花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ひとり娘

2024年12月01日 | 環境システム科
園芸科学科時代の女性ばかりの草花班から環境システム科に移籍し、
環境研究班と名乗るようになってからのFLORAは、
男女混合チームとなりました。基本的にチームは5名編成で
男女半々なのですが、男子の多い環境システム科。
女子1人という時もあります。
環境システム科の1回生である2014年の他、
2015年、2019年、そして今年2024年の2年生も女子1人です。
これはそんなひとり娘の大会直前の発表練習。
今年のひとり娘は、頑張り屋で否定的なことをいいません。
だからなのか先生方が彼女を応援に来てくださいました。
まるで可愛いひとり娘の旅立ちを見守っているかのようです。
名農は小規模校の中でも小規模。
したがって学校の雰囲気はアットホーム。みんな家族です。
大規模校もいいのですが、こんなあったかい学校もいいものです。
コメント

恐るべし泡農薬

2024年11月30日 | 環境システム科
創設されたのは昭和32年。歴史は60年以上。
これは日本で最も古く、権威のある科学コンテストといわれる日本学生科学賞。
FLORAは2009年のTEAM FLORA PHOTONICS立ち上げ時から
青森県大会では、ほぼ毎年のようにTOPを頂いています。
全国の応募総数は3万2000作品以上。中央大会では各県の各部門TOPの
300作品が東京に集められ、専門家によってさらに審査。
それを通過した約20作品だけが最後の審査に臨み、日本科学未来館で表彰されます。
FLORAは10数年も全国審査に進出していますが
なかなか中央審査まではいきません。確か初代FLORAと
2018年にストックホルムに出場したメンバーの2回だけかもしれません。
そんなFLORAですが今年、なんと中央審査に進出することになりました。
それが2年の女子が主任となって取り組んだ農薬の泡散布。
まだ半年だけの未完成の研究なのに、選んでもらえました。
2019年に泡農薬研究を立ち上げたBubble Boysの研究も
レベルの低い内容にも関わらず大きな反響を呼びましたが
なんとなく、あの時の状況に似ています。恐るべし泡農薬です。
しかし校長室前の廊下に掲げられている賞状の足元にも及びません。
なんとこの大会で日本一を2度も名農は受賞しているのです。
その名は「気象班」。全国の気象研究をリードしたレジェンドです。
彼らは皇居に招かれ、天皇陛下から賞状を頂いているはずです。
さてこれは最終審査のために提出する発表動画を作っている2年生。
2人の男子が主任研究員をサポートしています。結果はいかに!
なお4日は八戸で県審査の表彰式です。
コメント

FLORA参上

2024年11月29日 | 環境システム科
2週間ぶりに関西に戻ってきたFLORA。
京都大学で開催される科学アイデアコンテストに出場するためです。
お陰様でFLORA結成から16年間、ほぼ毎年参加しています。
3年生は昨年に引き続き2年連続の出場です。
しかし昨年と大きく違うところは、全員男子。
昨年は逆に全員女子だったので、チームに流れる雰囲気も違います。
さてここは夕方の京都大学。後の時計台が目印です。
発表会を終えて、さっぱりしたのか
はたまたお疲れモードなのかわかりませんが
これから宿に引き上げるという時に撮影しました。
名農は昨日から考査。課題研究はしばらくお休みになるので
大会の様子などを期間中にご紹介していきたいと思います。
ところでこの16年で運悪く秋の京都大学に来れなかった年があります。
理由は修学旅行。かつて名農は11月に修学旅行を行っていたため
運悪く2つが重なってしまったのです。
活動16年間の中でたった1回だけ。悔しがっていたのを知っています。
でも翌年3年生になったメンバーは、
そのリベンジとして京都大学で発表したはずです。
このようにFLORAに入ると修学旅行の他にあと1回、
運がいいと2回も京都に来れるんです。
コメント

親近感

2024年11月28日 | 環境システム科
ここは環境システム科の実験室といってもまったく違和感がありません。
なぜなら学科ができた頃は、みんなよく工作で水耕栽培装置を作っていたから。
今も実験室には先輩方の手作り装置がまだあるはずです。
しかしこの装置は名農のものではなく、アメリカで作られたものです。
アメリカ農業クラブFFAのサイトでこの装置を作ったメンバーが紹介されていました。
一見、環境システム科と同じことをしているのかと思いましたが
ひとつだけ違っていました。それは部品の一部を3Dプリンタで作っていました。
どこの部分なのか詳細は説明されていませんでしたが
環境システム科にもあったような気がします。
FLORAと同じ水耕栽培。それも手作りとはなんとなく親近感が湧いてきます。
秋も深くなり、研究のまとめに入っている人も多いと思いますが
冬はまとめと同時に、来年は何をしようかと妄想する楽しい季節でもあります。
このようにアメリカなど世界の高校生が農業について
どんな取り組みをしているのか調べてみると
意外と面白い発見ができるかもしれません。
コメント

3人でも分業制

2024年11月27日 | 環境システム科
名農は明日から今年最後の考査。さすがにみんな勉強に励んでいます。
これはテスト前の課題研究。2年生です。
ご存知の通り2年生はたった3人。
みんなで1つの研究に取り組んでもいいのですが、
1人1研究はFLORAの流儀。少数ですが貫いています。
実はある研究をしている2年生が発表会に出場することになりました。
みんなで喜んでいたら、これまた歴史のある大きな科学コンテストの
全国大会に出場してほしいとの朗報がまたまた飛び込んできました。
こちらは事前に録音した映像を事務局に提出し
審査員がその映像を見て、後日オンライン審査を行うというものです。
実は基本的にどちらも同じ研究。
したがって手分けして準備にあたることにしました。
奥のディスプレイで練習しているのが主任研究員。
久しぶりにノー原稿で10分発表することにチャレンジしています。
手前は録音する準備。発表だけは男子が行います。
彼らはまもなく修学旅行。そのためこのように分業で仕事をこなしています。
ではもう1人はどこに行ったのでしょう。実は農場。
彼は染色植物を育てているのですが、初冬となり茎葉も枯れたようで
根の収穫に出かけています。
3年生は7つの研究でマシンガンのように連続攻撃できますが、
2年生はたった3人。単発しか打てません。
戦い方も変化するかもしれません。
コメント