goo blog サービス終了のお知らせ 

守備で膝に手

2019年06月16日 06時00分00秒 | 少年野球

またまた、Jr(4年生以下)での指導中の話。
 
守備でノックを待っている間に、膝に手を置いて構えている選手が なんと多いことか…
常に緊張して・準備している必要はありません。
しかし、試合であれば投手がセットポジションについたら、少なくとも腰を落として準備するはずです。
ですが、選手たちは腰を落としていない…いや、構えてもいない選手もいる。(特に外野の選手)
 
ボールが来てから動いている選手が大半です。それでは、あきらかに遅いんです。
また、とりあえずは構えてはいるが、手を膝の上に置いている選手も見かけます。
これも突っ立ている選手よりはましですが、ほとんど同じようなものです。
よく監督やコーチが「構える際には手を膝においては駄目!」と言われていますが、なぜ駄目かを説明します。
この手を置く事は守備だけではありません。走塁時にも注意(観察)するところです。
 
動作の第一歩は足から動き出すと思います。
その動生きだす足が、膝に手を置く事ですべて封じられ、最初の一歩が出遅れます。
実際、皆さんも膝に手を置いてみて直ぐに動き出す動作をしてみてください。
膝がロックされていて、動きにくいと思います。それが、守備や走塁での瞬発的な動きを封じているのです。
だから、膝には絶対に手を置かない理由です。
 
人は静止している状態から何か動き出そうとする場合、きっかけが必要です。
このきっかけが動作には必要で、手を膝につく行為はきっかけ作りを阻害するから絶対にやってはいけないのです。
一瞬をあらそう ボールがグラブに入るか入らないかというせめぎ合いをしている野球選手のみなさんにとってはこれは致命的…
グラブにおさまるものもおさまらなくなります。
 
守備につく際は、必ず膝や足をフリーにし、左右前後どこでも動けるように準備しておく必要があります。
このきっかけを意識していれば、多少足が遅くとも、ボールの所までの到達時間は速くなると思います。
前にも述べさせて頂きましたが、野球は足の速さなどは大きな優先順位ではありません。
それよりも打球などの判断能力や、目的に向かうための初動がどれだけ早く出せるかです。
そのためには、膝に手をつかないようにすることは、まず簡単に誰でもできる方法だということで、「守備(走塁)の際に膝に手をついてはいけない」という考え方が広まっています。
過去から言い続けられている事が、進化とともすべて否定されるわけではなく、その中には絶対に守らないものも存在しています。
ですから、一度自分の身体で実感し「何がよくて、何がだめ」なのかを確かめることが学童指導での最重要課題ではないかと思います。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿