花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

流儀復活?

2025年03月09日 | 環境システム科
遠征に行くとお土産を買ってくるのがTEAM FLORA PHOTONICS時代の流儀。
なぜなら理由があります。当時は予算などの関係もあり
同じ学年全員で県外遠征することはありませんでした。
つまり遠征に行くのは代表の数名。だからお土産が必要だったのです。
さらにTEAM FLORA PHOTONICSが環境システム科に移籍し
新たに環境研究班としてリスタートすると、
なんとお土産は後輩にも買うようになりました。
新学科に移籍したFLORAの3年生は、早くチームにしようと
意識的に2年と一緒に活動したからです。
そんな流儀は2018年のTEAM FLORA PHOTONICSの解散とともに
薄れていきました。理由は後輩を募集しなくなったから。
さらにコロナ禍。遠征もなくなってきたからです。
ところが今年、7年ぶりに後輩を募集しました。
ただ昔と違うのは今年は2〜3年生全員で行ける大会が多かったこと。
総勢10名で何度も乗り込みました。
そのためお土産を買う機会も多くありませんでした。
ところが先月は2年生代表1名が金沢、3年生7名が大阪、
そして2年生2名がお留守番とバラバラに活動。
そのため久しぶりにお土産が復活したというわけです。
左は金沢からのお土産「サツマイモポッキー」、
右は大阪からのお土産「堂島バームクーヘン」です。
さて今日は2年生の2人が東京で開催されるSDGs系の大会に出場するため
なんと始発で東京は日比谷を目指します。
お土産はどうなることでしょう。
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海岸の思い出!

2025年03月09日 | 環境システム科
まもなく3.11。東日本大震災から14年経ちました。
復興は進んでいますが、まだまだ回復していないところが多くあるのも事実です。
さて震災時、誰でも思うように、FLORAも何かの役立ちたいと考えていました。
そこで3年生は大津波に飲み込まれた種差海岸のサクラソウ救出を考えました。
なぜなら海の水をかぶった土壌はECが高く、生存が心配されたからです。
さすが草花班です。やろうと決めたら早いのがFLORA。春休みに現地視察、
4月に入ったら救出許可を得るため、青森県庁に出向きます。
しかし前例がないと門前払い。何度行っても跳ね返されました。
ところが3年生がいろいろ資料を制作。すると根負けしたのかとうとうゴーサイン。
5月連休明けに県知事から指令という文書がFLORAに届きました。
まさにミッション。そしてFLORAは地域の方々に案内され自生を訪れます。
幸いなことに数は減っていますが花は咲いていました。
そこで人工授粉を行い、6月下旬に採取。希望のタネを手に入れました。
これが全国ニュースになると、全国からサクラソウの発芽方法を指南する資料が
たくさん届きます。なぜならサクラソウの発芽にはひと工夫必要だから。
しかしその甲斐あって、翌年にはFLORAの温室には花が咲きました。
もし絶滅してもここに遺伝子がある。そんな思いで必死でした。
幸いサクラソウは自然復活。FLORAは現地調査を行い、その理由も考察し県に報告しています。
現在、その花はどこにあると思いますか。実は筑波大学で育てられています。
なぜなら毎年4月になると筑波大学は国立科学博物館と連携して
サクラソウ展を開催しているから。そのコレクションに加えてもらったのです。
この活動を意見発表にまとめた3年生。県大会に出場し、最優秀をいただいています。
それから6年後、サクラソウ自生地の保全活動を終止符を打つことになったFLORAは
最後にもう一度サクラソウで意見発表に出場。全国大会まで進んでいます。
来週火曜日は意見発表。後輩たちが挑みます。
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梅よりも早く ?

2025年03月08日 | 環境システム科
これは名久井農業高校の職員玄関脇の梅の木です。
梅の名所といえば水戸の偕楽園を思い出しますが
現在、ちょうど見頃とのこと。
週末はニュースになるかもしれません。
ところが青森の梅はまだこのとおり蕾です。
それでも少し膨らんできたような気がします。
晩秋からずっと温室以外では花を見ることができなかった名農ですが、
そろそろキャンパスに花が咲きそうです。
そんな早咲きの梅よりも早く咲いたのがFLORAの2年生。
珍しく農業系の大会に自分たちの研究成果を応募していましたが
なんと1次予選、2次予選を突破してファイナリストになりました。
そして一昨日行われた最終審査で、なんと準グランプリを受賞したのです。
最近は環境色が強い異端児的活動をしていましたが、今回は王道の農業。
このところ遠のいていた農業の賞なので、うれしく感じます。
きっと卒業された先輩も後輩の活躍を喜んでくれるはずです。
さて先月は3年生なしで、金沢の表彰式に参加してきた2年生。
明日は「ひとりでできるもん第2弾」である
東京で開催される環境系の大会に出場します。こちらはガチンコのコンペ。
年度末はこのほか大会が目白押し。最後のひと暴れを期待しています。
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スランプ試験

2025年03月07日 | 環境システム科
これは懐かしい写真。2020年にストックホルム青少年水大賞を受賞し
8月に開催された国際大会でグランプリを受賞したTreasure Huntersです。
撮影されたのはまだ2月。当時、彼らは抜け出せない負のループにもがいていました。
彼らの研究は三和土で水を受け止める研究ですが、いくら試作しても
水につけると一瞬で崩壊してしまうのです。
一生懸命準備して作って、数日後に固化するので浸漬。
その場で崩れていくので、また配合を変えて製作。
これをほぼ毎日繰り返していました。
やっている彼らも見守るこちらも辛い毎日でした。
さてこの作業は適正な水の量を確かめる実験。
生コンクリートの流動性を測るスランプ試験をしているところです。
しかし土の性質によって適正な水の量は違うため、数値化できません。
試行錯誤の結果、握って確かめるという方法を見つけました。
パン職人も蕎麦打ち名人も水の量はその日の環境で変わるので
数値化できないのと同じ。まさに職人の世界でした。
ブレークスルーはこの2ヶ月半後。コロナ禍で悪戦苦闘し、
やっと水でも崩壊しない配合を見つけたというわけです。
おそらくFLORA史上、最も大きな壁を乗り越えたメンバーだと思います。
どこまで試練に耐えられるか。これこそスランプ試験でした。
さてそんな彼らがまもなく中学校の道徳の教科書に掲載されます。
4月になると買えるとのこと。欲しくなります。
先日、地元放送局で紹介されたニュースがこれ。ご覧ください。
そしてもうひとつ。国立局地研究所が彼らを紹介してくださっています。
その動画はこちら。上手に編集されているのでぜひご覧ください。
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最後のご褒美

2025年03月07日 | 環境システム科
これは先月のFLORA HUNTERS3代目。
代表を務めている2年生の女子です。
あるSDGs系の大会で表彰されることになり
会場である北陸の金沢に出かけました。
とても見晴らしの良い会場ですが、ここは石川県庁。
最上階の展望ロビーで開催されました。
本来ならば3年生が受賞してくるはずですが
あいにくこの日、別の大会で大阪にいます。
幸い、活動をPPTで発表するなどのイベントは必須ではないとのこと。
そこで代表1名を送り込んだというわけです。
これは受賞し、謝辞を述べているところです。
いただいたのはなんと環境大臣賞。最高賞です。
残念ながら学科の方針により今年度をもって環境研究班は
11年間の活動に幕を下ろす予定です。
しかしその最後の年に12月は地元新聞社から表彰、
そして今回は全国規模の表彰。
いずれも環境研究班の今までの歩みを
評価してくださったものでとても光栄です。
卒業されたたくさんの先輩方に感謝したいと思います。
会場には県知事も出席されていたそうで
他の2年生はお会いしたかったと悔しそうに話していました。
本日の地元紙に受賞の記事が掲載されました。ご覧ください!
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