花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

江戸の鑑賞法

2014年04月30日 | 研究
サクラソウ展で感心したのが鑑賞法。
容器に入れた寒天に穴を開けて茎をさしています。
まるでバイオテクノロジーの寒天培地のようですが
この観賞法はれっきとした江戸時代に行われていた方法。
先生に見せてもらった江戸の文献に
確かに絵入りで書かれていました。
このような鑑賞法から花の図鑑まで
筆と墨で詳細に記録されています!
人と違う花をこのようにして自慢しあっていたのでしょう。
いかに太平な世の中であったかがわかります。
こんな素敵な鑑賞法はぜひ私たちも真似したいものです。
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南京小桜

2014年04月30日 | 研究
江戸時代に作られたたくさんのサクラソウ。
武士や庶民の間で大ブームとなったことがわかります。
これらは江戸文化を研究する意味合いもあり、
筑波大学や保護活動に賛同した里親たちが栽培しているものです。
現在、最も古いといわれるサクラソウの園芸種といって
見せてくれたのがこの「南京小桜」。
白いフリンジがついた濃い小さな花が美しく咲いています!
メンデルの法則が発見される前の江戸時代に
これだけの新しい花を創り出した日本人。
どのようにして作られたものかまだ謎につつまれているそうです。
大学では遺伝子研究からその謎に挑戦しているとのことでした。
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江戸のサクラソウ

2014年04月29日 | 研究
こちらはサクラソウ展。
国立科学博物館の筑波実験植物園で開催されるイベントです。
チームがいつもご指導を仰いでいる筑波大学の先生が
一般の見学者に直接説明してくれるので毎年人気です!
その先生が、わざわざチームのためにサクラソウ研究を
説明してくれるとのことでメンバーの代表がやってきました。
会場に並んでいるそれはそれはたくさんのサクラソウ。
奥の白色から手前の濃いピンクまでグラデーションをつけて
それは見事にずらりと並んでいます。
またそれぞれ漢字の名前がついています。
種差海岸のサクラソウとは色も花弁もかなり違います
それもそのはず、これは江戸時代に楽しまれていた園芸種。
田島ヶ原などの自生地で突然変異した変わった花を見つけるたび
人は珍しいと採取しては育て増やし、野生種を園芸種に変えていきました。
サクラソウが日本最古の園芸種と呼ばれるのはこれが理由です。
江戸時代の人々が愛でた花を絶やさずに育て
今もこのように鑑賞できるとは驚きです。
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多段式水耕装置

2014年04月29日 | 環境システム科
これも環境システム科の温室に設置された装置。
珍しい2段ベッドの水耕栽培装置で、もちろん特注です。
広い面積を確保できなかったため、
2段式にして栽培面積を確保すること、
下段はどうしても日が当たらないため
LEDで補光するシステムにすることをお願いし実現しました!
下段に装着されたLEDは優れもので
赤、青、緑の光量を自在に調整できます。
これとまったく同じ補光装置が南極の昭和基地にも導入され、
隊員に生野菜を供給しています。
まだ見学されていない方はぜひご覧下さい。
説明会も終わり、まもなく2年生によって
試験栽培が始まります。
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イチゴ観光農園

2014年04月28日 | 環境システム科
環境システム科の温室に取り付けられたのが
パイプで作られた不思議なオブジェのような装置。
上には赤や青のLEDが輝いています。
これはイチゴ専用の立体型水耕栽培装置です。
イチゴの水耕栽培はよくありますが
一般には平らなベッドに植え付けるもの。
このように人の背丈以上ある立体型のシステムは
観光農園用のもので、青森県では初めて導入されました!
環境システム科は栽培や環境制御だけでなく
商業的なことも学ばせてほしいとの声に応えるため
生産物の販売実習なども検討しています。
その際、きっとこの装置が力を発揮してくれるはず。
名農生の指導でイチゴ摘みをする園児たち。
そこでエネルギーの大切さなどを伝えられたらどんなに有意義でしょう。
そんな新しい学習に発展することを期待しています。
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