DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

どうする(90)

2015-03-15 15:33:51 | ButsuButsu


これは火星に取り残された男の物語である。

題名を「火星の人(The Martian)」という。

主人公は、マーク・ワトニーという。

この本は最後までなかなかよく書かれている。

***(本から)

ぼくは笑える出来事の連続であやうく死にそうになり、もっと笑える出来事の連続で生き残ることができた。


ぼくは火星に取り残されてしまった。

宇宙船〈ヘルメス〉とも地球とも通信する手段はない。

みんな、ぼくが死んだものだと思っている。

そしてぼくは31日間だけ持つように設計されたハブのなかにいる。


「マーク、きみは、ずるくて、賢くて、とんでもないやつだな!」


***

こうして彼のサバイバル作戦が開始される。

何と、火星滞在6日目から549日目まで、543日ほど火星に一人で生存し、ついに地球に生還する。

襲い掛かる困難に決して負けないだけでなく、あらゆる知識を駆使して過酷な環境に生き残るのがすごい。

だが、もっと感心したのは、翻訳者の腕前だ。

小野田和子さんという。

こんな素敵な翻訳をする人を、最近は見たことがない。

ネットで調べてみたら、1951年生まれだという。

おっと、私と同じ年齢だ。

世の中には、すごい人もいるものだ。

原作者も翻訳者もすごい。

久しぶりに楽しんだSFだ。

お勧めする。

どうする(89)

2015-03-15 01:42:08 | ButsuButsu


もう20年近くも前のことだ。

初めてモンゴルへ行き、病みつきになった。

それから、ガンバ君を日本に呼んだ。

彼はフブスグル湖のほとりにあるハトガル村にすんでいる。

独学で英語を学び、ツアーガイドをしてお金を稼いでいた。

明るくて、いつもニコニコ笑っている。

機械や電気が大好きで、何でも直してしまう人気者だ。

次に、日本に呼んだのが、ハドバータル君だ。



ツァガンノール村出身の彼は、旧ソ連連邦にある漁業大学に留学していた。

その時にソ連が崩壊し、大学を続けることができなくなり、モンゴルへ帰ってきた。

結局、滋賀県立大学の大学院に入学し、修士の学位を取得して帰国した。

日本語と、ロシア語と、モンゴル語が話せる。

その次に、ジャミー君(ガンバ君の弟)とグンベ君を呼んだ。



こうして合計4名の、モンゴルの若者が日本の地で学んだ。

当時の私の研究所は、まるで相撲部屋のようだった。

今では、それぞれがモンゴルで頑張って活躍している。

火傷をしたオソホー君が来日すれば、5人目となる。

不思議な縁だなと思う。

***

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