花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

これぞ太ネギ

2024年12月09日 | 生物生産科
名久井農業高校の野菜といえば自他ともに認めるのが「南部太ネギ」。
栽培する農家が少ないため、生産量もごく僅か。貴重なお宝食材です。
先日、玄関前にこんなにもネギが山積み。
太さ4cmはあろうかという姿から、すぐに南部太ネギだとわかりました。
今まで何度も見てきましたが、これは特に太く立派です。
さすがは復活させた生物生産科。高い栽培技術を持っています。
情報ではこの山積みの太ネギは、
学校給食の食材として使われるのだそうです。
地元南部町のお宝を食べて学ぶ企画のようで、
なかなかいい取り組みだと思います。
もうネギのプロジェクトは10年取り組んでいるロングランプロジェクト。
来年はどんな展開が見られるのでしょうか。
さて今日は本校に台湾の高校生御一行様がやってきます。
FLORAはいきなりミスト研究の英語発表をすることになりました。
フルバージョンで発表するのはストックホルム後、初めて。
大丈夫でしょうか?
また午後の課題研究では別件でオンラインで取材を受けます。
まだまだ落ち着かないFLORAです!
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文字入りリンゴ

2024年11月24日 | 生物生産科
NAKUIなどの文字が入ったリンゴです。
もちろん80周年でお客様をお迎えするために、夏から作ったものです。
この時期に収穫できる品種は「ふじ」。
ふじは真っ赤にならないので、ちょっと文字がぼんやりしますが
ちゃんと読み取ることができました。
青森県ではこのような文字入りリンゴは珍しくありませんが
このようなオリジナルは発注しなければなりません。
外注したら結構な金額がとられそうですが、自前で作れるのが農業高校。
本校の果樹部門を担当する生物生産科の皆さんの成果です。
お疲れ様でした。
なおかつてFLORAが最初に作った白いリンゴは
真っ赤に色づく「つがる」という品種。
しかしFLORAはシナノ系、ふじ、王林でも成功。
意外と真っ白になるので驚いたものです。
ではなぜ作らなくなったのでしょうか。
それは夏の猛暑。暑くなると赤の色素の合成は抑制できても
カロチノイド系の黄色の色素合成は止まられません。
したがって今作ると、みんな黄色になってしまいます。
この猛暑の壁に苦しんだ先輩は、ふじも王林もみんな黄色にして
品種当てクイズをしようと苦し紛れのアイデアを出しました。
みんな黄色でも品種が違う、これも面白いかもしれません。
本日FLORAは京都からみちのく青森に帰ります!
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緑育心

2024年10月18日 | 生物生産科
ここは名久井農業高校の第1農場。
昔は前川原農場と呼ばれていました。
名農はかつてここに校舎がありました。
しかし度重なる馬淵川の氾濫。大雨が降ると生徒たちは
農具はもちろん、ウシも校舎の中に避難させたといいます。
そんなことで昭和40年代に現在の高台に移転したというわけです。
しかし造成したばかりの校地には植物がありません。
春は強風が吹く地域なので学校は砂嵐。地域にも迷惑をかけたそうです。
それをなんとかしようと全校生徒で始めたのが緑化活動。
毎日のように授業で樹木などを植えるといわれています。
このような先輩方の努力で、現在の名農は
緑に覆われ、リスも見ることができる緑のキャンパスになりました。
その努力は環境緑化活動で総理大臣賞を受賞。
「緑育心」のスローガンのとおり、日本一美しいキャンパスと
緑を愛する生徒たちに認められたのです。
この活動を支えたのが農業クラブの地区分会活動。
校内はもちろん、地域までも花と緑でいっぱいにしようという活動で
「緑育心」の原点でもあります。
今日は金曜日。朝から学校を飛び出し、秋の地区分会が行われます。
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Storytellerのすすめ

2024年09月25日 | 生物生産科
各科には学科を代表するプロジェクトがあるものです。
これは南部太ねぎの栽培研究。
失われつつある在来種の復活と継承に挑む取り組みは
生物生産科はもちろん近年の名農を代表する優れた活動です。
FLORAはよく農業クラブのプロジェクトに取り組む際、
まず現状の課題の確認とアイデアが成功した際の予想される結果を考えます。
つまりまだ始まってもいないのに、
このアイデアを採用するときっとこうなるはずだという
ハッピーエンドのストーリーを想像するのです。
そしてみんながハッピーで終わるには何を調べ
どのように時間列を組み立てると、
よりドラマティックに展開できるかを考えたものです。
なぜなら農業クラブでは研究というよりは
プロジェクト活動というように生徒の活動に重きを置くから。
したがってどのように失敗して、どのように乗り越えていったかなど
心情も描かないと評価されないからです。
だからこそ絶滅寸前の伝統野菜を発掘して
地域の皆さんとともに復活させているサクセスストーリーは心を打つのです。
半年後、2年生たちは来年の農業クラブ県大会出場をかけて
校内大会に臨むことになります。活動が一段落する晩秋から冬。
storytellerになり切ってデータを机上に並べて、
心を打つ配列を組み立ててみてはいかがでしょうか。
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参りました

2024年09月16日 | 生物生産科
ここは職員玄関。6月のサクランボから始まったフルーツリレーは
モモやブドウを経てリンゴとなりました。
しかし先日、リンゴを押しのけて主役の場を奪ったのはメロン。
見事なネットメロンです。価格は残念ながら確認するのを忘れてしまったのですが
安くも高くもない設定ではないでしょうか。
いつもフルーツに目がない名農生も
さすがにネットメロンを買う人は、あまりいないようです。
それはともあれ玄関に鉢植えに注目!
これもメロン。立派なメロンが堂々と実っています。
メロンは野菜と違って高度なテクニックが必要な作物。
さらにこのように鉢植えで実らせて飾るなんて
とんでもないテクニックの持ち主。
生物生産科の農場である野菜部門の高い技術を見せつけられました。
これを拝見するだけで良い勉強になります。
期間限定!来校する機会があったらぜひご覧ください。
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