花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

盆と正月

2019年11月30日 | 研究
残念ながら手応えのない発表会。
前日のおみくじも末吉。
でも凶じゃないからとかすかな期待を
ドローンチームもバブルボーイズもみんな持っていました。
そんな大会の昼休み、バブルボーイズの一人が突然のVサイン。
なんと今日は彼が受験した公立大学の合格発表。
13時にインターネットで結果がわかるとのことで
朝から確かに落ち着かない様子でした。
しかしもし残念な結果だったら、急にテンションが下がってしまうので
発表が終わってから見ようと話していましたがやはり気になる様子。
そこでどんな結果でも落ち込まないことをみんなに誓い
自己責任で見ることにしました。
この10年間のうちたくさんのフローラの先輩は
このテクノ愛の会場で大学の合格を知りました。
そして運よく今まで誰も落ちた人はいません。
だからといって絶対大丈夫とはいえないのが大学受験。
ドキドキしましたが、めでたくVサイン。ホッとしました。
さらに話によると今日は彼の誕生日。
おめでたが重なり、まるで盆と正月が一緒に来たようです。
まだ大会途中ですが、みんなで祝福するチーム名農でした。
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手応えは末吉

2019年11月30日 | 研究
いよいよテクノ愛が始まりました。
ところが他の発表を聞いてびっくり。
毎年のように出場していますが、
世界大会に出場したロボットなど今年はとても高レベル。
話題のマイクロプラスチックを回収する面白いアイデアもあります。
ひいき目に見たいのですが、それは無理。
気がつくと名農生は、みんな感心しながら
他校のいろいろなアイデアに聞き入っていました。
大会は高校の部と大学の部があります。
審査員の先生方も話していましたが
今年は高校の方があきらかに上だったかもしれません。
そんな感じなので2019年のテクノ愛は
前日のおみくじ通り、手応えは末吉。
まあそんな年もあります。
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神頼み

2019年11月29日 | 研究
京都で行われるテクノ愛は朝から夕方までの長丁場。
したがって遠い青森県から参加する場合は
どうしても前泊、後泊となります。
とはいっても1日目は着けば、まもなく夕方。
3日目は朝すぐ帰るため、なかなか市内観光などはできません。
そんなタイトなスケジュールの中、
必ず行なっているのが近くの神社をお参りすること。
そしておみくじを引いて、運試しをすることです。
その年によって宿舎が違うので、いつも同じ神社ではありません。
でも10年も行っているとこの神社だと結果が良く
あの神社だと思うような結果が出ないなどの相性も見えてきました。
さて今年はあいにく相性の良くない神社。
メンバーが引いてみると残念ながらみんな「末吉」。
あまり喜んでいません。それもそのはず。
一般的なおみくじの順は「大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶」らしいのです。
なんとか良く解釈しようとそれぞれの出る確率を調べてみました。
確率の低いものを引けたらある意味、運があると思いたいからです。
どの神社でも同じではないそうですが、少ない順を調べてみると
「凶・小吉・中吉・吉・末吉・大吉」。
つまり末吉は多く入っているもので、希少価値もないようです。
緊張しやすい名農生。テンションを上げようと思いましたが
残念な結果になってしまいました。
それでも吉という文字がついています。
わずかな期待を込めて臨むチーム名農です。
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令和初の関西遠征

2019年11月29日 | 研究
先週末、バブルボーイズとドローンチームは
関西に向かう新幹線に乗るべく東京駅にいました。
これは京都大学で開催される科学技術のアイデアコンテスト「テクノ愛」に出場するためです。
かつてチームフローラは2009年、初代メンバーが「ミニナデシコ」で初出場。
フローラの姉貴分であり白いりんごで日本中の話題を集めた「メッセージアップル」も
同時に出場しグランプリと名農ダービーを制しています。
その翌年の2010年には「高機能性食用菊」と
「ストックの伸長促進技術」でワンツーフィニッシュ。
さらに「サラダリウム」というアイデアも入賞するなど3チームが出場。
東日本大震災のあった2011年は「柿の渋抜き法」でやはりグランプリ。
2012年は「山菜の機能性成分増強技術」で準グランプリと「草花の省エネ栽培」で入賞。
2013年はお馴染み「バイオエンジン」と「お子様セロリ」で2度目のワンツーフィニッシュ。
さらに2年後の2015年、園芸科学科から環境システム科に移籍してからも大活躍が続きます。
話題となった「LED信号機」と「ガーベラの伸長促進」で3度目のワンツーフィニッシュ。
さらに2016年には生で食べる「サラダふき」を提案してグランプリ。
「光によるカブの生育促進」でも入賞しました。
2017年は「水中植物工場」「摘果リンゴの機能性甘味料」で入賞。
昨年2018年は解散直前のフローラが「電気を使ったナメコ発生法」で準グランプリと
運良く、結成時から毎年この大会の決勝に選出させていただいています。
誰もやっていないことをするという合言葉で活動してきたフローラにとって
農業クラブの発表会よりテクノ愛との相性が抜群だったようです。
なお2014年だけ記録がないのは、こちらが修学旅行に行かなければ
ならないため応募しなかったのが理由。その時のメンバーには悔しい思いをさせました。
さてフローラは今春解散したので、もう参加する機会はないと思っていましたが
バブルボーイズたちが頑張り、応募120件のたった9件しか与えられない
出場権を獲得してくれました。
令和初のテクノ愛。そんなわけで京都へ向かっているのです。




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京野菜

2019年11月28日 | 環境システム科
このところ度々紹介している簡易水耕栽培装置。
家庭用の金魚の水槽サイズ程度と小型ですが
誰でも簡単に葉物野菜を栽培できる優れものです。
現在、大学を目指す名久井農業高校生は推薦入試も終わり
期待と不安の中、結果発表が行われているハラハラドキドキの時期。
一生懸命努力した彼らなのできっと成果を上げてくれると信じています。
合格すると多くの人は親元から離れてアパートや寮で
一人暮らしをすることになります。
その際、炊飯器や冷蔵庫など家電製品を購入することになりますが
農業高校生こそ、この水耕装置を用意したらどうでしょう。
一人の食事ではどうしても野菜不足になります。
農業高校生なら栽培法は知っているはずなので
ぜひ自分で野菜を育てながらサラダで食べてほしいものです。
では問題です。現在、この装置で栽培されているものの中に
京野菜の姿が見えますがわかりますか?
それは水菜。壬生菜と並ぶ代表的な葉物京菜です。
現在はすっかり全国区になってしまい、
京野菜であることすら忘れがちなメジャーな野菜となりました。
今や生産量は京都より関東が多くなり、
私たち青森県のスーパーマーケットでも普通に手に入ります。
それどころかこの環境システム科の生徒もこの装置で栽培しています。
ずいぶん変わってきたものです。
さて面白い京野菜に鹿ケ谷かぼちゃがあります。
ヒョウタンの形をした日本かぼちゃです。
実はこのかぼちゃ、そもそもルーツは青森らしいのです。
昔、京の都は日本の中心地。いろいろな食材が全国から集まっていましたが
どうやら青森から持ち込まれた菊型の日本かぼちゃが京都で
ヒョウタン型に突然変異してしまったというのです。
数十年前栽培したことがありますが、青森でもちゃんと育ちます。
子どもは面白い形に興味を持つと思うので、ぜひ栽培してみてください。
なお味は日本かぼちゃ。西洋カボチャのようにそんなに甘くもなく
ホクホクもしていません。美味しいお出汁を染み込ませて食べる
いかにも京料理らしい食材です。
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