花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

葉緑素計

2011年04月27日 | 学校
チーム・フローラフォトニクスの2年生。
スケッチの次は面白い装置を取り出しました。
はさみのような部分を葉に挟んでいます。
これは葉緑素計。波長を測定することで
葉の葉緑素つまり緑の濃さを測定する装置です。
ところで彼女等が測定している植物はなんでしょう?
これはクサソテツ。こちらでは「こごみ」という名前で
親しまれている山菜です。その他にも「うるい」も育てています。
栽培に最も効果的な光を探していますが、
今までの植物とは違う面白い反応が確認されてきました。
植物生理から考えると理論通りだと思われますが
今までの山菜栽培ではあまり考えたこともなかった技術につながりそうです。
山菜は今月中には収穫です。短期研究は着眼点と早さがポイント。
もう実験がひとつ終了します!
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葉面積

2011年04月26日 | 学校
チーム2年生の手元には葉の絵が描かれています!
学校を訪れる園児たちのようにスケッチを
しているのでしょうか?
よく見ると方眼紙のマスを数えています。
つまり葉面積を計算しているんですね。
コンピュータで計算することもできますが
初めての2年生はまずは原始的な方法で挑戦しています。
育て方によって葉の大きさがずいぶん変わるものだと実感したようです。

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新メンバーの新研究

2011年04月25日 | 学校
チーム・フローラフォトニクスに3代目となる新メンバーが入りました。
園芸科学科の2年生女子5名です。
チームでは全員で長期的に取り組むテーマの他に
短期間で結果の出る研究も行っています!
現在チームが取り組んでいるテーマは
長期短期含めて全部で10にものぼります。
長期は農業クラブ向けに、短期はコンクールや学会発表を目標に
取り組んでいます。写真は短期研究の調査風景。
いったい何をしているんでしょう?
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エディブルフラワー「食用菊」

2011年04月24日 | 学校
南部町の特産物のひとつが食用菊。
黄色い花の「阿房宮」という品種が味の良さで有名です。
この品種、南部の殿様が200年前に京都の九条家から分けてもらったものだそうです。
昨年、チーム・フローラフォトニクスは京都大学主催の科学技術コンテスト
「テクノ愛」でグランプリを受賞しました。
内容は光によって食用菊のポリフェノールをブルーベリーの2倍まで増やす栽培技術の開発でした。
この発表の準備中、チームのメンバーは驚くことに
現在の京都では「食用菊」が栽培されていないということを知りました。
そこで発表の最後に「食用菊が200年ぶりに機能性を身につけて里帰りしました」と締めくくりました。
科学コンテストなのになんとなくジンとくる一言でした。
さて現在の南部町ではこのように郷土料理として今も親しまれています。
今度はぜひ京都の人に食べに来てもらいたいものです!
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せんべい汁

2011年04月23日 | 学校
先日、会合でいただいたせんべい汁です。
今でこそB級グルメの立役者として有名になってきましたが
もともとは地元の郷土料理です。
全国的にせんべいといったら原料はお米で
醤油を塗った草加せんべいが代表的なものです。
ところがヤマセという冷たい東風が吹くこの地域では
冷害が多発するので以前はお米があまりとれませんでした。
そのため低温に強い麦、粟、稗、ソバ、豆などの雑穀が多く作られました。
それで生まれたのが小麦で作るせんべいです!
せんべいが手に入ったら鶏、豚などお好きな鍋に入れて食べてみてください。
もちもちした美味しさの裏に、辛い冷害に立ち向かった先人の知恵が感じられるはずです。
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