花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

花の神が届けたものは ?

2018年03月31日 | 研究
フローラ2は花束をもってお別れにやってきました。
なぜならフローラたちの活躍を見届けてきたこちらもいよいよ退職。
本日をもって今までの研究活動とブログを閉じる予定でした。
ところがこの年度末にフローラ10のもとに朗報が飛び込んできました。
それはなんと青少年水大賞の日本代表に選出されたというニュースです。
2012年ぶりの2度目の日本代表です。
水のノーベル賞といわれるこの大会。
この夏、フローラ最後のメンバーたちは再び
スウェーデンのストックホルムを目指すことになりました。
そのためこちらもその支援でもうしばらく名農に出向くことになりそうです。
したがってこのブログも2018年は継続。
最後のフローラの頑張りをみなさんにご紹介していきたいと思います。
フローラは花の女神であると同時に春の女神でもあります。
春の花は不思議に黄色が多いといわれ、
フローラが抱えてきた花束もやはり黄色でした。
もしかしたら彼女たちは春の訪れと
もうひと頑張りしろというメッセージを
女神から預かってきたのかもしれません。
今後ともみなさんのご支援よろしくお願いします。


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FLORA降臨 !

2018年03月31日 | 研究
先日、突然連絡があり卒業生たちが4名来校されました。
彼女たちはフローラ2代目であるFLORA2。
園芸科学科時代のメンバーで現在のフローラの体制を
作り上げた思い出深い女性たちです。
コンクールへの応募、学会でのポスター発表はもちろん
アグリチャレンジ、アグリサイエンスなどを軌道に乗せてくれました。
それ以上に忘れられないのが東日本大震災を乗り越えるため取り組んだ
サクラソウ保全活動とマイクロバブルによる土壌再生研究。
すべての研究を休止して震災復興に立ち上がった彼女たちには
全国各地から応援の声が届きました。
青少年水大賞でストックホルムに日本代表として出場したのは
1年後輩のFLORA3ですが、彼女たちの行動力がなければありえませんでした。
まさに花の女神フローラそのものだと私はいつも感じています。
久しぶりに降臨され園芸科学科の温室を見学したフローラたちは懐かしいを連発。
嬉しいと同時に震災直後の張りつめた空気感が蘇ってきました。
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研究テーマの見つけ方 その2「応用が新開発につながる」

2018年03月30日 | 研究
チームフローラがお勧めするテーマの発見法をご紹介しています。
ポイントは前回紹介したように、農業以外の分野で
発明・発見された現象や開発された商品などの情報を集めること。
使えそうなものをいくつか見つけたらもうこっちのものです。
ご覧下さい。これはチームが2016年に発表したサラダフキの研究の様子。
ネギやウドは土やオガクズなどで茎を遮光して
軟白と呼ばれる白く柔らかい部分を作り、それを食べます。
光に当たらないと白くなる、香りが減少するという現象は
すでに誰かが発見し、その仕組みの解明まで行われています。
私たちが行うのはこの新しい発見ではなく
この現象がネギやウド以外で使えないかを考えることです。
その中で出てきたのがこの「ふき」。
遮光したら白くなったうえに香りやシュウ酸が減少し
なんと生食できるようになったのです。
進めていくうちにウドやネギと同じような方法では
遮光できないことがわかってくるので、いろいろアイデアを試し
いつの間にかオリジナルの技術が生まれてきます。
応用から始まったものがいつしか発明、考案になっていくのです。
白いりんご、ポリフェノールを増やした野菜などは
みんなこのようなテーマ設定から生まれた研究です。
クリエイターにはなかなかなれませんが、
アレンジャーならアイデア次第で誰でもなれます。
まずはこんな発想でテーマを探してみてはいかがですか。
歩いているとただの竹林ですが地面に下には
筍がたくさん顔を出そうとしています。
出る前にアイデアを見つけてみましょう。
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研究テーマの見つけ方 その1「アレンジャー」

2018年03月30日 | 研究
農業高校生は今、春から始めるプロジェクト研究の
テーマを何にしようか悩んでいる時期かもしれません。
朝起きると頭の中に運命的に浮かんでくる人もいるかもしれませんが
われわれ凡人にはまずありません。
ところがチームフローラは一人一研究。
したがってたくさんのテーマを見つけなければなりません。
そこでチームがよく使う方法をご紹介します。
ポイントはテーマを最初から生み出そうとしないこと。
世の中にはいろいろな発明が行われています。
さらに地道な基礎研究により面白い現象なども報告されています。
そこでそれらの発明や発見が農業の分野で応用できないかを
まずは考えることにしています。
その世界では当たり前の技術が
私たちの取り組む農業分野で使えるかもしれないからです。
つまり発見ではなく応用。クリエイトではなくアレンジ。
そう考えるとテーマ設定はそんなに敷居の高いものではなくなります。
これが結構、上手く行く場合が多いのです。
そのためにはいろいろな情報を手に入れること。
理科研究報告でも良し、商品開発などを紹介する経済新聞などでも良し。
とにかく農業の分野以外の情報を本、新聞、インターネットで探しましょう。
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トウモロコシの種子は赤い?

2018年03月29日 | 研究
穴を開けたロックウールにメンバーが播種しました。
この赤い粒はトウモロコシの種子。
初めて見た人は食べるトウモロコシは黄色いのに
種子は赤いのだと驚くようです。
しかし栽培経験がある人ならわかると思いますが
トウモロコシの種子はこのように赤く着色されているのです。
なぜこんな色をしているのでしょうか。
これには2つの意味があります。
ひとつは忌避剤。畑に播いた種子は
カラスなどの鳥によくつつかれ引っ張りだされてしまいます。
それでは困るため、目立つ色を塗って
近寄らないようにしているのです。
もうひとつは消毒剤を塗布しているという目印。
チウラムという殺菌剤が塗っているのです。
もちろん本当の種子は黄色いもの。
赤にはいろいろな意味があるようです。
さて無事に発芽するのでしょうか?
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