今年から、我がチームは選手不足でレギュラー(6,5年生)とジュニア(4年生以下)の垣根なく、練習を一緒(同じダイヤモンドで)行っておます。もちろん、ピッチャーの距離や塁間はケースバイケースで変更します。
私自身、レギュラーチーム(6,5年生)のコーチをしていますが、ジュニア(4年生以下)の選手も一緒に見ております。
そこでジュニアの選手を見ていて気が付いた点
「体格の割にサイズの小さなバットを使っているな~。」です。
やはり野球は"バットに当たってなんぼ"の世界です。
だから、バットに当てなくては試合になりません。
しかし、ある程度、この"バットに当てる"技術が身についたら、今度は少しだけ道具の力を借りても良いと思います。
そこで、ある選手に言ったのは
「今日の練習で、他の子のバットを借りて一度振ってごらん」
その選手は、体格も良く、バットに当たる技術はほかの選手に比べて格段と良いです。
その子にも、軽いバットのメリット・デメリットを説明しました。
皆さんも、やはり最初はこの軽いバットでまず、当てる技術を身に付かせますよね。
では、どの段階で、この軽いバットから"ヘッドを効かせた"バットにステップアップするかです。
バットは重過ぎると、スイングインパクトの際にヘッドが下がり、空振りや1塁方向へのファールフライになりやすいです。
よって自分に丁度良いバットを選択する事で、更なる相乗効果が得られます。
今回、この"バットのヘッドを効かせる"="ヘッドがはしる"について、書かせて頂きます。
速く鋭いスイングをするためには、力任せにスイングするだけではなく、テクニックが必要になります。
特に手首の使い方が重要です。手首を上手く使うことで、ヘッドの重さを利用したスイングとなり、結果ヘッドが走りより速く鋭いスイングになります。
手首の上手い使い方の感覚を養うために行う練習です。この練習のポイントは、
・トップの位置で力強いスイングが出来るように構える。
・(右打者の場合)なるべく左足の前でボールをとらえる。
・とらえたら手首を返してリストを効かせて打つ。
という3つがポイントとなります。
この練習をやる前は、しっかり手首のストレッチをしっかりとやった方が良いと思います。
上記3つのポイントの中で特に重要だと感じたのは、最後の「とらえたら手首を返してリストを効かせて打つ」です。
前にも記載した(バットが波打つ)無理矢理に手首を返して打つとこねる感覚になり、あまり良い打球が行かないです。
私の感覚では、バットのヘッドの重さを感じ、その重さの遠心力を利用して、肘から下はほぼ力を入れずに打つと、柔らかいスイングになり良いイメージになった気がします。
またこの練習は「ヘッドを速く走らせたい」と思っている選手だけではなく、下半身を固定してコンパクトにスイングするので、脇が開きやすい選手にも効果的な練習だと感じます。