花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

コーラじゃない

2025年03月05日 | 研究
土肥実験室の机上に飲み残しのラベルレスのコーラ。
でもこれはコーラではありません。セイタカアワダチソウの煮出し液。
というか乾燥させた葉を一晩お湯につけておいただけです。
匂いはお茶。ドミダミ茶など野草のお茶がありますが
それと同じような匂いがします。臭いわけではないのでご安心を。
これはFLORAの2年生の研究。農薬を樹木であるムクロジやサイカチを使い
泡にする取り組みを行なっています。しかし課題は手に入りにくいこと。
日本では神社などに行けば自生していますが、あまりお馴染みじゃないからです。
そこで考えたのがセイタカアワダチソウ。名前からして泡立つ予感がします。
この煮出し液をご覧ください。ペットボトルに注いだだけで泡です。
それも1時間たっても消えることはありません。
これはサポニンを含んでいるからです。
さてセイタカアワダチソウは繁殖力の高い外来植物として嫌われています。
町をあげて駆除しているニュースもよく見ます。
また世界で繁殖し、やはり嫌われ者になっているようです。
またセイタカアワダチソウはアキノキリンソウの仲間。
アキノキリンソウも黄色い花を咲かせる駆除対象の雑草ですが
やはり泡立つらしいのです。皆さんが嫌っている植物が資源に変わるなら
こんないいことはありません。小さなガッツポーズをするFLORAです。
でも雑草を使って雑草を枯らすとは、なんだか変な話。
春になるのが楽しみです。
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価格破壊

2025年03月05日 | 環境システム科
名久井農業高校のある南部町はフルーツの里。
1年中、いろいろな果物が食べられる町です。
そんな町にある農業高校なので名農だって果物をたくさん栽培しています。
特にリンゴ、モモ、ブドウ、サクランボなどは人気です。
しかしイチゴはというとピンときません。
なぜなら果樹園である第1農場、野菜圃場である第3農場を探しても
イチゴ畑がないのです。いずれも果樹を学ぶ生物生産科の圃場なのにです。
ところが先日、数こそ多くありませんが学校でイチゴが販売されました。
実は栽培しているのは生物生産科ではなく、環境システム科。
環境システム科は水耕栽培を学ぶ学科です。
つまり名農のイチゴは水耕栽培で育てているです。
ここ数年、栽培されている品種は「よつぼし」。
苗ではなく種子で繁殖させる珍しい品種です。
こちらの方が低コストであることから、話題になっています。
ところが希少品種のため価格はとんでもなく高価。
インターネットで探すと2パックで3000〜10000円もします。
ところが名農のよつぼしは1パック400円と価格破壊。
このイチゴの価値を知っている人なら飛びつくはずです。
「よつぼし」や珍しいハート型のサクランボの「ジュノハート」。
こんなお宝を食べられるのも名農の魅力です。
さて明日は青森県の高校入試。名農生は来週までお休みです。
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