花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

教科書に載った「花の卒業式」 ?

2025年02月19日 | 学校
これは2017年の名久井農業高校の卒業式ステージ。
体育館で行いますが、その前に花のひな壇が並んでいます。
花を育てている名農だからこそできる演出で
これでもかとばかりに花をふんだんに使っています。
ステージはもちろん、会場は花の香りがいっぱいで、
時期になるとこのように写真で紹介していました。
するとある時、教科書会社からこの写真を教科書や参考書に
使わせて欲しいとの依頼がありました。
中学校では総合的学習の時間で花を育てる学校もあるようですが
紹介されたのは育てた花の使い方。生物活用という分野です。
自分たちで育てた花で自らの旅立ちを演出するというアイデアは
高く評価され「花の卒業式」として全国の中学生の目に触れることになったのです。
また名農のアイデンティティーである「緑育心」を体現した
この花いっぱいの卒業式を紹介したいと卒業式に地元テレビ局がきたこともあります。
さらに卒業式の後、3年生はクラス毎に別の場所で卒業写真を撮りますが
せっかくだからと、このステージで卒業写真を撮ることに挑んだ学年がありました。
理由はこの日のために農場の先生方がどんなに努力したか知っているから。
ただ見るだけでは申し訳ないと思ったからです。花の飾り付けは当日の午前中には完了。
そこで保護者が入場する前に、3年生だけが集まり短時間で撮影しましたが
これができるのは少人数の名農だから。卒業式前はみんな忙しいものですが、
これを逃すともうできません。式場係や写真屋さんの協力もあり、
みんなで最高の晴の舞台で撮影でき、生徒ともども大喜びしていました。
お陰様で式が終わってから時間たっぷりあり、バタバタせずにお別れできたようです。
今年も花が登場するとの噂。楽しみです。
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証拠写真

2025年02月18日 | 学校
今年は各地で大雪となっています。
ところが名久井農業高校のある南部町は、
北国ながら雪が少ない町だといつも紹介しています。
しかしニュースで出るのは日本側の津軽だったり八甲田山の麓の青森市。
したがって信じてくれない人もいるかもしれません。
そこで昨日のお昼に町内を撮影してみました。
ご覧ください。日陰に行くとまだ雪は残っていますが
このように大通りは、まったく雪がありません。
名農生は朝、駅からこの道を歩いたり、
100円バスを利用して名農の正門前まできますが、
現在は積雪ゼロ。道路も乾いているので滑ることもなし。
みんな快適に通学しています。これが太平洋側のいいところです。
ただ気温は下がります。そのため南部町にもスケート場があり、
お隣八戸市には国際大会もできるスケート場がもっとたくさんあります。
昨年暮れはスピードスケートの四大陸選手権があり、
高木美帆さんたち世界のTOPアスリートが競技していました。
スケート場に足を運べば観戦できるのも氷都のいいところです。
ただスキー場はありません。今月上旬、名農生は全校で
丸1日スキーを楽しんできましたが、スキー場はお隣の岩手県でした。
岩手はスキー場がたくさんあります。県境に近い南部町はバスで1時間ちょっと乗ると
行けるので、雪の降らない街に住む私たちも楽しむことができるのです。
雪かき要らず、スケート乗り放題で、スキーも楽しめる。
全国の中学生の皆さん、南部町はいいところですよ。
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水墨画!

2025年02月09日 | 学校
ここは冬の第1農場。
名農で最も広い農場で、たくさんの果樹などが栽培されています。
手前に見える骨組みはサクランボハウスのもの。
サクランボは収穫時期に雨に会うと、水を吸いすぎて
果実が膨らみ割れてしまいます。割れたサクランボは商品価値ゼロ。
そのためこのような大きなハウスを建て
梅雨の時期が近づくと天井だけを透明フィルムで覆うのです。
まるでビニール傘。でも安いものではありません。
そこで長持ちさせたいので、収穫が終わったら取り外します。
高いところに上がって張ったりはがしたりと農家は大変です。
また中央に立っているのは防霜扇。
空気を攪拌し、春先の霜害を防ぐものです。
人工授粉やマルチングなどが収量を増やす攻めの技術だとすれば
このビニールハウスの使い方や防霜扇、農薬などは守りの技術。
農業にはいろいろな技術が開発されていますが
いったいどちらが多いのでしょう。
今までこのような視点でものを見ることはありませんでした。
作物別に書き出してみると、それぞれの特徴が見えてくるかもしれません。
さて冬の農場風景で圧巻なのが名久井岳。
雪が降ったので水墨画のようです。
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タイムカプセル

2025年02月07日 | 学校
先日、土肥実験室を少し片付けようと
戸棚からいろいろな紙袋を引っ張り出しました。
するとどうでしょう。中から懐かしいものが出てきました。
まず透明のシート。ご存知、OHPに使うTPシートです。
かつて農業クラブの発表では、県大会以上はスライドを使いました。
しかしお金がかかるので、校内ではOHPが一般的でした。
大昔は専用の油性ペンで手書きしていましたが、
今回見つかったのはコピーで文字を焼き付けたもの。
まだパソコンのない時代です。活字を切り貼りして図表を作り
コピーしたタイプで、比較的新しい時代のものだと思います。
右の赤い手帳は「農場手帳」。実習の際、先生の説明などを書く
メモ帳のようなものです。さらにこれらの下にあるレポート。
個人名を隠していますが、左は農業科の生徒のもの。
右は園芸科の生徒のものです。
農業科、園芸科は昭和時代の名農を牛耳っていた2大学科。
どちらの学科も今はありませんが、たくさんの卒業生を輩出しています。
紙袋はタイムカプセル。しばし眺めてしまいました。
さあ今日は2年生の農業クラブのFFJ検定。
緊張せずに臨んで欲しいものです。
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最速クリア

2025年02月05日 | 学校
校長室前の掲示板。
コンクールなど文化的活動の成果を
名農生に知ってもらうために毎年掲示しています。
掲示板は2枚。だいたい年度終わりの3月でちょうどいっぱいになるのが
今までのスピードですが、今回はかなり早いペース。
これは1月中旬の掲示板ですが、もう3枚もはみ出しています。
理由はなんといっても食農班の大活躍。年度初めから全国で入賞していきます。
それを南部太ネギが追っていきます。
FLORAが動き出すのは初夏からと今年はスロースターター。
しかし今年度は、個々の研究の他に
多方面から今までの活動が評価され、表彰していただく機会が3度もありました。
これはFLORAお得意の一発芸とは違い、一朝一夕ではいかないことです。
でも讃えてくださった皆さまは誰一人、
今年で環境研究班が解散することを知りません。
偶然だと思いますが、なぜこのように最後の年に
それも複数の団体からいただけたのでしょうか。
まるで女神FLORAからのご褒美のようです。
長年活動してきた環境研究班の先輩方に感謝しながら
FLORA HUNTERSは学科の方針で栽培環境班と名前を変えて活動していきます。
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