(・・・前回は2016年中韓の崩壊のはじまりのチャート分析について)
その2として、中韓のうちどちらから書くかと迷ったが、とりあえず中国から書くことにする。
いま中国のGDP成長率はどれくらいなのかご存じか?
10%くらい?…と思った人。
あなたは何年も前からタイムスリップしてきたのでしょうかね…。
6.5%とか7%とか思った人。
あなたは新聞をよく読んでいて国際情勢にもそれなりに注意がいっている。
しかしそれは中国政府の公式見解をそのままコピペしている人の記事を鵜呑みにしているだけなんだと気がついたほうがいい。
0%~4%くらいの間と思った人。
あなたはたぶん正解である。
すでにマイナス数%もの大きなマイナス成長に入ったはずだと思った人。
さすがにそれは2ch系サイトのレスをホンキにしすぎかと。
なぜ中国政府の公式見解ではないのが正解なのか?
それはだな・・・。
中国政府の統計なんて、収集者の都合のいいように常に上方修正されるからだ。
各省のGDPを合計すると国全体のGDPより2桁%も誤差が出るなんて話であり、
そんなの聞いてマトモに信用するほうが愚かというものだ。
新聞で
「中国は6%台の成長を続けており、今後も堅調に推移するものと思われます」
なんて記事があったら翌日からその欄は読まなくていい。
では何なら信用できるのか?
中国の大本営発表の統計で信用できるのは、電力消費と鉄道輸送だけだと言われている。
なぜこれが信用できるのか?
他の統計とおなじように過大に申告すると、電力屋や鉄道屋はよけいに税金を納めなければならなくなるからだ。
だからこの2つだけは信用できると言われている。
ではそれは今どうなっているかというと…?
電力消費は長いこと直線的なトレンドで右肩上がりだったが、そろそろ過去のトレンドから乖離しはじめ新トレンドは停滞になったのではないかという状況。
鉄道輸送はなんとマイナス入り。
これでGDPが7%も成長しているとでもwww?
では実態はどうなのか?
鉄道輸送に着目している人は、GDP成長率はもはや0%台なんじゃないかと言っている。
現地をうろうろしている人は、肌感覚では良くて4%だろうと言っている。
あまりにも不正確で誰にもわからんのが中国の統計の特徴でもある。
そんなことはキンペーがいちばんよくわかっている。
なんせ改ざんした本人なんだから。
ではキンペーはどうしようとしているのか?
いまの中国は共産党式の計画経済で無理やり押し上げた生産キャパを使いきれずにダブついている状態である。
これは鉄鋼や銅のチャートでも見てみれば一撃でわかる。
過剰生産設備のままではバブル崩壊後の日本よろしくデフレに浸食されるので、キンペーはこの後始末をしたい。
具体的には、持続可能な水準まで投資をクールダウンさせたい。
それとは別に。
いま中国はトップをねらえ!のコーチもびっくりの「減速ーー!」状態にある。
「(経済)成長はすべての矛盾を覆い隠す」
という言葉があるように、中国は経済成長を提供することによってすべての矛盾が顕在化しないようにしてきた。
「今日より明日が豊かになるのがほぼ確実なら、多少の不正は目をつぶっておいてやる」
というヤツだ。
ところがどっこい減速したらそうはならない。
世界最大の矛盾は中国である。
中国はいったん矛盾が噴出したらもう終わりで、中国政府は自分たち共産党の存続自体が危ぶまれる状況になる、と言われている。
それがどこまでホントなのかはわからんが、少なくとも日本やアメリカみたいに単に不況になるだけでは済まされなそうだ。
今回、キンペーは大本営発表程度の中国政府にとって都合のよい適度なクールダウンに持ってこようとしている。
たとえば爆弾かかえている地方政府の発行した債務を引き取るだとか、まあいろいろとやっているようだ。
しかしそれは(今のところは)減速対策になっていない。
そのかわりに株式市場がバブルった。
こういうおかしな因果関係は中国にはよく見られることで、
全部の手綱をにぎって意のままに操ろうとする共産党の支配の穴を見つけて変なところに銭が積まれるのが中国である。
たとえばニンニクとか。
地方政府が簿外債務を積み上げたシャドウバンキングなんてのもまさにそれ。
投資をクールダウンさせたいが成長率をかさ上げしたい。
そんなアクセルを踏みながらブレーキも踏むようなわけのわからんことをするからおかしなことになる。
って、中国崩壊説なんていっつも外れてばっかりじゃん!?
たしかにそのとおり。
ではなぜ外れてばっかりだったのか?
それはだな。
バブルが弾けそうになったら補強してさらにバブルを膨らませ、いつまでも爆発しないように巨大なバブルを仕立て上げてきたからだ。
こんなのは有史以来見たことがない。
たとえばアメリカだったらバブルが爆発したらさっさとさらにでかい次のバブルを膨らませて不況を脱出しようとする。
しかし中国はどうもそうでもないらしい。
たとえば2012年の夏ごろに1度爆発しかけていたのはたしかだが、中国政府はそこでの爆発はしのいだのだ。
これまで
「日本は財政赤字によって国債が暴落する!」
と言ってきたヤツらは20年間も狼少年でありつづけた。
そして今なお暴落の兆候はない。
しかし中国崩壊説が狼少年でありつづけた期間はたぶん5年くらい。
そして今それが統計に出始めている。
(次回は韓国の崩壊のはじまりのシナリオについて…)
その2として、中韓のうちどちらから書くかと迷ったが、とりあえず中国から書くことにする。
いま中国のGDP成長率はどれくらいなのかご存じか?
10%くらい?…と思った人。
あなたは何年も前からタイムスリップしてきたのでしょうかね…。
6.5%とか7%とか思った人。
あなたは新聞をよく読んでいて国際情勢にもそれなりに注意がいっている。
しかしそれは中国政府の公式見解をそのままコピペしている人の記事を鵜呑みにしているだけなんだと気がついたほうがいい。
0%~4%くらいの間と思った人。
あなたはたぶん正解である。
すでにマイナス数%もの大きなマイナス成長に入ったはずだと思った人。
さすがにそれは2ch系サイトのレスをホンキにしすぎかと。
なぜ中国政府の公式見解ではないのが正解なのか?
それはだな・・・。
中国政府の統計なんて、収集者の都合のいいように常に上方修正されるからだ。
各省のGDPを合計すると国全体のGDPより2桁%も誤差が出るなんて話であり、
そんなの聞いてマトモに信用するほうが愚かというものだ。
新聞で
「中国は6%台の成長を続けており、今後も堅調に推移するものと思われます」
なんて記事があったら翌日からその欄は読まなくていい。
では何なら信用できるのか?
中国の大本営発表の統計で信用できるのは、電力消費と鉄道輸送だけだと言われている。
なぜこれが信用できるのか?
他の統計とおなじように過大に申告すると、電力屋や鉄道屋はよけいに税金を納めなければならなくなるからだ。
だからこの2つだけは信用できると言われている。
ではそれは今どうなっているかというと…?
電力消費は長いこと直線的なトレンドで右肩上がりだったが、そろそろ過去のトレンドから乖離しはじめ新トレンドは停滞になったのではないかという状況。
鉄道輸送はなんとマイナス入り。
これでGDPが7%も成長しているとでもwww?
では実態はどうなのか?
鉄道輸送に着目している人は、GDP成長率はもはや0%台なんじゃないかと言っている。
現地をうろうろしている人は、肌感覚では良くて4%だろうと言っている。
あまりにも不正確で誰にもわからんのが中国の統計の特徴でもある。
そんなことはキンペーがいちばんよくわかっている。
なんせ改ざんした本人なんだから。
ではキンペーはどうしようとしているのか?
いまの中国は共産党式の計画経済で無理やり押し上げた生産キャパを使いきれずにダブついている状態である。
これは鉄鋼や銅のチャートでも見てみれば一撃でわかる。
過剰生産設備のままではバブル崩壊後の日本よろしくデフレに浸食されるので、キンペーはこの後始末をしたい。
具体的には、持続可能な水準まで投資をクールダウンさせたい。
それとは別に。
いま中国はトップをねらえ!のコーチもびっくりの「減速ーー!」状態にある。
「(経済)成長はすべての矛盾を覆い隠す」
という言葉があるように、中国は経済成長を提供することによってすべての矛盾が顕在化しないようにしてきた。
「今日より明日が豊かになるのがほぼ確実なら、多少の不正は目をつぶっておいてやる」
というヤツだ。
ところがどっこい減速したらそうはならない。
世界最大の矛盾は中国である。
中国はいったん矛盾が噴出したらもう終わりで、中国政府は自分たち共産党の存続自体が危ぶまれる状況になる、と言われている。
それがどこまでホントなのかはわからんが、少なくとも日本やアメリカみたいに単に不況になるだけでは済まされなそうだ。
今回、キンペーは大本営発表程度の中国政府にとって都合のよい適度なクールダウンに持ってこようとしている。
たとえば爆弾かかえている地方政府の発行した債務を引き取るだとか、まあいろいろとやっているようだ。
しかしそれは(今のところは)減速対策になっていない。
そのかわりに株式市場がバブルった。
こういうおかしな因果関係は中国にはよく見られることで、
全部の手綱をにぎって意のままに操ろうとする共産党の支配の穴を見つけて変なところに銭が積まれるのが中国である。
たとえばニンニクとか。
地方政府が簿外債務を積み上げたシャドウバンキングなんてのもまさにそれ。
投資をクールダウンさせたいが成長率をかさ上げしたい。
そんなアクセルを踏みながらブレーキも踏むようなわけのわからんことをするからおかしなことになる。
って、中国崩壊説なんていっつも外れてばっかりじゃん!?
たしかにそのとおり。
ではなぜ外れてばっかりだったのか?
それはだな。
バブルが弾けそうになったら補強してさらにバブルを膨らませ、いつまでも爆発しないように巨大なバブルを仕立て上げてきたからだ。
こんなのは有史以来見たことがない。
たとえばアメリカだったらバブルが爆発したらさっさとさらにでかい次のバブルを膨らませて不況を脱出しようとする。
しかし中国はどうもそうでもないらしい。
たとえば2012年の夏ごろに1度爆発しかけていたのはたしかだが、中国政府はそこでの爆発はしのいだのだ。
これまで
「日本は財政赤字によって国債が暴落する!」
と言ってきたヤツらは20年間も狼少年でありつづけた。
そして今なお暴落の兆候はない。
しかし中国崩壊説が狼少年でありつづけた期間はたぶん5年くらい。
そして今それが統計に出始めている。
(次回は韓国の崩壊のはじまりのシナリオについて…)