GONZOの親会社であるGDH(証券コード:3755)の株価が変だ。
2009/02/19に大きく上げたあと、さらにその次の日の朝にストップ高まで上げ、ここ何ヶ月もないような出来高で売買されたあと、午後にはストップ高ほぼ帳消しまで下げてしまった。
いったい何がおきているのだろうか。
ひとくちオーナーのわたしとしては、そしてGONZOファンの1人としても、状況を詳しく知っておく必要があると思った。
http://www.gdh.co.jp/ir/press/081128_2.html
http://www.gdh.co.jp/ir/press/081230.html
GONZOはファンドから10億円ほど出資を受けた。
そして年末に希望退職をとり、36名の人員削減を行い130人体制になった。
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/e/18a1acf170dd0b416a436cf928878803
↑この先日の記事のように、わたしはいわかぜキャピタルなるバイアウトファンドがGDHに出資したため会社は当面存続すると予測したのだった。
しかし、その後9億円ほど追加で出資を受けることになっていたのにもかかわらず、出資は滞ったままになっていたようだ。(というか、後述の仰天ニュースを見て始めてきづいた)
恐らく赤字体質から脱却できていないためファンドが出資をためらっているものと思われる。
http://www.gdh.co.jp/ir/press/pdf/090213.pdf
その間にも↑追加で不採算部門の切り離しなども行っているようだ。
しっかし、GDHはアニメとネトゲの会社のはずなんだが、ベンチャーキャピタルまでやっているとは思わんかった。
ベンチャーキャピタルってのはもちろんベンチャー投資専門の投資集団のことで、50戦49敗でも残りの1勝で100倍になれば勝てるという、ウルトラハイリスク・ウルトラハイリターンな投資方法だ。
あまりお金に余裕がない人がやるものではない。切って正解だと思う。
http://animeanime.jp/biz/archives/2009/02/gdh14.html
さて、そうこうしているうちに↑とんでもないニュースが入ってきた。
130人のうち100人をリストラして30人にすると!
何かのニュースでアニメの供給能力を半減させるとか言ってたような気がするのでリストラは不可避だろうとは思っていたが、こんなに規模が大きいとは予想外・・・。
まともに地上波アニメの元請もできなくなるんじゃないかと心配なこの頃。
http://www.gdh.co.jp/ir/090218.html
ただ↑大本営発表では
「当社として発表したものではありません」
と、必ずしも報道が正しいとも限らないようなので、本当に30人にまで減らすかどうかは信憑性がビミョーなところではある。
http://www.gdh.co.jp/ir/library/pdf/20090213_tanshin.pdf
さて、今月発表された決算短信を見てみよう。
わたしはてっきり債務超過なんじゃねえの?と思っていたが、債務超過か資本超過かギリギリくらいのところで推移しているようだ。
前受け金もだいぶ減っているようだが、これはアニメの供給本数を減らすからなんだろうねえ。
これからは小さく商売していくことになるのは間違いなさそうだな。
ファンの1人としては、GONZOらしくない作品を増産するより、青の6号から続くGONZO魂がにじみ出るような硬派な作品を手堅くつくってほしいと願う。
しっかしリストラに手を染めたにもかかわらず、手持ちの現金がすごい勢いで減っていっているのが超絶気になる。
去年10億円増資した分が帳消しになるくらい現金が減っているんだけど・・・。
9億円ほど追加で出資を受けることになっていたのはどこにいったのよ?
その9億円はどこに消えたかというと、
http://www.gdh.co.jp/ir/press/pdf/090218_3.pdf
↑このように一旦中止になったらしい。
ガーン!
一般論としては、いまのように株価水準がひところの1/100にまで低迷している条件で増資すると、高い金出して株を買った既存株主の1株あたりの持分が大幅に減るので(1株あたりの純資産やら配当金やらが激減するので)株式市場からイヤがられる。
株式市場からイヤがられるというのは、買いたい人がいなくなって株価が暴落するという意味だ。
こういった現象のことを希薄化という。
今回はというと、ほぼ決定だった増資予定がなくなったので、その逆の作用として急騰したのだと考えられる。
だが、すでにGDHは債務超過ギリギリで推移していてかつ当面赤字なため、妥当な株価なんてあってないようなものだ。
手持ち資金に懸念がある現状では、ひとくち株主のわたしとしては増資したほうが良いと考える。
そういう意味では「潰れる前の最後のチャーンス!」と思って急騰直後に投売りした人が出てもおかしくない。
だから株価は午後には速攻値下がってしまったのかもしれない。
ちなみにわたしはというと、そんな100円とかの単位で儲けてもしょうがないので売る気はない。(というか、当事者感を楽しめる分だけ持ってたほうがお得かもね(笑))
さて、そのpdfの最後のページを見てみよう。
会社のオヤブンは変わらないものの、ファンドから取締役を3人も送り込むらしい。
どうやらいわかぜキャピタルはホンキになったようだ。
ひょっとしたら、キャッシュフローが多少ましになったら9億円の増資も引き受けてくれるかもしれない。
最悪の場合、既存作品の権益を管理するだけの実態のない会社になるかもしれないし、当面はアニメの下請けに徹して表舞台には出てこれなくなるかもしれないし、会社を切り売りして何とか現金を捻出しようとするかもしれないが、わたしはいわかぜキャピタルがなんとかするだろうから倒産することはないだろうとふんでいる。(でも、かなりのハイリスクなのは間違いないけどね)
さて、10億円もつっこんで後には引けなくなったファンドの腕前に期待しようかね。
GONZOファンとしても、ある意味で白馬の王子様なんとかしてほしいですと願っている今日この頃なのだけど。
前も言ったかもしれんけど、さあ、あなたも宝くじを買おうではないか!
2009/02/19に大きく上げたあと、さらにその次の日の朝にストップ高まで上げ、ここ何ヶ月もないような出来高で売買されたあと、午後にはストップ高ほぼ帳消しまで下げてしまった。
いったい何がおきているのだろうか。
ひとくちオーナーのわたしとしては、そしてGONZOファンの1人としても、状況を詳しく知っておく必要があると思った。
http://www.gdh.co.jp/ir/press/081128_2.html
http://www.gdh.co.jp/ir/press/081230.html
GONZOはファンドから10億円ほど出資を受けた。
そして年末に希望退職をとり、36名の人員削減を行い130人体制になった。
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/e/18a1acf170dd0b416a436cf928878803
↑この先日の記事のように、わたしはいわかぜキャピタルなるバイアウトファンドがGDHに出資したため会社は当面存続すると予測したのだった。
しかし、その後9億円ほど追加で出資を受けることになっていたのにもかかわらず、出資は滞ったままになっていたようだ。(というか、後述の仰天ニュースを見て始めてきづいた)
恐らく赤字体質から脱却できていないためファンドが出資をためらっているものと思われる。
http://www.gdh.co.jp/ir/press/pdf/090213.pdf
その間にも↑追加で不採算部門の切り離しなども行っているようだ。
しっかし、GDHはアニメとネトゲの会社のはずなんだが、ベンチャーキャピタルまでやっているとは思わんかった。
ベンチャーキャピタルってのはもちろんベンチャー投資専門の投資集団のことで、50戦49敗でも残りの1勝で100倍になれば勝てるという、ウルトラハイリスク・ウルトラハイリターンな投資方法だ。
あまりお金に余裕がない人がやるものではない。切って正解だと思う。
http://animeanime.jp/biz/archives/2009/02/gdh14.html
さて、そうこうしているうちに↑とんでもないニュースが入ってきた。
130人のうち100人をリストラして30人にすると!
何かのニュースでアニメの供給能力を半減させるとか言ってたような気がするのでリストラは不可避だろうとは思っていたが、こんなに規模が大きいとは予想外・・・。
まともに地上波アニメの元請もできなくなるんじゃないかと心配なこの頃。
http://www.gdh.co.jp/ir/090218.html
ただ↑大本営発表では
「当社として発表したものではありません」
と、必ずしも報道が正しいとも限らないようなので、本当に30人にまで減らすかどうかは信憑性がビミョーなところではある。
http://www.gdh.co.jp/ir/library/pdf/20090213_tanshin.pdf
さて、今月発表された決算短信を見てみよう。
わたしはてっきり債務超過なんじゃねえの?と思っていたが、債務超過か資本超過かギリギリくらいのところで推移しているようだ。
前受け金もだいぶ減っているようだが、これはアニメの供給本数を減らすからなんだろうねえ。
これからは小さく商売していくことになるのは間違いなさそうだな。
ファンの1人としては、GONZOらしくない作品を増産するより、青の6号から続くGONZO魂がにじみ出るような硬派な作品を手堅くつくってほしいと願う。
しっかしリストラに手を染めたにもかかわらず、手持ちの現金がすごい勢いで減っていっているのが超絶気になる。
去年10億円増資した分が帳消しになるくらい現金が減っているんだけど・・・。
9億円ほど追加で出資を受けることになっていたのはどこにいったのよ?
その9億円はどこに消えたかというと、
http://www.gdh.co.jp/ir/press/pdf/090218_3.pdf
↑このように一旦中止になったらしい。
ガーン!
一般論としては、いまのように株価水準がひところの1/100にまで低迷している条件で増資すると、高い金出して株を買った既存株主の1株あたりの持分が大幅に減るので(1株あたりの純資産やら配当金やらが激減するので)株式市場からイヤがられる。
株式市場からイヤがられるというのは、買いたい人がいなくなって株価が暴落するという意味だ。
こういった現象のことを希薄化という。
今回はというと、ほぼ決定だった増資予定がなくなったので、その逆の作用として急騰したのだと考えられる。
だが、すでにGDHは債務超過ギリギリで推移していてかつ当面赤字なため、妥当な株価なんてあってないようなものだ。
手持ち資金に懸念がある現状では、ひとくち株主のわたしとしては増資したほうが良いと考える。
そういう意味では「潰れる前の最後のチャーンス!」と思って急騰直後に投売りした人が出てもおかしくない。
だから株価は午後には速攻値下がってしまったのかもしれない。
ちなみにわたしはというと、そんな100円とかの単位で儲けてもしょうがないので売る気はない。(というか、当事者感を楽しめる分だけ持ってたほうがお得かもね(笑))
さて、そのpdfの最後のページを見てみよう。
会社のオヤブンは変わらないものの、ファンドから取締役を3人も送り込むらしい。
どうやらいわかぜキャピタルはホンキになったようだ。
ひょっとしたら、キャッシュフローが多少ましになったら9億円の増資も引き受けてくれるかもしれない。
最悪の場合、既存作品の権益を管理するだけの実態のない会社になるかもしれないし、当面はアニメの下請けに徹して表舞台には出てこれなくなるかもしれないし、会社を切り売りして何とか現金を捻出しようとするかもしれないが、わたしはいわかぜキャピタルがなんとかするだろうから倒産することはないだろうとふんでいる。(でも、かなりのハイリスクなのは間違いないけどね)
さて、10億円もつっこんで後には引けなくなったファンドの腕前に期待しようかね。
GONZOファンとしても、ある意味で白馬の王子様なんとかしてほしいですと願っている今日この頃なのだけど。
前も言ったかもしれんけど、さあ、あなたも宝くじを買おうではないか!
この間のリストラ報道のせい(?)なのか1週間程、体調が少々変だったのですがようやく治ったところです(笑)
GDHではかなりゴタゴタが起こっているようで他のサイトなどでのGONZO関連の記事には色々と厳しい事が書かれていたりもしています。そんな中で例の吸収合併の話が来たものですからまたまた驚きです。
最近のGDH周辺では増資やら吸収合併といったテレビ報道などでよく聞く単語がちょこちょこ出てくるので、あぁGDHもアニメ以前にやっぱりひとつの企業なんだなぁ、と改めて感じています(ちょっと呑気すぎる感想かもしれません)
私はGDHの状況を知る一環として株価は毎日チェックしているのですが、正直あまり分からないところもあるので、このブログでの情報は重宝しています。未だにいわかぜキャピタルに対しての不安などもありますが、なんとか再建を成功させて欲しいものです。
開示の「早期に黒字化する予定です」という部分がちょっと気になる今日この頃です。
うちのblogが重宝したとか笑えたとか言ってくださる人がいると、やってて良かったと思えます。
ぜんぜん関係ない会社を吸収合併するときはオオゴトになりますが、一般的に100%の子会社を吸収合併するのは(単に節税目的とかの)会計上の理由による場合がほとんどなんじゃないかという気がします。
ついでにいうと、吸収合併するときは「経営資源の有効活用」、分社化するときは「意思決定の迅速化」というのが世間一般にひらたく決まり文句のように使われるので、深く考えてもしかたありません。
結婚式で「本日はお日柄も良く…」というのと同じようなもんですかね(笑)。
なので、記事にとりあげるのを省略しましたが、たぶんGDHによる吸収合併も直接的には大した意味はないだろうと思います。
長期的にはアニメとネトゲでタイアップしやすいとか他のメリットも出てくるかもしれませんね。
いわかぜキャピタルもイマイチなにもんだか良くわからんところがあって不安もありますが、不況が終わるまで何とか持ちこたえてほしいと願っています。
いまはどこの会社もガマン比べみたいなもんですから。