花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

意義ある失敗報告 ?

2025年01月03日 | 環境システム科
これは2学期の終業式の数日前に開催されたポスターセッション。
FLORAもこの日ばかりはチーム編成を解いて、個として戦いました。
ほとんどのメンバーは2023年に、すでに学会でポスター発表を経験しています。
しかし彼は今回が初めて。なぜなら彼が栽培していたのはナガイモ。
したがって9月に開催された学会発表には間に合わなかったのです。
その後、彼はこの研究をビジネスプランという違う方向に転換。
すると数千件の中からベスト100に選出され、
なんと仙台で発表したり、表彰も受けています。
ところが3年生になった今年はミスト研究をしたメンバーをサポートし
国際大会に出場することになったので、ナガイモ研究はできませんでした。
そこで最後のポスター発表では自分1人で取り組んだナガイモ研究を披露。
そんな理由から彼にとっては初めてのポスター発表となったのです。
彼が取り上げたのは砂漠の砂。たくさんあるのに用途がないからです。
砂なので水はけがいいと思って栽培したところ、想定外。
微細すぎて粘土のようになるのです。これは砂じゃない!
砂だと思って栽培したナガイモもカブもやはり縦方向には肥大しません。
現在、Jr.が研究を引き継ぎ、ラッキョウの栽培をしていますが
こちらはどうなるでしょう。研究は失敗でしたが
砂漠の砂の面白い一面を発見した彼。
きっと今年、後輩たちが再チャレンジしてくれるはずです!
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いいことあるぞ FLORA !

2025年01月03日 | 環境システム科
環境について研究しているFLORA HUNTERS。
1年生に対してはどの学科に所属していても研究と発表の機会を提供しますが
本隊であるFLORA HUNTERSに入るには
残念ながら環境システム科の生徒でなければなりません。
なぜならFLORA HUNTERSは部活動ではなく、
あくまでも環境システム科の授業の中で結成されているからです。
FLORAは1人1研究。誰にも頼らずに自分の研究を進めていくことになり
ちょっと大変に思えますが、仲間が応援しあうので思ったより大丈夫。
それどころか自分の思いのまま進められるので気が楽なようです。
卒業する彼らが決まって話す思い出が旅先での夕食。
特に大人数で遠征する機会が多かった今年は、
みんなでいろいろなものを食べてきました。
これは8月の東京。ストックホルムに行くため大忙しの2名以外のメンバーが
ボランティアの大会に参加してきました。
ここはホテルの1階にあるアイリッシュパブ。
でもご安心ください。ホテルのレストランにもなっています。
ここでいただいたのはイギリスの定番料理の「フィッシュ&チップス」。
別の料理を頼んだ人もいますが、そのボリュウムにびっくり。
小食が多い今年のFLORAメンバーはみんなお腹いっぱいになったはずです。
中学生の皆さん、FLORAに入って食べ歩きしませんか?
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FLORA The Ⅲrd

2025年01月01日 | 環境システム科
2024年の12月は地元新聞社から
11年間の環境研究班の活動を表彰されました。
また2学期末に行われた校内プロジェクト発表会では
環境研究班としてFLORAは最後の発表を全校生徒に披露しました。
それと同時に、新たな一歩を踏み出したFLORAも誕生しました。
それがFLORA The Ⅲrdの3名。正しくはFLORA HUNTERS The Ⅲrdです。
学校の正式名称は栽培環境班。環境システム科の3年生が所属していた
環境研究班と草花班の2つが合併されたような形で2024年に誕生しました。
したがって栽培環境班の中は旧環境研究班と旧草花班の2グループが
共存している状態。政界の派閥のようでスッキリしませんが、
これも移行期だから仕方ありません。
2024年に取り組んだ主な研究は農薬の泡散布、霧化分離、尿素水耕の3つ。
この他に染料植物の水耕栽培にも取り組みました。
さらに先輩をサポートするためミスト栽培にも挑戦。
スイスチャードやインゲンなどの栽培データの多くは彼らが調査したものです。
まだ1年も活動していませんが、年末には日本学生科学賞の全国大会でBEST20。
都合で参加できませんでしたが、日本科学未来館に招かれました。
また1月12日にはこれまた高倍率の予選を突破し、
ビジネスプランコンテストの全国大会出場が決定。
先輩を凌ぐ快進撃を続けています。
2025年は彼らの年。どんな未来がこちらを覗いているのでしょう!
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みなさんのおかげです

2024年12月31日 | 環境システム科
3代目FLORA HUNTERS。
2代目は名前の後にAQUAという識別名を付加しましたが
彼らはオシャレにFLORA HUNTERS The Ⅲrdと呼ぶことにしました。
ただこれも長い。おそらくルパン3世にならって
FLORA The Ⅲrdと呼ぶことになりそうです。
たった3名の彼らが初めて活動したのは、2024年の4月1日。
2代目とともに園芸実験室から長机を大型水耕温室に運び込み
配線をしながらミスト栽培装置を取り付けたのがスタートです。
あれから9ヶ月。ミストのお手伝いの合間に、自分の研究に取り組んできました。
これは先日の12月25日の活動。世の中、クリスマスだというのに
会議室に集まって年明けのビジネスプラングランプリで発表する内容を
検討しています。こちらはいつもの環境研究ではなく頭の体操。
考案したビジネスのアイデアが運よく全国大会行きの切符を手にしたので、
全力でチャレンジすることにしたのです。
この日はビジネスプランを指導する専門家も来校。
起業家の視点からさまざまなアドバイスをいただきました。
的確なアドバイスにみんな納得。このあと自分たちで再検討して
修正作業を行いましたが、とてもスッキリしたプランとなりました。
名農は28日から完全閉庁。5日まで誰も入ることができません。
したがって今は発表原稿を暗記する作業や
農業クラブのレポートを製作する作業に取り組んでいるはずです。
さて今日は年取り。今年も皆さんのおかげで
貴重な冒険の旅をすることができました。心から感謝申し上げます。
彼らの練習開始は仕事始めの1月6日。年が明けたらスタートダッシュです!
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環境研究班2024 ラストエピソード

2024年12月31日 | 環境システム科
こちらは2024年の環境研究班の3年生です。
2023年に、嬉しいことに7名ものメンバーが入ってきてくれました。
さらに2018年から隔年でしかメンバーを募集しなくなったFLORAですが
今年からいつものように毎年募集するスタイルに戻りました。
なぜなら悲しいことに環境システム科は、このところ定員割れ。
生徒数減のため、メンバーが少なくなると予想したからです。
案の定、今年入ってきたメンバーは3名だけ。来年はもっと減るかもしれません。
チームを維持するには最低でも2学年合わせて5〜6名は確保したいものです。
そんな理由で2024年は久しぶりに2〜3年生合同で活動することが多く
大家族でとても賑やかで楽しい1年でした。牽引したのがこの七人の侍たち。
水の国際大会出場、環境大臣賞受賞など各自取り組んだ研究が
今年1年で大きく実を結びました。さらに先日は地元新聞社からも
長年の環境班の活動が認められ表彰を受けました。
ただ残念なのは彼らが最後の環境研究班になってしまったこと。
学科の都合で名称が変わったのが理由です。しかし活動は続きます。
園芸科学科の先輩から環境システム科1回生が
TEAM FLORA PHOTONICSの流儀を受け継いで環境研究班を立ち上げたように、
たった3名ですがFLORA HUNTERSの流儀を受け継いだ2年生。
栽培環境班と名前は変わっても、ダイナミックに活動してくれると信じています。
今日で2024年は千秋楽。有終の美えを飾り、大活躍した彼らに感謝して
新年を迎えたいと思います。お疲れ様でした!
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