Always Autumn

Letter from Perth

お弁当箱に乗った犬:“The Dog on the Tuckerbox” @Gundagai

2018-03-16 20:39:16 | 2017年9月オーストラリア大陸横断旅行


こんばんは。

今夜はいよいよ娘のA美がお友達と一緒にパースに到着します。

A美と会うのは私は昨年の8月以来、オットのRさんと息子のハリーは15ヶ月ぶり。

滞在は二週間、また日本へ帰ってしまうけれど
パースにいる間、元気でめいっぱい楽しんで行って欲しいな。

私も一緒に遊ぶぞ〜ルンルン


*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*


それではまたちょっと昨年九月の
大陸横断ドライブ旅行話の続きをアップします。


2017年9月20日

回程前の記事に書きましたWagga Waggaを出発。

ニューサウスウェールズ州Gundagai(ガンダガイ)という町にいる
ワンちゃん(の銅像)に会いに行きました。

こちらは
The Dog on the Tucker Box(弁当箱に乗った犬)
呼ばれるワンちゃんです♪

Tucker(タッカー)はオーストラリア英語で『食べ物』の意味があるので
Tucker Boxはお弁当箱(日常では使わない言葉)のことです。



私がここへ来たのは実は二回目。

初めてオーストラリアを訪れた1987年、友人たちとここへ来たのでした。

昔の記憶と比べてみると

石畳が綺麗になっていたり
お土産屋さんが広くなっていたりしました。

そしてワンちゃんは
あの時と同じように相変わらずお弁当箱に座っていました



さて、何故このワンちゃんはお弁当箱に座っているのでしょうか。

話はオーストラリアの開拓時代へと飛びます。
(ネットで調ましたが、表現や年代の表記にばらつきがあるので
確かにこうだという確証はありません

1830〜50年頃、シドニーからこの地域へと進んで来た開拓者たちは
チームを組み、牛を使って物資を運んだりしました。

川が増水したり、ぬかるみにはまってしまうと動けなくなってしまいます。

そして互いに即興の詩を作ったり歌ったりしながら
助けが来るのを待つこともあったようです。

中には命を落とす人もいたことでしょう。

そんな開拓時代に生きたワンちゃんたちには
ご主人様がお仕事から帰るまで、持ち物やお弁当を守るという
大事なお役目があったのです。

1857Bowyang Yorkeという人が
あるワンちゃんのことを詩に書いてGundagai Times紙に発表しました。

作業に出かけたっきり帰らぬ人となったご主人様のお弁当箱を
ワンちゃん自身が亡くなるまで守り続けたという逸話を書いた物でした。

切ないです〜。

渋谷の某ワンちゃんとお友達になれそうです。



その後、 Jack Mosesという人がその詩を再掲した時に

『弁当箱に乗った犬』はオーストラリア開拓時代を象徴するものとして
知られ始めたのでした。

さらに何年か経って1932年、このワンちゃん像が建てられ
当時の10代目首相Joseph Lyons(ジョセフ・ライオンズ)によって
お披露目式が行われ、現在に至る…と、なります。

(どうやらこの銅像より前に、違う形のワンちゃん像が
もう少し離れた場所に作られていたようですが
長くなるので省きます。)

ワンちゃん像を見ながら開拓時代へ思いを馳せ
歴史の一幕を垣間みることができます。


本物のよそさまのワンちゃんは
別のグループの旅行中の女性になでなでされて嬉しそうでした。




ガンダガイはシドニーから内陸へ386km向かった所にある町で
ワンちゃん像は主要道路のHume Highwayからすぐ近くにあります。
(看板があるはず…)


またいつの日か会えたらいいな。





それではA美を迎えに行って参ります
(あと2時間後だ〜




ご訪問ありがとうございました。

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(本日、コメント欄をお休みさせていただきます。)

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