を探す。なんか駅のすぐそばみたいだったんだけどな。ちょっと琵琶湖に向かって歩いてみたが、それらしきものは見つからず。
滋賀銀行の向かいにでっかい三井信託銀行があったが、その前の客待ちの路線バスへの案内係のおっちゃんに「りそな銀行、ご存知ないですか?」と訊ねてみた。
うーん、しらんなぁ。すんませんなあ。そや、あそこの銀行で聞かはったらどやろ?
まさか三井信託銀行で「りそな、どこですか?」と聞くわけにもいかず、にこにこしつつお礼をいったが、おっちゃんの進言は却下した。
駅に戻って観光案内所のお姉さん方(というには少し年を・・・)に聞いてみる。ふたりいらっしゃった案内係の女性は、ノートパソコンを広げてのお仕事中だったので、すぐさま検索してくださる。
あ、銀行はありませんけど、ATMならそこの平和堂(スーパー)の入り口手前にありますよ。
出張所って、ATMのこと~!? と心で叫ぶが、顔は平常心。お礼をいって、案内所を去る。
ATMでそそくさと用事を済ませ、ちょっと寂れた町っぽい県庁所在地でお昼ご飯を食べてみようかと、ぶらぶら歩いてみた。
4月から、この地に異動した友人のことを思う。異動したばかりで忙しいだろうなぁ、彼女にときたま通勤途中で会えた昨年度は、偶然の出会いが楽しかったなぁ。
途中、ちょっと小さいけれどあか抜けたパン屋さんがあったので、帰りに立ち寄ることにして、いまはスルー。
いかにも夜は居酒屋やってます、という地下のお店が定食メニューの看板を道沿いに出していたので、ふらふらと吸い寄せられるように階段を下りた。そういえば、居酒屋って、ほとんど行ったことがない。
もう、おじさん率90%くらいのお店。入ったときには、お昼休みちょっと前だったので、作業服を着た3人組のお兄さんが、黙々とカウンターで定食を食べていたのみ。入ってすぐの机には生卵がひとつ入った器があり、どうもこれをセルフサービスでいただけたようなのだが、入ったときには、そんなことむろん知らなかったので、卵を食べ損ねてしまった。べつにいいんだけどぉ(強がり)
ほっけの開きと海老フライ、どちらにしますか?ときかれ、海老フライ定食を注文。即座に出て来た。メニューはたぶん、この2種類だ。
びっくりするほど大きくもないが、けっして貧相ではない海老フライが3匹、ソースをかけられ、あつあつでキャベツの千切りの上に寝そべっている。他にちくわの天ぷらが二切れ、お味噌汁、昆布の佃煮、高野豆腐の煮物、そしてごはん(実はプラス生卵)。生卵がなくても、十分おなかいっぱいだ(しつこい)。
わさわさと食べ終わった頃、ちょうどサラリーマンたちのランチタイムに突入したようで、入れ違いにグループで中年以上の人たちが入店してくる。タイムリーだ。
のんびりと駅に戻る前に、さっきのパン屋さんへ立ち寄る。さっきは客がひとりもいなかった。けれど、私がお店にはいったときには、レジ前に列をなしていた。5、6人も入れば満員な小さなお店なのだ。そこへお昼ご飯を買いに、ぞくぞくと人が集まってくるのだ。
きっと人気があるのだろう。お店のドアには「スタッフ急募」の張り紙もしてある。でも時給は(僅差で)私が勝ったぞ、とちょっと喜ぶ。
駅に戻ってホームのベンチで電車を待ちながら『コラムの花道 2007傑作選』の続きを読む。どれもこれもさすが傑作選だけあり、面白く、かつとんでもなく骨太。
お土産物などが販売されているらしい向かいのビルと線路の間には桜並木があり、もうほとんど葉桜である。わずかに枝の先にしがみつくように少しばかりの桜が咲いている。桜の足下には、あたたかい色調の黄色いタンャの花が咲き乱れている。メルヘンな風景である。葉桜、タンャ、線路。
ホームには桜の花びらが散り敷かれ、こんなところで春の平日のお昼をのんびりと過ごすなんて、夢のようにロマンチックである。
平日の極楽なひとときを過ごした。幸福な時間にうっとり。