花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

環境システム科リニューアル

2022年09月30日 | 環境システム科
環境システム科といえば農業高校でありながら
工業の先生が配管技能士や電気工事士の資格取得の指導をしてくれる学科。
まるで工業高校のような学びができると人気です。
名久井農業高校で最も新しい学科で今年で10年目になります。
しかし環境システム科には2つの類型があって
工業以外の園芸を学べるコースも実は人気なのです。
そのコースの内容のひとつが草花。
名久井農業高校といえば緑と花でいっぱいのキャンパス。
以前、環境緑化で日本一にもなった美しい学校です。
学科ができた当時は水耕栽培だけ学ぶコースでしたが
今は花を育てたり庭を作るのはもちろん、
このように花をブーケにしたりフラワーアレンジにする技術も
学べるようになったのです。なぜなら、かつて名農で草花といえば
園芸科学科でしたが、惜しまれながら閉科してしまいました。
しかし、その園芸科学科の草花分野が
環境システム科にそっくり移されたのです。
つまり工業と商業高校のようなビジネスを学ぶ環境システム科から
施設野菜と草花を学べる新しい学科にリニューアルしているのです。
自分の学びたいものを学科入学後に選択できるのが名農のいいところ。
将来、花屋さんだけでなくブライダルなど花関係の仕事がしたいけれど
園芸科学科がなくなったのでどうしようと思っているみなさん。
安心してください。環境システム科で学びましょう。
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魔女が住む街

2022年09月30日 | 研究
ストックホルムは水と美しい街並みから
「魔女の宅急便」のモデル都市のひとつだといわれます。
代表的なのは塔ですが、この陸橋もそうです。
どんな場面で出てきたかわかりますか。
それは物語の前半。海が見える街にやってきた魔法使いのキキは
箒の操作を間違い暴走してしまいます。
箒に乗ったキキが自動車にぶつかりそうになりながら
飛び回る場面に出てくるのがこの陸橋。
歩いてみるとストックホルムの街中には
このような橋をたくさん見ることができます。
さて「魔女の宅急便」のキャッチフレーズは
「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」
ストックホルムでの質疑応答練習が上手くいかず
ある時は心配するぐらい落ち込んでいたフローラですが、
本番は魔法にかかったように元気なパフォーマンスを披露。
まさに魔女の住む街です。
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わらかないことだらけ

2022年09月29日 | 
大鍋でイチゴを煮ています。
これは園芸科学科時代のTEAM FLORA PHOTONICSの実習風景。
実は研究資金にまだ乏しかったフローラは温室周辺に
ジャムの原料となるブルーベリーやカーラント、
ラズベリーなどを植えてジャムに加工しては販売していました。
さて一般にジャムといえば果肉が残っていない状態のものですが
果肉のゴロゴロしたプレザーブスタイルというものもあります。
フローラが作るのはいつもプレザーブスタイル。美味しそうに見えるからです。
しかし確か教科書にはプレザーブスタイルは別名フィンランドスタイルともいうと
書かれていたような気がします。それはなぜでしょう。
実はいまだに答えを探していないのです。なぜならプレザーブの意味は「加工して保存する」。
普通のジャムと何の違いもありません。そこでプレザーブスタイルのJAS定義を調べてみると
イチゴなら果実そのままか半分、イチゴ以外のベリーなら完全な姿を留めていること。
さらにベリー以外なら5mm以上果肉が残っていることとあります。
どこにもフィンランドなんて出てきません。ただこの文章からいくと
何だかイチゴやベリーが基本であるかのように感じます。
北欧はベリーが豊富に採れる国。保存食のジャムは食卓に欠かせないといいます。
この辺りにヒントが隠れているような気がしますが、
現在はそれ以上追い詰められません。残念です。
さてストックホルムでクラウドベリーを使った料理があったらしく
クラウドベリーとは何だという質問を受けました。
クランベリーならわかりますがクラウドベリーはよく知りません。
結局食べることなく終わってしまったのですが、調べてみるとありました。
まるで黄色のクワの実のような形をしていています。
キイチゴの仲間だそうですが日本で北海道や東北の一部にあるそうです。
情報ではフィンランドの硬貨にも絵かがれているとのこと。
またフィンランドです。
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俺だよ!知らないの

2022年09月29日 | 研究
農業高校ではいろいろな作物の栽培法を学びます。
しかし作物として一括りにするにはあまりに広すぎるので
作物、野菜、果樹などに分類され、それぞれの教科書が用意されています。
なお作物とは普通作物、食用作物の意味で、
イネや麦などの穀類や豆類、イモ類などが入ります。
さてその作物の教科書を開くと、まずはじめに登場するのがイネ。
さすがお米が主食の日本の教科書です。
そして最初に学ぶのがイネの学名。それがOryza sativa L.
オリザ・サティバですが、必ず最後にLという文字がついています。
これは野菜の教科書でも同じで、ゴボウはArctium lappa L.
辛いトウガラシはCapsicum annuum L.と示されています。
このLとは、スウェーデンの植物学者であるカール・フォン・リンネの頭文字。
1700年代、はじめて動植物の情報を整理して分類表を作り、
生物分類を体系化した方です。昔はテストにもよく出したものです。
これはそのリンネさんの銅像。おそらく生物生産科で栽培を学んでいる生徒なら
聞いたことがあると思うのですが、彼女たちも先輩男子も環境システム科。
それも工業系に所属しているので、農業高校生といっても
栽培については深く学んでいません。
そんなことでみんな初対面。はじめましてとは残念です。
今日でテストは終了、こちらは残念な結果になっていなければいいのですが。
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なんか似ている

2022年09月28日 | 研究
ストックホルムから帰って来たFLORA HUNTERSとTreasure Hunters。
大きなバッグの中にはたくさんのお土産が入っていました。
ご両親やクラス、友達にはいったい何を差し上げたのでしょう。
これは学校用のお土産の一部。左上の丸い缶はチョコレート。
受賞者のサインが入った椅子のあるノーベル博物館だけで買えます。
したがって受賞者が箱買いすることでも知られています。
そこでフローラも購入し、先生方にお土産として持ち帰り
メンバーによってお礼とともに差し上げました。
このチョコは食べるというよりは、しばらく飾っておくのが一般的ですが
美味しそうだったのか、すぐ食べちゃった先生もいるそうです。
箱に入っているのはクネッケと呼ばれる硬いパン。
ライ麦やオーツ麦など麦が材料で、水分がないところは南部せんべいそっくり。
保存性が高いので大航海時代に誕生したといいます。
きっとバイキングたちも食べたはずです。面白いのは馬のイラスト。
幸運を呼ぶといわれる民芸品の「ダーラナホース」のイラストですが
本物のダーラナホースは八戸の民芸品「八幡馬」にそっくり。
手作りで高価なこともありますが、あまりにも八幡馬に似ているので
皆さん喜ばないと思い、今まで持ち帰ったことはありません。
でも今回、小さな木彫りを購入されたTEAM JAPANのメンバーがいました。
南部せんべいに八幡馬。北国の文化はどことなく似ています。
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