花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

スランプ試験

2025年03月07日 | 環境システム科
これは懐かしい写真。2020年にストックホルム青少年水大賞を受賞し
8月に開催された国際大会でグランプリを受賞したTreasure Huntersです。
撮影されたのはまだ2月。当時、彼らは抜け出せない負のループにもがいていました。
彼らの研究は三和土で水を受け止める研究ですが、いくら試作しても
水につけると一瞬で崩壊してしまうのです。
一生懸命準備して作って、数日後に固化するので浸漬。
その場で崩れていくので、また配合を変えて製作。
これをほぼ毎日繰り返していました。
やっている彼らも見守るこちらも辛い毎日でした。
さてこの作業は適正な水の量を確かめる実験。
生コンクリートの流動性を測るスランプ試験をしているところです。
しかし土の性質によって適正な水の量は違うため、数値化できません。
試行錯誤の結果、握って確かめるという方法を見つけました。
パン職人も蕎麦打ち名人も水の量はその日の環境で変わるので
数値化できないのと同じ。まさに職人の世界でした。
ブレークスルーはこの2ヶ月半後。コロナ禍で悪戦苦闘し、
やっと水でも崩壊しない配合を見つけたというわけです。
おそらくFLORA史上、最も大きな壁を乗り越えたメンバーだと思います。
どこまで試練に耐えられるか。これこそスランプ試験でした。
さてそんな彼らがまもなく中学校の道徳の教科書に掲載されます。
4月になると買えるとのこと。欲しくなります。
先日、地元放送局で紹介されたニュースがこれ。ご覧ください。
そしてもうひとつ。国立局地研究所が彼らを紹介してくださっています。
その動画はこちら。上手に編集されているのでぜひご覧ください。
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最後のご褒美

2025年03月07日 | 環境システム科
これは先月のFLORA HUNTERS3代目。
代表を務めている2年生の女子です。
あるSDGs系の大会で表彰されることになり
会場である北陸の金沢に出かけました。
とても見晴らしの良い会場ですが、ここは石川県庁。
最上階の展望ロビーで開催されました。
本来ならば3年生が受賞してくるはずですが
あいにくこの日、別の大会で大阪にいます。
幸い、活動をPPTで発表するなどのイベントは必須ではないとのこと。
そこで代表1名を送り込んだというわけです。
これは受賞し、謝辞を述べているところです。
いただいたのはなんと環境大臣賞。最高賞です。
残念ながら学科の方針により今年度をもって環境研究班は
11年間の活動に幕を下ろす予定です。
しかしその最後の年に12月は地元新聞社から表彰、
そして今回は全国規模の表彰。
いずれも環境研究班の今までの歩みを
評価してくださったものでとても光栄です。
卒業されたたくさんの先輩方に感謝したいと思います。
会場には県知事も出席されていたそうで
他の2年生はお会いしたかったと悔しそうに話していました。
本日の地元紙に受賞の記事が掲載されました。ご覧ください!
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