「江ノ電」が50年前の車両も使い続けるワケ
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150626-00074336-toyo-nb
定期的にこういう記事はでてくる。
これら記事を要約するとほぼ全部は
「江ノ電(江ノ島電鉄)は風情がある」
「鎌倉はオシャレだ。とくに江ノ電」
となる。
鎌倉がドラマやアニメの舞台になり、小物として江ノ電が必ずそれに登場する関係上、否応なくそういうムードが立ち込める。
しかし。
わたしはそれが理解できない。
なぜか?
それはわたしが広島県民だったからだ。
広島には江ノ電にソックリな乗り物がある。
広島電鉄である。
地元では広電と略す。
ここでソックリといっただけあって、車両も同じものかと思うほどコンパチなものを走らせているし、とうぜん路面電車でもある。
しかし!
唯一致命的に異なる点がある。
それは何か?
風情が無いことだ。
江ノ電の最大のアピールポイントは風情があることである。
その風情をなくした江ノ電が広電である。
車両はボロい。
とにかく遅く、徒歩の半分しか時短できない。
JRなどのマトモな電車にくらべれば輸送能力が桁違いに低い。
これが旅行者なら
「風情があっていいね」
という人もいるのだが、
「一か月も使ってれば不便さにだんだんイライラしてくるから勘違いしないほうがいいよ」
と地元民に諭されるのがオチである。
そう。
そんな広電を経験した広島県民が江ノ電に乗ったとこころで感動をあじわうことなどできないのだ。
鎌倉がおしゃれなのは認めんでもないが、江ノ電おしゃれ説はわたしの魂が理解を拒否する。
ところが!
広島にはその広電とタメを張るさらなる大者がいる!
それは何か!?
その名をアストラムラインという。
アストラムラインは広電や江ノ電とは全く異なる様相をしている。
路面電車でなく高架式であり、見た目は電車だが正確には電車でなくタイヤで走る。
ゆりかもめや日暮里・舎人ライナーと同じ新交通システムというヤツだ。
だが江ノ電と広電の関係よろしくゆりかもめや日暮里・舎人ライナーのようなカッコ良さは微塵も感じられないのがアストラムラインである。
とにかく駅の数が多く、次の次の駅まで見えるほど近い。
専用軌道のぶんざいで車と同じくらいのスピードしか出ないほど遅く、実質的には駅に停車するぶん車より遥かに遅い。
まあそれは新交通システム特有の形態であり、アストラムライン特有の問題ではない。
問題は別のところにある。
そもそも路線の設計がおかしい。
日暮里・舎人ライナーに例えると、
始発駅からいったん北の越谷郊外あたりまで迂回したあと南下し、
JR山手線の日暮里駅には接続せずに都営荒川線の駅にだけ接続する、
という状態だとご理解いただきたい。
誰しもが
「だったら南越谷から日暮里まで接続しろよ…」
と思うだろう。
(こいつの場合は運営が東京都なので越谷まではつながらないという事情もあるが)
なぜそうなっていないかというと
「だって予算ないもん…」
という公式見解だ。
利用者数はどうか?
当初予定を大幅に下回った。
だってマトモな乗換駅に接続するようになっていないのだから、通勤には不便でしかたがない。
アストラムライン開業と同時にバスが廃止された(当時)ので地元のバス通勤の人間はしかたがなく使うことにした模様だが不満たらたら。
元からマイカー通勤のヤツはそんなものには興味はない。
(いっしょに道路が整備されて慢性渋滞地域だったのが多少快適になったのでなおさら使う意味がなくなったという理由もある。道路が整備されていないのに新興住宅地ができちゃってすごいことになってたからね)
終着駅付近の大学に通う大学生でさえ、最寄りのJRの駅から原チャリで通うヤツだらけで、
「アストラムラインで通ってるヤツもいるよ」
と言われるほど使われない。
かくいう我輩も、終着駅付近にあるスタジアムまでこれで行ってみたことがあるのだが、今は当時うんざりしたことだけを鮮明に覚えている。
そんななか運行が開始され、
「利用者数が当初予定を大幅に下回りました」
とか
「大赤字です」
とか地元ニュースで流れることになったが
「そんなんあたりまえだろwww マジメに黒字になると思ったのかよwww さすがお役所仕事www」
とみんな思っていた。
現在は売り上げ(利益ではない)の2.5倍もの債務超過となってしまっているようだ。
まあ地域の鉄道事業というのはだいたいどこでも赤字であり公益と割り切って赤字でも続けるんだという考えが優先されるのかもしれないし、
使っちゃった耐久財の減価償却で赤字になるのだから廃線より赤字でも運行するほうがまだマシというものかもしれないし、
そのへんのオトナの事情まではよくわからない。
だが驚くことに、近年はいちおうトントンくらいの利益は出せるようになってきた模様である。
なぜかは知らん。
だいたいおわかりだろう。
存在に誇りを持てるガチな交通システムに恵まれない広島県出身者から、その広島にあるものソックリな江ノ電を目の前にして、風情があると思えるだろうか?
答えはお察しとだけしておく。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150626-00074336-toyo-nb
定期的にこういう記事はでてくる。
これら記事を要約するとほぼ全部は
「江ノ電(江ノ島電鉄)は風情がある」
「鎌倉はオシャレだ。とくに江ノ電」
となる。
鎌倉がドラマやアニメの舞台になり、小物として江ノ電が必ずそれに登場する関係上、否応なくそういうムードが立ち込める。
しかし。
わたしはそれが理解できない。
なぜか?
それはわたしが広島県民だったからだ。
広島には江ノ電にソックリな乗り物がある。
広島電鉄である。
地元では広電と略す。
ここでソックリといっただけあって、車両も同じものかと思うほどコンパチなものを走らせているし、とうぜん路面電車でもある。
しかし!
唯一致命的に異なる点がある。
それは何か?
風情が無いことだ。
江ノ電の最大のアピールポイントは風情があることである。
その風情をなくした江ノ電が広電である。
車両はボロい。
とにかく遅く、徒歩の半分しか時短できない。
JRなどのマトモな電車にくらべれば輸送能力が桁違いに低い。
これが旅行者なら
「風情があっていいね」
という人もいるのだが、
「一か月も使ってれば不便さにだんだんイライラしてくるから勘違いしないほうがいいよ」
と地元民に諭されるのがオチである。
そう。
そんな広電を経験した広島県民が江ノ電に乗ったとこころで感動をあじわうことなどできないのだ。
鎌倉がおしゃれなのは認めんでもないが、江ノ電おしゃれ説はわたしの魂が理解を拒否する。
ところが!
広島にはその広電とタメを張るさらなる大者がいる!
それは何か!?
その名をアストラムラインという。
アストラムラインは広電や江ノ電とは全く異なる様相をしている。
路面電車でなく高架式であり、見た目は電車だが正確には電車でなくタイヤで走る。
ゆりかもめや日暮里・舎人ライナーと同じ新交通システムというヤツだ。
だが江ノ電と広電の関係よろしくゆりかもめや日暮里・舎人ライナーのようなカッコ良さは微塵も感じられないのがアストラムラインである。
とにかく駅の数が多く、次の次の駅まで見えるほど近い。
専用軌道のぶんざいで車と同じくらいのスピードしか出ないほど遅く、実質的には駅に停車するぶん車より遥かに遅い。
まあそれは新交通システム特有の形態であり、アストラムライン特有の問題ではない。
問題は別のところにある。
そもそも路線の設計がおかしい。
日暮里・舎人ライナーに例えると、
始発駅からいったん北の越谷郊外あたりまで迂回したあと南下し、
JR山手線の日暮里駅には接続せずに都営荒川線の駅にだけ接続する、
という状態だとご理解いただきたい。
誰しもが
「だったら南越谷から日暮里まで接続しろよ…」
と思うだろう。
(こいつの場合は運営が東京都なので越谷まではつながらないという事情もあるが)
なぜそうなっていないかというと
「だって予算ないもん…」
という公式見解だ。
利用者数はどうか?
当初予定を大幅に下回った。
だってマトモな乗換駅に接続するようになっていないのだから、通勤には不便でしかたがない。
アストラムライン開業と同時にバスが廃止された(当時)ので地元のバス通勤の人間はしかたがなく使うことにした模様だが不満たらたら。
元からマイカー通勤のヤツはそんなものには興味はない。
(いっしょに道路が整備されて慢性渋滞地域だったのが多少快適になったのでなおさら使う意味がなくなったという理由もある。道路が整備されていないのに新興住宅地ができちゃってすごいことになってたからね)
終着駅付近の大学に通う大学生でさえ、最寄りのJRの駅から原チャリで通うヤツだらけで、
「アストラムラインで通ってるヤツもいるよ」
と言われるほど使われない。
かくいう我輩も、終着駅付近にあるスタジアムまでこれで行ってみたことがあるのだが、今は当時うんざりしたことだけを鮮明に覚えている。
そんななか運行が開始され、
「利用者数が当初予定を大幅に下回りました」
とか
「大赤字です」
とか地元ニュースで流れることになったが
「そんなんあたりまえだろwww マジメに黒字になると思ったのかよwww さすがお役所仕事www」
とみんな思っていた。
現在は売り上げ(利益ではない)の2.5倍もの債務超過となってしまっているようだ。
まあ地域の鉄道事業というのはだいたいどこでも赤字であり公益と割り切って赤字でも続けるんだという考えが優先されるのかもしれないし、
使っちゃった耐久財の減価償却で赤字になるのだから廃線より赤字でも運行するほうがまだマシというものかもしれないし、
そのへんのオトナの事情まではよくわからない。
だが驚くことに、近年はいちおうトントンくらいの利益は出せるようになってきた模様である。
なぜかは知らん。
だいたいおわかりだろう。
存在に誇りを持てるガチな交通システムに恵まれない広島県出身者から、その広島にあるものソックリな江ノ電を目の前にして、風情があると思えるだろうか?
答えはお察しとだけしておく。