花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

国旗はためく下に

2023年09月30日 | 研究
フローラが校内でアジトにしているのが土肥実験室。
居座ってもう15年になります。
環境システム科に移籍してから今年は記念すべき10周年。
昔、園芸科学科の草花班だったということなど
メンバーは誰も知らないので、
ときどき当時の遺品を見つけると質問されます。
この旗もそのひとつ。スウェーデンの国旗です。
実はFLORAが初めて国際大会に出場したのは、2012年の園芸科学科時代。
サクラソウの救出、マイクロバブルでの除塩がテーマでした。
出場したのは2人の女子と1人の男子。
初めての国際大会なので、先が読めず苦労したのを覚えています。
この国旗は、出場した男子メンバーが置いていったもの。
よく見るとサインやメッセージのようなものが書かれています。
その後、環境システム科に移籍しますが、
後輩たちは、運良く3回も出場する機会に恵まれました。
毎回挑戦者はかわりますが、練習はいつもこの土肥実験室でした。
この国旗の下に集まり、先輩の後を追いかけてきましたが
どの回もみんな思い出深い国際大会。
すべてはこの旗から始まりました。
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女神FLORA降臨

2023年09月30日 | 研究
朗報です。
環境研究班は、今までのSDGsの取り組みが認められ
SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞を受賞することになりました。
受賞したのは高校生ながら教育の部ではなく「農林水産・食の部」。
2014年から地域や途上国の水や農業問題解決に貢献するため
TEAM FLORA PHOTONICS、Treasure Hunters、FLORA HUNTERSが
活動してきたことが高く評価されたからです。
今年で環境研究班として活動を始めて10周年という
記念すべき節目だったので、これはとても嬉しいことです。
受賞はさらに励めというメッセージ。
メンバー一同、これからも農業高校生の視点で
ユニークな技術開発に取り組みたいと思います。
受賞に関しては本日の朝日新聞に掲載予定です。
全国紙に載るなんてそうあることではありません。ぜひご覧ください。
さて、これは先日、馴化温室前で撮った記念写真。
活動を始めて半年、本拠地でみんな揃って撮るのは初めてです。
あいにく逆光のため太陽光でフレアーが発生。
でも偶然にもきれいな7色になりました。
女神FLORAも一緒に写りたかったのかもしれません。
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犯罪者の心理

2023年09月29日 | 研究
TEAM FLORA PHOTONICSは解散前年の2017年、
結成時から育ててきたたくさんのクリスマスローズを
職員室前のスペースにこっそり植えました。愉快犯です。
今回のイチジクも隠れて植えたので気分的には愉快犯。
ワクワクするのは、幸せホルモンのせいです。
これが犯罪者の心理でしょうか、またまた手を出してしまいました。
卒業後、もし学校を訪れた際に、このイチジクがまだあったら、
みんなで植えたこの日の記憶が一気に蘇ってくるはず。
観光地に行くと、つい自分の名前を隠れて刻んでくる人が昔からいて
問題になっていますが、このように記念の植物を
自宅に植えて自分だけの思い出を残してはいかがでしょうか。
でもFLORAは、単なる思い出作りで植えているのではありません。
温暖化を逆手にとってイチジクの経済栽培の北限を塗り替えるという
でっかい夢があるのです。来年、果実を手に入れられたら最高ですが
もし間に合わなくても「夢のつづき」として卒業後も楽しめるはずです。
「名もなき人々の挑戦」FLORAのプロジェクトXスタートです。
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近くて遠い宇宙

2023年09月29日 | 研究
馴化温室で一人ナガイモを栽培している男子メンバー。
早いもので研究を開始して、まもなく6ヶ月になろうとしています。
いつもそばに寄って葉や土を観察していますが
この日は少し離れて全体を眺めてみました。
するとどうでしょう。3つの区があるのですが
一番左の区の蔓がよく伸びています。
確かこれは慣行区。右の試験区はなぜか伸びに勢いがありません。
茎葉を伸ばす時期を栄養成長といいます。
それとは逆に、実をつけたり根に養分を蓄える時期を生殖成長といいます。
彼は2つの試験区を考案しましたが、
目標は慣行区より勝るのではなく、同等の収量を確保すること。
しかしどうやら彼の試験区は、何かが栄養成長を阻害しているようです。
栄養成長は生殖成長と密接な関係にあります。なんだか不安です。
不安を助長するのが、トラブルが見えない地中で起きていること。
まるで遠く離れた宇宙を旅する探査機「はやぶさ」が故障した時と同じです。
彼のナガイモは目の前にあるのですが、土を掘り返すわけにはいきません。
対処法は、お医者さんのように、どれだけ多くの要因を想像できるか。
しかし、なかなか難しいものがあります。
彼の不安は、わずが地下10cmという手が届きそうで届かない宇宙で起きています。
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クリアランスセールに感謝

2023年09月28日 | 研究
左の建物はFLORAの本拠地である馴化温室。
ここは温室東側のスペースです。
カメラが向いている方角が名久井岳のある南西側。
なかなか見ないアングルでが、朝から夕方まで光が当たる一等地です。
ここに準備された3つのイチジク用の大鉢が設置されました。
これは100Lの培養土を一生懸命詰めているところです。
実はこの培養土、地元のDIY店から購入しようと思いましたが
もう秋なので、扱っている店はなかなかありません。
ないと困るので3軒まわって、なんとか見つけました。
すると想定外のご褒美。
残り物なのでなんと70%offと投げ売り状態なのです。
1年間で使う資材のほとんどを自腹で用意しているフローラ。
想定外のクリアランスセールはラッキーでした。
でも培養土にも消費期限があるのでしょうか。在庫処分するんですね。
お隣の生物生産科のように大きな圃場を持っていると
土を購入することは、あまりないと思いますが
環境システム科は水耕栽培がメイン。
したがって栽培施設はいっぱいありますが、畑は少ないのです。
FLORAが今年購入した培養土は、700L以上にもなります。
でも使い終わった土は、畑に散布できるので処分には困りません。
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