昨日は夏越の茶会へ伺いました。
四頭茶会・濃茶・薄茶・香道・点心のお席がありました。
四頭茶会席は、四人の正客に準じて相伴客がお茶をいただきます。
禅宗のお寺では法要として行われているようですが、昨日は大学茶道部の男子学生がお点前をしてくださいました。
お客さま一人づつに、お茶の入った天目茶碗が配られ、右手に茶筅、左手にお湯の入った浄瓶(じんびん)を持ち、お客さまの目の前で茶碗にお湯を注ぎお茶を点ててくださいます。
噂には聞いたことがありましたが、初めて見る古式に則った禅宗式のお茶は、とても興味深かったです。
緊張しながらお茶を点ててくださる茶道男子もフレッシュで可愛いかった(笑)
他のお茶席も、初夏のお取り合わせが爽やかな席でした。
お香席は、ものすごい人気で、3時間待ちとのことで、諦めました。
全部のお席を回れませんでしたが、大満足の一日となりました。
先週に続き、今日は山里会のお茶会へ伺いました。
濃茶・薄茶・お点心とお席をまわらせていただきました。
お濃茶席は業躰先生のお席で、尾張徳川家に伝わるお道具の取り合わせという、重厚なお席でした。
どれも美術館にあってもおかしくないお道具ばかりで、緊張しましたが、とても勉強になりました。
床 圓鑑国師春屋宗園一行
殿閣生微涼
箱甲書 小堀宗甫 外箱 無学宗行箱書
お薄席は華やかで、和やかなお席となりました。
床 後西天筆 和紙色紙
小笹ふく しずのまろやの かりの戸を 明方になく郭公かな
お楽しみのお点心は、
膳菜:
造り こち湯洗い
花穂 蓮芋 海素麺 梅肉醤油
口取り ちまき麩、鯛の子ゼリー寄せ、才巻旨煮、蚕豆塩茹で、たらの芽衣揚、
こごみ胡麻和え、冷やし鉢(新じゅん菜、平貝、オクラ、長芋、山葵酢)
椀: 鯉唐揚、山芋麩焼き目、つる菜、花柚子、青豆すり流し
御飯: 筍ごはん(花山椒辛煮)、香の物(胡瓜、源五兵衛)、赤だし(初茄子、しそ、辛子)
雨の予報が曇りに変わり、2月のお茶事以来、新緑が美しい茶道会館を満喫した一日になりました。
気持ちよい五月晴れの日曜日、初風炉のお茶事がありました。
席入→懐石→初炭→中立→濃茶→後炭→薄茶という、フルコースのお茶事でした。
今回はお席に入らせていただき、しかも次客という高い席から、お客さまの勉強をさせていただきました。
というより、心から楽しんでいました。
前日に準備した懐石は季節にぴったりの爽やかなお味のものばかり。
器に払った滴が涼を演出していました。
飯 一文字
汁 アスパラ、山椒
向付 鯛、とんぶり、山葵
煮物椀 胡麻豆腐
焼物 筍、木の芽味噌
煮物 海老、湯葉、柚子
和え物 イカ、大根、ウド、青紫蘇
箸洗い 針しょうが
八寸 そら豆、蛍烏賊
香の物
主菓子は岬屋製の粽、ぷるんとした口当たりが、とても美味しかったです。
寄付は、「松無古今色」の扇面のお軸が掛けられていました。
竹の絵の扇面掛けとの取り合わせがおめでたい感じ。
後入のお床には、鼠志野瓢の花入にヒメカンゾウ・岩藤などのお花が可憐に入っていました。
初夏らしいお取り合わせが美しく、和やかな雰囲気のお席で、ご一緒させていただいたみなさまにも感謝の一日となりました。
ゴールデンウイーク前半は京都に行ってきました。
せっかくなので、何処か行けるお茶会はないかと月釜を調べてみたところ、ちょうど大徳寺塔頭での月釜を発見、伺わせていただきました。
京都のお茶会デビューです!!
聚光院、玉林院、三玄院の3席をまわらせていただきました。
他にも幾つかお席が掛かっていましたが、連休中でお天気もよく、400名以上の参加があったそうです。
今回はすべて表千家のお席で、数々の貴重なお道具や、違ったお点前を拝見させていただくことができ、とても勉強になりました。
特に印象に残ったのは、聚光院のお席でした。
茶道三千家の菩提寺で、重要文化財のお茶室で一服いただきました。
300年前に作られたお茶碗が使われ、歴史と繋がる時間となりました。
軸 山花開似錦澗水湛如藍
「山花開いて錦に似たり 澗水湛えて藍の如し」
水指 備前 銘 玉柏
茶碗 主 宗入 黒 銘 烏帽子
替 萩 紫野 惺斎箱
茶杓 碌々斎作 銘 藤