花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

最後のご褒美

2025年03月07日 | 環境システム科
これは先月のFLORA HUNTERS3代目。
代表を務めている2年生の女子です。
あるSDGs系の大会で表彰されることになり
会場である北陸の金沢に出かけました。
とても見晴らしの良い会場ですが、ここは石川県庁。
最上階の展望ロビーで開催されました。
本来ならば3年生が受賞してくるはずですが
あいにくこの日、別の大会で大阪にいます。
幸い、活動をPPTで発表するなどのイベントは必須ではないとのこと。
そこで代表1名を送り込んだというわけです。
これは受賞し、謝辞を述べているところです。
いただいたのはなんと環境大臣賞。最高賞です。
残念ながら学科の方針により今年度をもって環境研究班は
11年間の活動に幕を下ろす予定です。
しかしその最後の年に12月は地元新聞社から表彰、
そして今回は全国規模の表彰。
いずれも環境研究班の今までの歩みを
評価してくださったものでとても光栄です。
卒業されたたくさんの先輩方に感謝したいと思います。
会場には県知事も出席されていたそうで
他の2年生はお会いしたかったと悔しそうに話していました。
本日の地元紙に受賞の記事が掲載されました。ご覧ください!
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最長不倒

2025年03月06日 | 環境システム科
毎年FLORAの3年生は3月1日の卒業式をもって散開します。
しかし16年も活動していると変わり種もいました。
これがそんな彼らの姿ですが、撮影したのはなんと2019年3月9日。
卒業式から1週間も経っています。場所は浅草の浅草寺。
環境研究班としては珍しく、農業系のコンテストで入賞したため
メンバー5名で東京での表彰式に参加したのです。
これは表彰式後、時間が少しあったので、浅草寺をお参りして、
確か「もんじゃ焼き」を食べて帰路についた記憶があります。
彼らは最後のTEAM FLORA PHOTONICS。
2018年にはストックホルムで準グランプリを受賞してきた5人組でした。
まるで卒業旅行。彼らもまさか卒業式が終わって
また制服を着るとは思ってもいなかったはずです。
これがFLORAの研究活動の最長不倒期間です。
さてレジェンドの先輩方が参加したこの大会の最終選考会に
今回、再びFLORAが出場することになりました。
一次予選、二次予選を突破しての快挙です。
しかし最長不倒期間を更新することはできませんでした。
なぜなら参加するのは2年生だから。
大会はなんと本日。青森県の高校入試当日です。
それもオンラインで、事前に録画した発表データを送っているので
大会の様子を見守るだけ。同じ大会ですが先輩とはずいぶん違います。
受験生もFLORAも今日は頑張る日。応援しています。
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価格破壊

2025年03月05日 | 環境システム科
名久井農業高校のある南部町はフルーツの里。
1年中、いろいろな果物が食べられる町です。
そんな町にある農業高校なので名農だって果物をたくさん栽培しています。
特にリンゴ、モモ、ブドウ、サクランボなどは人気です。
しかしイチゴはというとピンときません。
なぜなら果樹園である第1農場、野菜圃場である第3農場を探しても
イチゴ畑がないのです。いずれも果樹を学ぶ生物生産科の圃場なのにです。
ところが先日、数こそ多くありませんが学校でイチゴが販売されました。
実は栽培しているのは生物生産科ではなく、環境システム科。
環境システム科は水耕栽培を学ぶ学科です。
つまり名農のイチゴは水耕栽培で育てているです。
ここ数年、栽培されている品種は「よつぼし」。
苗ではなく種子で繁殖させる珍しい品種です。
こちらの方が低コストであることから、話題になっています。
ところが希少品種のため価格はとんでもなく高価。
インターネットで探すと2パックで3000〜10000円もします。
ところが名農のよつぼしは1パック400円と価格破壊。
このイチゴの価値を知っている人なら飛びつくはずです。
「よつぼし」や珍しいハート型のサクランボの「ジュノハート」。
こんなお宝を食べられるのも名農の魅力です。
さて明日は青森県の高校入試。名農生は来週までお休みです。
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Bubble,Foam,Mousse

2025年03月04日 | 環境システム科
こちらは2年生のFLORA the Ⅲrdが取り組んでいる泡農薬。
誰もがこんな農薬があればドリフトや使用量が大幅に削減されるため
便利だと思うはずです。事実、過去に取り組んだ方々がいたようですが
残念ながら現在はお目にかかることがありません。
なぜなら皆さんが泡にするために使ったのが合成界面活性剤。
かつて日本で潜在によって川が泡立つなどの汚染が発生しましたが、
その原因となったのが人工的に合成された界面活性剤だからでした。
しかしFLORAのアイデアは植物由来の天然界面活性物質。
このアイデアはどこにもなく、FLORAのオリジナル技術です。
泡にするノウハウはすでに完成しているので、
4月になったら追加実験しながら、あとはどんどん除草剤でモニタリング。
学校はもちろん、農家やメーカーにも見てもらおうと考えています。
現在、たった3人しかいないFLORA。計画を遂行するためには
新しく仲間入りする2年生やJr.にも期待しています。
嬉しいことに1週間後に東京で開催される農業系の大会のファイナリストになることが
わかりました。また先日は農水省からも賞状をいただきました。
FLORAは農業クラブの専門部のひとつ。このように立て続けに
農業分野で外部から認められると名農の評価もさらに上がるので
メンバー全員とても嬉しく思っています。
さてBubble,Foam,Mousseという泡に関した3つの言葉があります。
バブルは気泡。つまりシャボン玉です。これがたくさん集まるとフォーム。
日本語だと泡沫といいます。フォームをフランス語でいえばムース。
同じものを指すようです。2年生は3名。せっかくだからこの3つの言葉を
彼らのニックネームにしてはどうでしょう。
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Very Special Onetime Performance

2025年03月04日 | 環境システム科
これは12月の環境甲子園の表彰式で撮影されたレアな写真です。
なぜなら左はJr.の1年生で右端は3年生。
いつもJr.を指導しているのは2年生なので
もし一緒に何かするなら2年生のはずです。
実はこの時、2年生は修学旅行で不在。
Jr.は表彰式で2年生と一緒に行った研究をこの大会で
発表することになりましたが、まだ経験がありません。
そこでこの時だけは3年生の代表がJr.をサポートしているのです。
この3年生はある出版社主催の大会で念願の日本一に輝いたばかり。
たった1回限りですが、日本一がJr.の支援するという
夢のパフォーマンスを見せてくれました。
まるでジャズのVSOPクインテットです。
FLORAに入ろうと思って環境システム科にやってきたと話すJr.。
現在、Jr.の彼は2年生と組んで新しい大会にエントリー中です。
もし予選を通過したら4月以降に何度か発表することになります。
昨年もJr.と組んだ2年生が大会にエントリーし
翌年度に日本一を受賞するという快挙を成し遂げました。
今年はどんな化学反応が起きるか今から楽しみです。
さて3学期は2回しかない課題研究ですが、今日はその1回目。
今週末の発表練習もしますが、入試のための実験室掃除も予定しています。
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