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教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

禁欲主義とバトルガレッガ

2009-04-19 00:13:52 | シューティング
禁欲主義とは物欲や性欲をガマンすることではない。
禁欲主義とは、豪奢で緩慢な生き方をせずつつしみ深く生き、それによって精神的な豊かさを得る生き方のことである。

実は、バトルガレッガというシューティングにその生き方を見ることができるのだ。(※1)

そもそもシューティングとは、比較にならない物量・圧倒的な火力・信じられない固さを誇る敵陣に対し、たった1機で、それも1発被弾だけで墜落するありえないような貧弱な機体で挑む、絶望的な戦いに駆ける何かである。

しかし多くのシューティングでは、パワーアップを繰り返すことにより自機は次第に強化されてゆく。ボムを回収することにより無敵の弾消しボムのストックが増える。
これはあたりまえのことだ。
批判するようなことではない。

しかし、バトルガレッガでは何かが違うのだ。

バトルガレッガでもオプション強化アイテムを取ればオプションが増えてゆく。
ショット強化アイテムを取ればショットが強化される。
ボムアイテムを取ればボムのストックが増える。

しかし、オプションを増やしショットを強化し、強力で弾数の多いショットを撃てば撃つほど敵の弾幕が強化される。
ボムのストック最大になりなおボムアイテムを取れば、残機が多ければ、得点アイテムを取れば、それによっても敵の弾幕が強化される。

プレーヤーは気をつけねばならない。
われわれは自機が強くなるのを良しとしないのだ。

オプションは4つつけることができる。
しかしわたしなら6面序盤まで1つで済ます。

ショットも同様に数段階にわたり強化できる。
しかしわたしなら6面中盤まで強化しない。

うまくやれば4面あたりでボムが余る。
しかしわたしならボムが満タンにならないよう注意しながら進む。

うまくやれば残機も4機まで埋まる。
しかしわたしなら4機にならないよう、血の涙を呑んで残機を減らして進む。

常になるべく弾を撃たないで過ごす。
でなければ恐ろしい勢いで難易度が上がっていく。

さすがにそこまでやれば、そこいらのクリア重視攻略動画よりもかなり低い難易度で5面ボスの宿敵ブラックハートと対面できる。
はじめてブラックハートを倒したときの感激はひとしおだ。

オプションを4機つけショットを最強にし、弾を撃ちまくってプレイした場合、鬼のように弾幕を撒き散らす5面ボスのブラックハートによりイヤがおうにでも自らの至らなさを痛感させられる。
仮に運良く倒したところで、6面道中の弾幕は人類を越えた恐ろしいものとしてわれわれに襲い掛かる。

わたしなら、ようやく6面序盤でオプションを2つにし、6面ボスの手前でショットを強化し、7面道中でオプションもショットも最強にする。(あくまでもこの辺の作戦はわたし個人のやりかたということで)

必要以上のオプションを好まず、豪奢なショットを避け、可能な限り弾を撃たず、ボムも満タンにせず、残機も減らし、得点アイテムも避け、そしてそれができた者のみがラスボスと対面できるのだ。

わたしはそこに禁欲主義の意味することが何かを少しだけ悟ることができた。
単に禁欲主義とはガマンすることではなかったのだ。
禁欲主義的なスタイルを貫くことで自己がさらなる高みへと到達する喜びだ。

バトルガレッガはこのような特異的なシステムにより多くの批判にさらされた。
それと同時に多くのファンに愛された。

バトルガレッガは誇り高いシューティングだと思う。
かなりとっつきにくいが、やってみてはいかがだろう。



【※1 バトルガレッガ】
↓攻略サイト
http://www.geocities.jp/garelabo/

↓公式サイト
http://www.8ing.net/prd/garegga/

↓wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AC