京都の紅葉散歩を楽しんでいるベコです。
しぐれ気味のお天気ですが、次にやって来たのは妙心寺の退蔵院。
ちょうど紅葉が見頃とのことで訪れてみました。
初訪問の妙心寺ですが、ものすごく広い敷地にびっくり。
ようやく見つけた退蔵院の山門は「薬医門」という様式だとか。
雨雲も去って晴れてきました。
雨がやんでほっと一息です。
で、中に入ってみると本堂?は意外と大きな建物。
ベコ 「広々だべこ」
ちょうどお庭に日が差し込んできましたが…
ベコ 「ありゃ、紅葉無しだべこ」
本当ですね。
ここのお庭には紅葉がなくて残念。
一方こちらは元信の庭という有名な枯山水。
ベコ 「枯山水にも紅葉は無しだべこ」
うーむ、退蔵院には紅葉がないのでしょうか?
と思いきや…
本堂を出て奥の庭に進んでみると、なんと!
鮮やかな紅葉があるではありませんか。
ちなみにこれは有名なしだれ桜。
春になると妖艶な姿が楽しめるそうです。
で、こちらの庭園には紅葉がいっぱい。
あらら、本堂前の庭とは随分違いますね。
くねくねした露地を歩くと、味わい深い東屋がありました。
うん、こちらはすっかり色づいてますね!
さらに庭園を奥に進むと、
ドーン!
ひゃー、これはすごい紅葉の巨木です。
デカ過ぎてカメラに入り切りません。
赤、黄、オレンジが混じった紅葉。
いやー、これは素晴らしい。
ふむふむ
ふむふむ
ふむふむ
まさに見頃の紅葉に感動です。
さて、庭園の奥にあるのは余香苑。
ベコ 「ほー、これは名園だべこ!」
昭和に入って造営された池泉回遊式庭園なのです。
ほー
はー
ふー
いやー、味わい深い庭園に感無量です。
初めて訪れた退蔵院ですが、ここは必見ですね。
さあ、天候も回復したようでひと安心。
次の紅葉スポットへまいりましょう!
つづく
<ベコたびinformation>
退蔵院
日本最大の禅寺といわれる妙心寺の塔頭。妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山ですが、退蔵院はたくさんある塔頭のひとつです。
「塔頭」とは、メインとなる寺院の高僧の弟子などを祀る小さな寺院。妙心寺にはなんと46もの塔頭があるそうですが、有名な龍安寺も妙心寺の塔頭のひとつと知ってびっくり仰天。
そんな退蔵院ですが、もともと室町時代に別の場所で建立され、後に妙心寺内に移されたのだとか。応仁の乱では妙心寺も退蔵院も焼失し、江戸時代に入って再興。
退蔵院で有名なのは狩野元信による枯山水庭園「元信の庭」。元信は画家なのに、庭を作ったという不思議な人物。また、如拙による水墨画「瓢鮎図」も超有名。教科書にも出てくる国宝ですが、実はすっかり見落としました。
一方、昭和に入って造営された「余香苑」は素晴らしい庭園で一見の価値あり。桜、藤、紅葉など、四季折々の木々が配された池泉回遊式で、これは名庭です。
今回は紅葉も見頃のタイミングで、余香苑のもみじも色づき鮮やか。写真を撮る手が止まりませんでした。ただ、全体的に葉っぱの形がバラバラで写真写りはイマイチだったかも。
なお、先ほど訪れた鹿王院に続き、こちらも訪れる観光客は多くなく、ゆっくり庭園を回れたのは良かったです。