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さて、モンゴルの話である。
久しぶりにモンゴルの子供たちが全員そろった。
子供と言っても、30代後半から40代前半のおじさんたちである。
1996年に初めてモンゴルを訪れた時、20台だったガンバとジャーミーの兄弟は、共に結婚して子供がいた。
ガンバは相変わらず、ゲルキャンプとタイアップして、ガイドをしている。
手先が器用で電気大好き人間で、今でも頼まれると機器の修理をしているという。
なんでもプラス志向の便利屋さんである。
ジャーミーは、ハトガルにできた地震研究所で働いている。
見かけは変わらないが、陽気でおしゃべりな中年になっていた。
奥さんはシャーマンだそうだ。
ハドバータルは、1997年に初めて会った。
それ以来、私にくっついて離れない。
わけのわからない話を持ち込む天才である。
グンベは、ウランバートルでレストランをやっている。
ちょうど里帰りをしていたので、手伝いにやってきた。
男の子が一人いる。
彼ら4人が、私のモンゴルにおける子供たちである。
と言っても、実の子供ではない。
みんな、若いときに日本に呼び、ひとしきり勉強をさせた。
そのうち、一人くらいは出世するかな、と期待していたが、みんな相変わらずの自由人だ。
今回、全員がそろって私の仕事を手伝ってくれた。
湖に沈んだ車を探すプロジェクトだ。
これにカナダ人とアメリカ人のシニアが参加して、フブスグル湖の上は、急ににぎやかになった。
このとても面白かった、1週間の話をしたいと思う。
きっと気に入ると思う。